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ざっきばやしはなあるき  

雑記林花或木 Since 2005-01-01 
美術とか映画とかなんとなくぶろぐ 

『アップサイドダウン 重力の恋人』

2013-09-16 23:06:30 | 映画[あ]
『アップサイドダウン 重力の恋人』

 監督:フアン・ソラナス 主演:ジム・スタージェス、キルスティン・ダンスト
 
 近接した双子惑星、お互いの重力が正反対に均衡を保つ世界でのラブストーリー。富裕層が住む上の世界と、貧困層が住む下の世界、交流の禁じられたふたつの世界だったが、上の世界の少女エデンと、下の世界の少年アダムが恋をしてしまうところから始まる物語。

 この世界感は凄くSFチック。VFXで描かれた大都市の景観、空に広がる逆世界の町並み。唯一ふたつの世界をつなぐ摩天楼「トランスワールド社」が上下の世界を繋いでいる。その中心にある0階フロアは両方の重力が入れ替わる境界線。社員が居並ぶオフィスの天井は、逆の世界のオフィスが天地逆さまに広がっている。

 ここでいろいろな騒動が起こる面白さが見ていて楽しい。逆重力ならではのいろいろな約束事が決められていて、その法則に則って、ストーリーが展開してゆく。いろいろと話に都合よくできていて突っ込み所もあるが、いちいち、あれは変だなとか言うのも野暮な感じのラブ・ファンタジー。
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『アフター・アース』

2013-07-02 23:26:53 | 映画[あ]
『アフター・アース』

 ウィル・スミス原案による、M・ナイト・シャマラン監督作品。この監督の作品はスゴかったりダサかったりで油断できない。ウィル・スミスと実の息子のジェイデン・スミスの『幸せのちから』に続く親子共演作品だそうだが『幸せのちから』はまだ見てない。

 西暦3072年、遥か昔に地球から去っていった人類であったが、ある任務の帰りに不時着してしまう宇宙船、そこは1000年前に捨てた地球だった。運よく生き残った親子がしなければならないことは、救難信号を送ること。そのためにはちょっとした旅をしなくてはならない状況に陥ってしまう。その旅に出ることになったのは、歴戦の勇士である父ではなく、何の経験もない息子の方だった。

 1000年の月日は、地球を、居心地の良い母なる大地から、危険きわまりない恐怖に満ちた地獄に変えてしまっていた。果して弱虫な息子は、無事に任務を成し遂げることができるのか。

 1000年後の世界というSFワールドを舞台にしているが、子供の成長を見守る親と、親の存在を越えようと奮闘する子供の親子愛を描いた、割と生真面目な映画になっている。ものすごく脱力する大どんでん返しが待っているような映画ではないので、その点は安心して見られると思う。
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『オブリビオン』

2013-06-04 22:26:09 | 映画[あ]
『オブリビオン』


 トム・クルーズ主演のSFムービー。2077年、エイリアンの攻撃で廃墟となった地球をパトロールするジャック(トム・クルーズ)。地球は汚染されてしまい、人類はみんなタイタンに移住してしまった。

 人間のいない大地を、蚊トンボみたいなバブルシップで飛び回るジャック。人間はいないが時折攻撃してくる敵がいるので油断はできない。敵に撃ち落とされた無人偵察機ドローンを探し出して修理するのも大事な仕事である。

 基地でジャックは、美人のヴィクトリア(アンドレア・アイズブロー)とチームを組んで、仕事仲間以上の深いつながりを持ちながら良好なチームワークを組んでいる。

 そんな、危険ではあるが平凡な毎日に、ある日、波乱はやってくる。ラブストーリーは突然に。君に出逢ってしまったから。なんかおかしい、なんかへんだぞ。そう思ったその時からジャックの自分探しの旅は始まる。

 プロコルハルム

 アンドリュー・ワイエス

 サイエンスフィクション
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『悪の教典』

2012-12-17 20:27:07 | 映画[あ]
『悪の教典』

 原作:貴志祐介、監督:三池崇史、主演:伊藤英明のサイコ・ホラーアクション映画。原作は読んでない。上映会イベントでAKBの大島さんが号泣して職務放棄パフォーマンスをしたというニュースを聞いて、いったいどんなもんだろうと思って見た。そういう意味ではまんまとステマに引っ掛かったようなものだ。

 生徒たちに「ハスミン」とニックネームで呼ばれるほど愛され信頼されている高校教師の蓮見聖司。高校生特有のさまざまな問題を抱えているとはいえ、一見平和な学園キャンパス。しかしハスミンが本性を現した時、生徒たちに壮絶な恐怖が襲いかかる。

