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Centrino Mobile Technologyの功罪

2005年03月09日 02時56分58秒 | 業界動向
[ITmediaニュース] インテルとPCメーカー、一致した利害
Intel製のCPU採用率に応じてリベートがもらえるという契約が独占禁止法に触れるということで勧告されてます。でもなんだかんだで、価格競争の激しい業界ではリベートや宣伝費補充は大変助かり、メーカとしてもむしろ喜んでいるという変な状況があるようで。

今回指摘を受けているのは、2003年以降のIntel以外のCPU採用率の落ち込みなどの説明より、大まかに「Centrino」ブランドがらみかなぁと思います。その辺の話は笠原一輝氏の2003年の記事に詳しくのってます。実際、Centrinoによりトラメタが一気にとどめを刺された感じがありますし。

今回のような、IntelもOEMメーカも喜んでいる状況なのに独占禁止法により勧告を受けてしまうような事項、結局のところデファクトスタンダードはいいのか悪いのかという話に落ち着いちゃう気がします。世の中のすべて、CPUとチップセットがすべてIntel製で、OSがすべてMicrosoft製で、GPUがすべてNVIDIA製で、メモリ製造はSamsungのみで、PCメーカはDell一社のみなら、喜ぶ人はどれだけいるんでしょうか。実は意外と多いと思うんですけどね。でもここまで画一化されてしまうと漠然と不安を感じる人も多い、一番ヤなのは独占力を生かし他の市場へも攻めてくることですね。Dellのプリンタ市場参入やら、MSのウィルスソフト市場参入やら。

CPUだけではなくチップセット・無線LANチップまで含めたプラットフォームを売ろうとしたCentrinoのビジネス戦略、今度はデスクトップ向けでも同様のことを行う予定だそうで。