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中尊寺金色堂 & 本阿弥光悦

2024-01-29 19:57:42 | 美術[た]
「特別展 中尊寺金色堂」@東京国立博物館 本館特別5室

 建立900年記念で中尊寺中央壇上の国宝仏像11体を寺外初展示。全体的に小柄な仏像なので、それぞれが個別に、地蔵菩薩は3体ずつまとめてガラスケースに入っている。館内は暗いので金色の仏像が際立つし、周囲を回りながら見ることができる。

 2009年世田谷美術館開催の「平泉~みちのくの浄土~展」では西北壇壇上諸仏11体が来ていた。この時は現地と同じ並びでひとまとめに展示されていたので、背面が見やすいわけではなかったが、金色堂の雰囲気を感じることができた。

 今回、その代わりにというわけではないが、大型ディスプレイで超高精細8KCGの金色堂内部映像が見られる。3Dで少しずつ拡大されながら眼前に迫ってくる高精細仏像たちは迫力満点。最前列で立って見ていたら足元がフラフラした。これは酔うぞ!

 やや下向きで邪気を踏ん付けている持国天と増長天、仏像が小さいうえにガラスケースの位置も低いので、目線を合わせるには、すんごい低姿勢にならないと無理っぽい。あまり低姿勢で見ていると観客に踏ん付けられそうなので要注意。

 「金光明最勝王経金字宝塔曼陀羅図」は九重塔を経文で描いてある。これがまた小さい文字なので老眼気味の人は単眼鏡が必須。


縮尺1/5の金色堂模型は撮影OK



 前売りセット券を買うと300円安くなるので本阿弥光悦展も見た。

「特別展 本阿弥光悦の大宇宙」@東京国立博物館 平成館

 俵屋宗達が描いた流麗な鶴の大群の絵の上に本阿弥光悦が和歌を書いた、13メートルもある「鶴下絵三十六歌仙和歌巻」は綺麗で大好き。和歌は崩し字なのでなんだかわからないが、太い文字、細い文字が林立する背景を舞う金泥銀泥で描かれたたくさんの鶴が美しい。






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東博常設展示室にいた千手観音坐像


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