 つい先日もアメリカの小学校で27人が死亡する乱射事件が起こった。アメリカではこのような事件がたびたび起こっている。これらの事件と『悪の教典』の違いは、犯人が教師であること。信頼していた教師に殺される教え子に感情移入すれば気分が悪くなる人が出てもおかしくはない。

 そうは言っても似たような猟奇殺人サスペンス映画は腐るほどあり、もっと残酷なシーンも掃いて捨てるほどある。今やジェイソンだって人気者だ。このような頭のおかしな犯人が直接手を下す殺戮映画より、意図不明な現場を造り出す『SAW』や、仲の良いクラスメイト同士で殺し合いをさせる『バトル・ロワイアル』などのほうが心情的にはイタイ。

 いつも人助けばかりしているいい人で池麺な伊藤英明が悪人を演じるこの映画、伊藤英明ファンでしかも血生臭いシーンが好きな人は必見である。1999年の映画『黒い家』の原作者でもある貴志祐介、『悪の教典』の伊藤英明よりも『黒い家』の大竹しのぶのほうがもっとコワイ。
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『エクスペンダブルズ2』

2012-11-02 19:29:56 | 映画[あ]
『エクスペンダブルズ2』


 ハリウッドの大スターばかり続々登場する殺戮ヴァイオレンス映画。戦いシーンはたくさんあって撃ち殺される人は目白押しだが、グロいシーンは無い。残念ながらエロいシーンもない。前作ではチョイ役だったアーノルド手話ちゃんとブルース大ハードちゃんも今回は多少なりとも戦闘に加わっている。スタローンは今回は監督ではないがいちばん目立つ役。ジェイソンステイサムが次に目立つ役。強烈な敵役も投入して激しいバトルが繰り広げられる。絶体絶命のピンチでもあまり危機感が湧かないのは、オールスター揃い過ぎのバラエティ的な安心感のせいか。ひとりひとりにおいしい見せ場が適材適所で都合よく配分されている。でもあからさますぎる死亡フラグはいろんな意味で悲しい。全体的に笑いの少ないハリウッドジョークが散りばめられている。手話ちゃんは「I'll be back!」言いすぎでブルースに「おまえ戻り過ぎだろ」と厳しく注意されるのだ。
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『アウトレイジ ビヨンド』

2012-10-14 22:46:54 | 映画[あ]
『アウトレイジ ビヨンド』


 どきっ!悪人だらけの水泳大会、ポックリもあるよ。

 全員悪人の「夢の狂演」が帰ってきた。

 主役級のベテラン俳優たちが寄ってたかって怒鳴り合い、ぶち殺し合う、殺り殺り下剋上、組関係の毟り合い、ゆび祭り2012、ファミリータイプの極悪ムービー。

 みんな出演したがって集まってきたから、ギャラは安いよ、なんて北野監督がテレビで言っていた。安かろう出たかろうの映画ということになる。

 どれだけ悪くなれるか競い合って楽しく演じているかのような、和気あいあいとした雰囲気は、映像からは伝わってこない。ほとんど笑顔もない。やたら笑顔になると撃ち殺されそうなシーンばっかりである。

 大御所大集合の中でいちばん若そうな加瀬亮が、いちばん危なそうで目立っていたり、高橋克典はもうほとんど謎だったり、西田敏行は落ち武者のほうが怖かったり、ビートたけしは自分の映画だから自分をいちばんかっこよくしちゃったりと、いろんな悪人がやりたい放題のR15バイオレンスムービーとなっている。

 映画だからいいが、なるべくなら会いたくない人たちがいっぱい出てきちゃう辺りは、裁判員制度みたいなものか。
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『アイアン・スカイ』

2012-10-01 23:39:28 | 映画[あ]
『アイアン・スカイ』


 戦時中に地球を逃れたナチス残党が月の裏側に帝国を築く。そして、時は今、月面からナチスが地球を攻めてきた。こりゃ大変だ! 火星からマース人がアタックしてくるぐらい大変かな! というフィンランド映画。この大事件を前にアメリカ大統領は自分の名誉のために立ち上がる。レトロ感覚満載で押し寄せてくるナチス軍に対抗するのは、なぜか世界各国の最新鋭バトルシップ、そして世界はなんか知らんけど大変なことになっちゃう。なんちゅうか、馬鹿馬鹿しいけど面白い。といっても終始大爆笑というほどでもないかな。やばい部類のテーマなのにドイツ人が見ても怒らなそう。でもアメリカ人はムッとしそう。馬鹿馬鹿しいながらもひさしぶりにスペースシップによる空中戦が見られる貴重な映画である。
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『踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望』

