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SENgoKU anD VISIon -乱世を追う-

戦国・江戸時代 武将 甲冑・刀剣・茶道具 博物館・美術館・城・茶室などを巡る拝見記。その他の雑記もあり。

2021年 今年最後の・・・

2021-12-31 | 徒然
今年最後の更新です

2021年は、昨年に続いて展覧会や特別公開でコロナの影響があった一年にでした。
今年は庭園に行くことが多かったでしょうか、のんびりできる空間ですしね。
大規模な特別展も特に無かった今年、来年はビックリするような特別展が見たいです。

それでは良いお年を。

2110 福岡市美術館 秋の名品展・遊びと笑いの日本美術

2021-12-28 | 探訪
今回も福岡市美術館

秋の名品展
期間:
遊びと笑いの日本美術
期間:9月14日(火)〜11月14日(日)

『異代同戯図巻』(狩野昌運作)より「火縄銃で的を狙う、慈悲深い観音菩薩」

『異代同戯図巻』より「尺八吹きの楽阿弥と茶人通圓(通円)」どちらも狂言の主人公

『異代同戯図巻』より「積み木の上に盃を載せる曲芸を披露する諸葛孔明」

韋駄天図 伝・牧谿作

張果老図 狩野探幽作

織部沓茶碗 銘「浜千鳥」

織部木菟香炉

竹茶杓 共筒 千少庵作

太刀 銘「一」
真田家伝来

老人六歌仙図屏風(部分)仙厓義梵作

2110 福岡市美術館 電力王・松永安左エ門の茶

2021-12-26 | 探訪
福岡

福岡市美術館

没後50年 電力王・松永安左エ門の茶
期間:10月9日(土)〜11月21日(日)

金剛般若経開題残巻 空海筆
原三渓旧蔵

山水図 伝・雪舟作
伊予西条松平家伝来

細川三斎・沢庵宗彭贈答狂歌 細川忠興筆・沢庵宗彭筆
益田鈍翁旧蔵

和歌巻切 本阿弥光悦筆、俵屋宗達下絵

布袋見闘鶏図 宮本武蔵作
原三渓旧蔵

花籠図 尾形乾山作
上部に三条西実隆の「雪玉集」の歌を記す。原三渓旧蔵

唐物肩衝茶入 銘「松永」
松永久秀所持

粉吹縄耳水指
仙台藩伊達家伝来


竹茶杓 共筒 尾形乾山

伊賀種壺花入
宗旦四天王の一人・杉木普斎所持

撮禁のものでは、「竹茶杓 共筒 北向道陳作」が見所。 北向道陳の茶杓は珍しいです。
次回も福岡市美術館


2110 京都国立博物館 畠山記念館の名品

2021-12-22 | 探訪
京都

京都国立博物館

畠山記念館の名品─能楽から茶の湯、そして琳派─
期間:10月9日(土)〜12月5日(日)

消息(大ぬる山の文)千利休筆
十三日付、牧村兵部宛。内容は「今朝の雪のあとに私方へお尋ね下さらないのは、大ぬる山ではありませんか」と兵部をお茶に誘っている。「大ぬる山」とはなまけ怠る事で、当時の流行り言葉だったよう織田信長も言っている。
加賀藩前田家伝来。
沢庵和尚自画賛 沢庵宗彭筆
沢庵が自らを描き賛を記したもの。自賛井よれば加賀藩前田家家老の本多政重の求めに応じ配流先の出羽上山の春雨庵で描いた。
昭和34年石川県立美術館の開館に際し畠山即翁が当地ゆかりの作として寄贈した。
竹茶杓 銘 青苔 小堀遠州作
折り撓め蟻腰の茶杓で、中節に大きな虫喰い穴がある。
遠州が『伊勢物語』第七十八段の歌意にちなんで茶杓を削り、松花堂昭乗より贈られた掛軸の返礼として贈った。

その他、大名物では唐物肩衝茶入「日野」(伝来:日野輝資より古田織部を介して疋田宗観、前田利長、松平不昧)や、唐物肩衝茶入「種村」(伝来:種村刑部少輔、佐久間不干斎、木下利房、狩野探幽、松平不昧)、唐物肩衝茶入「星」(伝来:豊臣秀吉、津田宗凡、神谷宗湛、加藤清正、紀伊藩主徳川頼宣、徳川綱吉)、唐物肩衝茶入「油屋」(伝来:油屋常言、常祐、豊臣秀吉、福島正則、柳営御物、 土井利勝、松平不昧)。
茶碗では長次郎作の赤樂「早船」光悦作の赤樂「雪峯 」「李白」、井戸茶碗「細川」などなど。
流石畠山記念館、見応え充分でした。

