Rainbow*Heart

ヤプログさんからのお引越し私的な記録である。

受講「問題行動と視覚支援」

2011-12-13 00:05:14 | AutismSpectrum





ご訪問ありがとうございます。






金曜日からお出かけ連投になりましたがw



日曜日、自閉症研究会主催の自閉症基礎講座、今年度の第6回(最終回)へ行ってきました




しかも我が家には珍しく夫婦揃っての参加です



Agは旦那の両親に子守りしてもらえることになったので(Agが遊びに行きたい!行きたい!っていうもんでw)



私も行くことができました。ありがたいことです



講師は、お目にかかるのはお久しぶりです 門眞一郎先生



昨年、受けれなかったテーマの講座なので



まんをじして挑みました(笑)





いやーっ結果から言うと



やっぱり 門先生 の講座は分かり安いし、ほんとうに勉強になります




連続で(今年は)6回行われた講座のどの回も





特性を理解して支援することの重要性がベースとなっていて




それを細かいテーマに分けてお話を聞くチャンスがあるということ




6回のうち1回は病欠した旦那ですが



じわりじわりと 門先生 の魅力に取りつかれていったようで



最初は私との契約(ABAかよ?w)で義務的に足を運んでおりましたが



回を増すごとに、楽しみに拝聴させていただいたようです



でも夫婦で熱く語るってことがないのが、少々~寒しい限りですけど




まーっそんな内輪な話はどうでもいいとして(笑)




講座の内容ですが



問題行動の話しなので最初は



TEACCHプログラムの氷山モデルが出てきて



※青字はレジュメ抜粋


・水面上に見えている行動の下に自閉症特性がある
・水面上に見えているものよりも、水面下に潜む部分が大切で、そちらに注目して対処する。
・対人コミニケーション、想像力の障害、感覚異常などの特性から行動の意味を理解する。





これはもう~視覚支援や構造化やペクスをお使いの方=勉強されている方ならば



誰でもご存知なことですが



それにプラス、門先生流の解釈がとても素晴らしくて唸りました





「問題行動」の捉え方(新氷山モデル)



・氷山全体が発達のメリハリ(特性)
・海面上の氷が問題行動化したメリハリ
・理解の不適切および支援の不適切度を海水の塩分濃度に例えると・・・
・予防第1
  




メリハリというのは、門先生 が 



一般的に多い



発達の凸凹、アンバランス。などの言葉で表現すると



どうしてもネガティブなイメージになるので



ポジティブなイメージと受け取れやすい言葉で表現されています(たしか以前、そうお聞きしましたw)




塩分濃度が高いと死海のように浮きっぱなし。




無理解・不適切な対応の場合

水面上 癇癪・自傷・攻撃・破壊など

水面下 言われていることが理解できない・見通しがたたない・何をすればよいのかわからない・要求や感情をうまく伝えられない・感覚の特異性など


・理解や支援の不適切度が高いということは、海水の塩分濃度が高いということ。
・塩分濃度が高くなると、氷山は浮き上がる。
・問題行動が生起、増悪する。






適切な理解と支援の場合


水面上 なにもでない

水面下 理解できる・見通しが立つ・何をすればよいのかがわかる・要求や感情をうまく伝えられる・感覚刺激が緩和されるなどなど


・メリハリ(特性)や状況因を理解し、適切な支援方法を見つけることが、塩分濃度を下げる。
・塩分濃度が下がれば、氷山は沈む。
・問題行動は軽減あるいは消失する。


塩辛くない対応…たとえば 視覚的・具体的・肯定的に






要するに…自閉症の特性を周りが理解して、その子に合った支援をしていれば



問題行動は起きない!または軽減するってことです



そして問題行動がなぜ起こるのか?