2012-09-07 20:31:30 | 映画[あ]
『踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望』


 お笑い刑事ドラマ『踊るマハラジャ』の最終作を見に行った。お馴染みのメンバーが必要以上にボケかます合間に、シリアスなシーンを取り混ぜて、すごく重要な泣かせるシーンの終わる直前にまたボケかます。この珍妙なバランスが飽きずに見られるポイントかも。コント見てる気分。

 あらゆるシーンの隙間にどうでもいいような品物やら人物やらが撒かれていて、それが後の展開の布石だったり、まったく意味無かったりで、よそ見している暇はない。FINALということで、あれこれと懐かしいシーンや人物や古傷もチョロチョロ登場。マニア大喜び。

 A NEW HOPE「新たなる希望」という副題だが、どちらかというと「帝国の逆襲」のほうがふさわしそうな内容だ。そんなことはどうでもいいが、ホントにFINALなのか、こういう業界は信用できない。だいたい「新たなる希望」で次が無いというのも妙だ。どう見ても、戻ってくる気まんまんなタイトルである。
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『アベンジャーズ』 関連作品

2012-09-06 19:02:42 | 映画[あ]
 先日見た映画 『アベンジャーズ』 には見知らぬ人たちがたくさん出ていたのだが、TSUTAYAに行ったらアベンジャーズ関連作品が並んでいたので未見の『アイアンマン2』、『マイティー・ソー』、『キャプテン・アメリカ』を借りて見た。

 『アイアンマン2』 は兵器としてのアイアンマンを巡って政府ともめたりしているうちに悪人登場、ハイテクヒーローが現代のアメリカで大活躍。ブラック・ウィドウ(スカーレット・ヨハンソン)も登場。

 『マイティー・ソー』 は神の国のいざこざで、なぜか地球に降ってきたダメな神と追いかけてきた悪いヤツとの戦い。弟ロキの立ち位置も理解できた。設定がデカすぎてほとんどファンタジー。

 『キャプテン・アメリカ』 は改造人間が恥ずかしいコスプレをしてアメリカのために戦うのだが、その舞台は70年前の戦場。前線での地味な活躍と、妙なレトロ感覚が独特の世界感を出している。

 そしてどの作品にもニック・フューリー(サミュエル・L・ジャクソン)がさりげなく出てくる。この時からすでにアベンジャーズ計画が持ち上がっていたことがわかる。個々の作品でちょこちょことアベンジャーズにリンクしていた。全部見ていたファンはきっと楽しみにしていたことだろう。そんな事とはつゆ知らず、3作を見ずに『アベンジャーズ』を先に見てしまった。まあそれでもOKだけど、この人はいったい誰なんだろうと気になっちゃうのはしかたない。
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『アベンジャーズ』

2012-08-23 08:52:16 | 映画[あ]
『アベンジャーズ』

 アメコミのヒーロー達が大集合して地球を守ると言う、アメコミファンなら見逃せない映画なのだろう。ちょっと子供向きかもしれないが。んで、どんなヒーローが出てくるのか? ハルクはよく知ってるがアイアンマンは1作しか見てないし、キャプテン・アメリカ、マイティー・ソーは映画を見てないので馴染みが薄い。しかし衣裳は派手。ホークアイは知らない。ブラック・ウィドウも知らなかったがアイアンマン2に出てたんだね。

 こうしてみるとバットマンやスパイダーマン、スーパーマンなどお馴染みの連作以外に、アメコミヒーローと言われてもあまりよく知らないことが判明。そういう人のためにそれぞれのヒーローのいままでの動向などを、それとなく会話に盛り込ませてあるが、事情を判っているファン向けという感じで、すぐには理解し辛いかも。

 そのうちヒーロー同士の口喧嘩やいざこざが始まってちょっと面白くなり、誰がどれだけ強いのか見る方も手探り状態、そのうち大々的なバトルが始まるとようやくこの映画の見せどころとなる。マイティー・ソーって神様だったのか。神様にしては微妙な強さだ。見境なく大暴れしていたハルクが一致団結したり、さっきは弱かった奴がなんとなく強くなって仲間を危機から救ったり、ヒーローたちが代わり番こに見せ場を作りながら戦っている姿はフェスティバル。屋上庭園夏休み変身ヒーローまつりである。

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『ALWAYS 三丁目の夕日 '64』

2012-01-21 21:30:39 | 映画[あ]
『ALWAYS 三丁目の夕日 '64』

 2005年と2007年に公開されたALWAYSの第3弾、あれから6年を経た1964年の設定。折しも東京オリンピックで盛り上がる東京を舞台に、鈴木オート一家と、いまいちな小説家・茶川竜之介一家が繰り広げる、笑いあり、涙ありの人情味あふれるコメディ。