2109 野球殿堂博物館 「ベースボールがやってきた」巨人編

2021-12-19 | 探訪

今回も野球殿堂博物館

野球伝来150年記念展「第1期 1872-1945 ベースボールがやってきた」
期間:9月10日(金)~12月9日(木)

1936年青柴憲一選手着用ユニフォーム
日本職業野球連盟発足当時のもの。

1937年春 沢村栄治投手 最高殊勲選手表彰状
このシーズン沢村は投手5冠に輝きMVPを受賞した。

1938年秋 中島治康選手 最高殊勲選手トロフィー
日本プロ野球初の三冠王に輝く。

ここからは常設展示から

川上哲治選手使用・赤バット(中央)
ちなみに上段は藤村富美男の物干し竿バット、下段は大下弘の青バット。

藤本英雄投手 完全試合使用グラブ
1950年6月28日青森球場、対西日本パイレーツ戦で日本プロ野球史上初の完全試合を達成。

金田正一投手サインボール
右が400勝のボール。

長嶋茂雄終身名誉監督 着用ユニフォーム
国民栄誉賞表彰式当日の始球式で着用。

王貞治選手使用 日本刀
現役時代に練習で使用したもの。「鉄砲刀剣類登録証」も展示してある。
以前、王さんが博物館に寄贈した同田貫を拝見した事があるのですが、それは練習で使用したものでは無かった。
では、練習で使用した日本刀は?と思ったらここに展示してありました。こちらは無銘の日本刀で詳しい事は不明です。

今回は現役選手のものはあえて紹介しませんでしたが、豊富に展示してありました。

2109 野球殿堂博物館 「ベースボールがやってきた」ヤンキース編

2021-12-15 | 探訪
水道橋

野球殿堂博物館
東京ドーム内にあり、野球の誕生から現在に至る資料(実物および写真)約40,000点を収蔵し、資料の展示を行っている。

野球伝来150年記念展「第1期 1872-1945 ベースボールがやってきた」
期間:9月10日(金)~12月9日(木)(予定)

1934年日米野球ポスター
1931年に続き日米野球を開催する事になり、その目玉として前回参加しなかったベーブ・ルースを招く事を目論んだが、当初、ルースは来日を渋っていた。
なんとしてもルースを招きたい交渉担当者は、ルースにこのポスターを見せ、「日本のファンがあなたを待っている」と直談判したところ、ポスターを気に入ったルースがOKを出したという。
1934年の日米野球は大成功をおさめ、日本にプロ野球が誕生するきっかけとなった。

ベーブ・ルース選手使用バット(部分)
1934年の日米野球でルースは合計13本のホームランを放った。

ル-・ゲーリッグ選手サイン
1934年大リーグ選抜サインボールより。ルースと共にヤンキースの主軸を担い”Iron Horse”と呼ばれた。

ここからは常設展示よりヤンキース関連の展示を紹介

ケーシー・ステンゲル サイン(最下段)
1922年大リーグ選抜の一員として来日。1949年よりヤンキースの監督を務めリーグ優勝10回、ワールドシリーズ制覇7回を数える。特に1949~53年まで不滅の5連覇を成し遂げている。

ジョー・ディマジオ選手サイン
1951年大リーグ選抜サインボールより。不滅の56試合連続安打で知られる偉大な”Yankee Clipper”。

田中将大投手 着用ユニフォーム
2014年から2020年までヤンキースに在籍。通算78勝。

松井秀喜選手サイン
2009年ワールドシリーズMVP。サインは2002年東京ドームの天井に入ったボール。ちなみに隣は大谷翔平選手のもの。
ともドームの天井の隙間に入り出てこなかった打球。規格外の2人である。

松井選手は翌年ヤンキースに入団する。そうこの年は別の球団でプレーしていた。その球団とは・・・・

2109 江戸東京博物館 大江戸の華

2021-12-12 | 探訪
両国

江戸東京博物館

特別展「大江戸の華―武家の儀礼と商家の祭―」
期間:7月10日(土)〜9月20日(月)

色々威胴丸具足
王立武具博物館(イギリス)蔵。慶長18年(1613)徳川家康・秀忠よりイギリス国王ジェームズ1世に贈られた。
兜は二十二間総覆輪兜。三鍬形を立てるが、鍬形台も含めて欠失していたものを推定復元している。威糸も復元されている。

