
三井記念美術館

大河ドラマ特別展「どうする家康」
期間:4月15日(土)~6月11日(日)
德川家康所用 金陀美具足
兜は頭形兜、鉄板の二枚胴、草摺や脛当を含め全て金箔や金粉で総金色に仕立てている。
德川家康が桶狭間の戦いの前哨となる大高城への兵糧入れに際して着用していたのと伝承があるが、形式としては時代が下ると考えられている。
大河ドラマ「どうする家康」でも松潤家康が青年時代に着用していた事で知られる。
波桐蒔絵竹二重切花入
花窓を2つ設けた背の高い二重切の竹花入に平蒔絵で波を、金蒔絵で桐紋を散らす。
藤村庸軒の箱書には、千利休が秀吉の正室・北政所に贈った事が記されている。
蒔絵を施した利休作の二重切花入が他に知られており、或いはこの花入も利休作とも考えられる。
有馬湯山茶会記
豊臣秀吉が天正18年(1590)有馬温泉で行った茶会の記録で、利休筆と伝わる。
小田原の陣、奥州仕置の後、凱旋した秀吉は9月25日から有馬湯山に逗留し、10月4日・5日には阿弥陀堂にて茶会を催している。
茶堂は千利休が務めており秀吉・利休両者の関係は一見良好であったようだが、これから4ヶ月後には秀吉の命により利休は切腹する事となった。
他には落合左平次背旗図、長篠・長久手合戦図屏風、北野肩衝(大名物)などを拝見。