やはり客観的にアセスメント(観察・記録)して



動機の分類をしたりも大切なこと・・・。





今回は動画も盛りだくさんでして



どこかで観たことのある(療育センターの研修??ちょっと忘れました)



スーパーテレビの情報最前線で2005年に放送されたものを観ました




ちなみに先生の補足では



自閉症の人は・・・2005年当時 1000人に3人と言われていましたが



2006年には100人に1人



現在では100人に1~2人と



身近な存在になってきています。



決して人ごとではなくて



家族や友達、知人など



振り向けば自閉っ子がいる(笑)と思って



理解がもっと広がればいいなぁ~と思います。




拝見したビデオには



ほぼ言葉だけの指示で生活しているお子さんの姿が映っていました。



そして…言葉の理解などできず当然ながらコミニケーションが取れないことが原因で



奇声を発したり



自傷に走ったりしている子どもの姿がそこにありました。




涙が出ました



混乱の生活環境・わからない・要求する術もない…



そんな子どもの悲痛な心の叫びです…問題行動は



早くこの親子に有効な支援方法を教えてあげて欲しい



そんな思いで観ていました。



先生が解説で言われていたこと



それは「ビデオを観ているから客観的にみれるが、生活しているとなかなか当事者は気付けないものである



問題行動が出てからやっと気付く。



ではどうしたらいいのか?



それが今までの講座でお話したことなどで予防することが大切になってくる」的なお言葉でした。





レジュメにもありましたが、ビデオを観る前にスクリーンに映った言葉




「言って聞かせるか、見て分かりやすくするのか?」




もちろん後者ですよね



その子に分かるようにってことであれば



特性として「視覚情報に強い」ということがあるので



ごちゃごちゃ周りが言うよりも、絵カードや具体物(その子によって理解できる物やポイントが違います)などを見せたり



構造化してあげるということがベースになってきます





構造化

・<構造>とは、場面の<意味>と<見通し>
・いつ、どこで、何を、どのように、いつまでetc
・<構造明確化>された環境は誰にとっても必要
・自閉症スペクトラムの人には 特性を考えると、当然
      ↓
視覚的構造化・ルーティンによる構造化




それから問題行動が表れた時に



周りがまずい対応をしていると



問題行動を知らず知らずのうちに強化してしまって



更に悪化するということもあるので



ほんとうに気をつけないといけないです。



その辺はABA(行動分析)の理論を知っているのといないとでは大違いだなぁ~と




うちのAgが通う園の先生たちも「これはABAよ」とは言いませんが




多分にこのスキルを活用しています



私の中でも療育で心がけている部分の大半を占めていて



今、ペアレントトレーニングで学んでいる最中なので



やっぱ大事だわっと、再確認しております



今回の講座でもアセスメントシートや



観察記録シートなど参考になる資料があるので



受けられた方はラッキーでしたね(笑)





問題行動の根本的な原因の多くは



コミニケーションの問題であることが多いとのことで



こちらから自閉症の人にコミニケーションを取る時には視覚化や構造化。



自閉症の人からのコミニケーションはPECSなどで自発的なコミニケーションを教えること。




予防するということは



全6回の講座のテーマ全て(理解と支援・コミニケーション支援・余暇支援など)を大事にしていくということになるのだと思います




参考本の紹介もたくさんありました




先生が「私は薄くてすぐ読めて実用的な本が好き」と言われたのには




激しく納得



先生、今回もブラックユーモアもあり



ギャクも時々ありつつノっておられました?



先生のギャクに笑って



ビデオで泣いて・・・と、なんとも感情がコロコロと忙しかったですが(笑)



大事なことはしっかりと胸に刻みました






それから・・・昨年の余暇支援でも拝見した成人の方の



通称?「から揚げビデオ」も再び拝見しました



その時の記事でも書いたかもしれませんが



強度行動障害の方でも、見通しを持って構造化された時間と余暇活動をしていると



問題行動など一切起きず



穏やかに生活することができるんですよねぇ



これは必見だし



施設での問題行動の解決策はアッパレです



また来年も拝見できるといいなぁ~と思いました







今年はかなりの知り合いに講座を勧めて



福山から大親友の旦那さんや



T園保護者の方も広から参加してくれたり



保護者の人たちも本気(と書いてマジw)で取り組んでいます。



「構造化とかTEACCHとかって、特定の方法に固執しません」っていう県?



市?施設の一部の方の考えは通用しなくなってきてます



自閉症の支援は、これなくしては考えられないんですよ



満員な会場を見渡してニンマリした1日でした(笑)





















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