白紺糸威丸胴具足
白紺の片身替り。江戸後期の紀州徳川家伝来品と考えられている。

太刀 銘 景光 附 梨子地水車紋散蒔絵三葉葵紋金具付糸巻拵
德川秀忠より土井利勝が拝領した。

本小札紅糸威胴丸
佐竹家伝来。

本小札濃勝糸威二枚胴具足
紀州徳川家伝来。前立は蟷螂(カマキリ)。

金小札変り袖紺糸妻紅威丸胴具足
ミネアポリス美術館(アメリカ)蔵。紀州徳川家伝来。
銀小札変り袖白糸威丸胴具足
紀州藩の支藩である伊予西条藩松平家伝来。

紅威丸胴具足の兜の前立はカマキリで、前出の濃勝糸威二枚胴具足と同じ。共に紀州徳川家伝来品である事が共通している。

紅威丸胴具足と白糸威丸胴具足の大袖は裾広で共通している。また金具や小札なども類似しており、所用者が兄弟関係にあったと推測されている。

今回の目玉はイギリスとアメリカから里帰りした甲冑でしょうか。アメリカのものは紀州徳川家の甲冑で、その他に2領の江戸東京博物館蔵の紀州徳川家伝来品が展示していました。
紀州徳川家の伝来品は売立で散逸しており、尾張徳川家・水戸徳川家のようにまとまった形で観れないのは残念な事です。

2109 東京国立博物館 9月のトーハク

2021-12-08 | 探訪
東京は上野

東京国立博物館

太刀  福岡一文字吉房
国宝

菊螺鈿鞍
「福島掃部助 所持之」とあり。福島正紀の弟・福島高晴か?

四季花鳥図巻 酒井抱一筆

長恨歌 松花堂昭乗筆
慶長19年秋、近衛信尋の命を受け執筆した。

白衣観音図 伝・能阿弥筆

赤楽筒茶碗 久田宗全作
宗全は茶家・久田家の三代目で半床庵と号す。母は千宗旦の娘で、子に表千家六代覚々斎がいる。

備前緋襷一重口水指
松平不昧所持

2109 サントリー美術館 刀剣 もののふの心

2021-12-05 | 探訪
赤坂

サントリー美術館

刀剣 もののふの心
期間:9月15日(水)~10月31日(日)

太刀 銘 幡枝八幡宮藤原国広造/慶長四年八月彼岸 附金梨地鳩紋蒔絵糸巻太刀拵 
桃山時代、山城の刀工・堀川国広の作。
国広が幡枝八幡宮に参詣し、神前で鍛えて奉納した太刀。
のちに、この太刀を上覧した後水尾天皇がその作行に感銘を受け、金梨地鳩紋蒔絵糸巻太刀拵を添えた。
金熨斗刻鞘大小拵
鞘は俵型の模様を一定の幅で刻んだ、「印籠刻」で、腰元は緑がかった青漆を塗り、鞘先に金の薄板を薄く延ばした熨斗板を張り「金熨斗」としている。柄は鮫皮に似せて金板に突起を打ち出し、金茶色で菱巻きをしている。
立花宗茂所用で筑後柳川藩に伝来した。
家康・信玄・謙信家臣図
三幅対で、中央に徳川家康と家臣20人、右側に武田信玄と家臣23人、左側に上杉謙信と家臣8人が描かれたもので「集合武将図」若しくは「武家集合画像」と呼ばれる。
江戸時代の作品で中央の家康が、左右の信玄と謙信より高い位置に描かれており、家康の神格化を示している。

他にも義元左文字、骨喰藤四郎、信長所用とされる胴丸、豊臣秀次所用とされる具足など拝見。
思ったよりも刀剣が少ない印象で、浮世絵は余計に思いました。

2109 肥後細川庭園

2021-12-01 | 探訪

永青文庫の脇、通用門を下ると

肥後細川庭園

江戸末期に、徳川御三卿のひとつ清水家の下屋敷があり、その後一橋家の下屋敷。幕末になり熊本藩細川家の下屋敷、抱屋敷となった。

雪見燈籠

松聲閣
細川家の学問所として使用され、一時期は細川家の住まいとして使用されていた。
現在の建物は、歴史性を生かして保存・修復を行うとともに、耐震性を確保し、平成28年1月にリニューアルオープンしたのだとか。

松聲閣2階からの眺め。池泉回遊式の庭園。

こちらは1階の喫茶「椿」

こちらでは抹茶がいただけます。お菓子は細川三斎好とされ、熊本藩細川家の献上品として知られる「加勢以多」です

永青文庫にはちょくちょく行っていますが、庭園は初めて。またのんびりしに行きます。