"FOR THE CUSTOMER"

創業120年の建設会社「今西組」の六代後継者が あなたの”いいね”を築く!

「「土用」までに」、200年企業(その1)

2008年05月01日 18時49分52秒 | Weblog
「「土用」に入るまでに着工してね!」
あるお客さんが、私にこうおっしゃった。
東京は恵比寿のテナント。
おすし屋さんの店舗内装。
「土用」といえば、真夏に鰻を食べるきっかけの時期、という認識しかなかった。
まだまだだと思った。
「えー、なんのことでしょうか」
「建築やってる方だったら、当然知ってるはずだって友人が言ってます、明日から着工よろしくお願いします」
私はお客さんにとって、その瞬間から「建築をやってない」人になってしまった。
「土用」の定義とは、本来「土旺用事」「土王用事」といい、土の気が旺(さかん)になり事を用いる意であるという。
用は「はたらき」ということで、土気の最も働く期間ということになる。
土用の期間中は、土公神(土をつかさどる神)なる神様が支配するといわれ、土を動かすこと、つまりは造作、井戸掘り、壁塗りなどいっさいが凶とされた。
また、理科年表によれば「太陽が黄経27度、117度、207度、297度になるとき」と定義して、四季の土用が記載されている。
四季?
土用とは、春夏秋冬の四回あり、合計73日に及ぶようだ。
この期間、一切土を動かすことができないとなれば、非常に不便だ。
だがそれは昔の話。
「土用に入る前に、少しでいい、工事を始めて欲しかったのよ」
そのお客さんは、笑顔を浮かべながら、あとでそうおっしゃった。
春の土用--
オープンをまもなく迎える、おすし屋さんのげんかつぎ。

当社が今後創っていくべき「顧客満足」とは、多様性が求められること必至なのかも知れない。
それが「200年企業」の成長と持続の条件の一部であるように思う。
ともかく、さてと、鰻を食べに行こうかな。
どなたか、一緒に、行きませんか?

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