碧き地平線の記憶

この小さき世界の中で

「宮本常一が撮った昭和の情景」 を見て。

2012-02-11 21:14:46 | Weblog
宮本常一氏が、記録した写真集を見て、やはり写真とは記録だ、と改めて認識した。
土門 拳や、木村伊兵衛、ましてや 植田正治等とは、全く別の(当然だが)、
何の意図、主張、てらいの無い記録写真は、見ていて誠に清い。
各地方、地方の風景は、たった50年前の日本は、こんなだったか!?
と、思うくらいに変化が凄まじいが、日本人の、DNAにすり込まれた、
郷愁、愛おしさが湧き上がってくる。
それに比べて東京周辺の風景は、心惹かれるものは無い。
ただ、大きな街が、無機質な都市に変化して行くだけの光景だ。

全てにおいて、一極集中は、美しくない。

(宮本氏は、17年間、オリンパス・ペンを愛用)