 堀北真希もすっかりおとなになっちゃってもうたいへん嬉しい悲鳴。須賀健太なんか、子供から高校生に成長しちゃって誰だかわからないありさまだからしょうがない。そこへいくと薬師丸さんなんか6~7年の歳月ではとりたてて違いもわからぬ安定感。楽しく見られて、思いのほかホロリとさせられるシーンも続々出てくる油断のならないお勧め映画。

 お馴染みのミゼットのほか、がっつり出てくるパブリカやチラっと出てくるS8、トヨペットクラウンなんかも時代を感じさせる重要な脇役となっている。三丁目の夕日といえばCG。今回もCGバリバリ使い倒して、1964年の東京を再現している。都電の走る大通りや、予告編などで出てくる真上から見た東京タワーは言うまでもなく、丸鼻の0系新幹線や、優雅に走り抜けるクリーム色の中央線もCGとは思えないリアルCGで、在りし日の勇士を再現している。
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『宇宙人ポール』

2011-12-24 00:21:57 | 映画[あ]
『宇宙人ポール』

 イギリスから来たオタク2人がアメリカのコミケやらエリア51などのUFOスポットを巡る旅の途中、ヒッチハイクしてきた宇宙人と珍道中を繰り広げるというバリバリのバカ映画。その宇宙人はもうみんながよく見かける目玉の大きなあいつ。こいつがまた、タバコ吸いながら下ネタジョークを飛ばす、短パンに草履履きのにやけた野郎で、まぁそれはさておき、宇宙人大好き映画だから、スピルバーグへのオマージュがまんべんなく散りばめられた笑える作品となっている。馬鹿馬鹿しい映画と宇宙人が好きな人にはお薦めに逸品。
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『アンダルシア 女神の報復』

2011-06-25 21:26:45 | 映画[あ]
『アンダルシア 女神の報復』

 アマルフィの景色をもういちど、と思って見に行った。バルセロナ、アンダルシアの風景を観光気分で楽しめる。サグラダ・ファミリアもちょこっと映る。まぁしかしアマルフィの絶景にはかなわないかな。織田裕二主演、福山雅治はやっぱり友情出演的なチョイ役でエロおいしい所をさらって行く。伊藤英明も大活躍。なんといっても、黒木メイサ、戸田恵梨香の共演では見逃せない。と言っても戸田恵梨香もやっぱりチョイ役程度。それに引き換え、黒木メイサはほぼ主役といえるほど出っぱなし。黒木メイサと戸田恵梨香は同い年。売り出し方によってイメージってホントに変わるなぁ。ストーリーは普通に面白い。←普通に面白いって表現はいろいろ取り沙汰されているようだが、まぁいいじゃないか。
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『エンジェル・ウォーズ』

2011-05-04 21:29:00 | 映画[あ]
『エンジェル・ウォーズ』

 とある陰謀により精神病院に入れられてしまう少女、そこに至るまでのシーンがやたら重く、あぁこの手の映画かと思い始めて、いやまて確かそんな映画ではなくて、なんかこうわけわからん世界感の映画だという噂を聞いたぞ、と気付いた刹那、画面は別の世界に変わっていた。わぉ、変わったぞ、なんだなんだ、そういう感じの映画かと納得し始めた途端、画面はさらにとんでもない有様に変わった。おわぁ、そっち系の映画だったのか、そっち系というのはどっち系なのか謎だが、重たい過去を引きずりながら、過酷な世界から脱出するために戦う少女たち、変なキャラもゾクゾク登場、アクションシーン満載、という夢のような映画、夢のようなというのはそういう意味ではなくて、まるで夢の中を描いたような、奇想天外な脳内マジック映画。もういい、もうなんでもいいから早くダンスを踊れ!
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『犬とあなたの物語 いぬのえいが』

2011-02-01 22:17:21 | 映画[あ]
『犬とあなたの物語 いぬのえいが』

 いぬのえいが第2弾、またしょうもない小ネタコントから、思わず泣いちゃう困ったストーリーまで満載したワンワンオムニバス。松嶋菜々子の出てくる「犬の名前」、北乃きいと芦田愛菜の出てくる「バニラのかけら」は泣ける。犬の不幸はそりゃ泣けるに決まっているが、「犬の名前」も「バニラのかけら」も、ちょっとひねりを加えた展開なっていて、それでも泣ける。でも全体的にはどっちかというと第1弾のほうが好きかな。「ねえ、マリモ」。
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