今回も延暦寺から

比叡山延暦寺 国宝殿

特別展「戦国と比叡 ~信長の焼き討ちから比叡復興へ~」
期間:10月1日(金)~12月5日(日)
正親町天皇綸旨
天正十三年(1585)三月十一日付、伊達政宗宛。根本中堂の再建の為、正親町天皇の仰せをうけた左近衛権中将・中山慶親が伊達政宗に奉加を募ることを伝えた文書。
天正十七年には仮堂が完成し、出羽立石寺より灯明が移され「不滅の法灯」が復興された。(立石寺の灯明は天文十二年(1543)延暦寺より分灯されていたもの)。
菊桐紋蒔絵膳椀
施薬院全宗が豊臣秀吉より拝領した膳椀類および食器。黒漆塗に金蒔絵などで菊桐紋が描かれた「高台寺蒔絵」の一種。
施薬院全宗はもと比叡山菜樹院の住持であったが、信長の焼き討ちの後に還俗し医師となった。その後は秀吉の侍医となり天正十二年から比叡山の復興に貢献した。
銀小札萌黄糸威二枚胴具足
兜には麒麟の前立と朱塗の水牛脇立、胴の小札は銀箔押で背面に巨大な繰半月の指物を立てる。
天海所用として求法寺に伝来する。
他には天海が徳川家光より拝領した竹杖、狩野永徳筆の織田信長像、浅井長政が京都大原の来迎院に宛てた安堵状などを拝見しました。