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「スカイ・クロラ、ミッション、ラストシーン」

2009年11月30日 11時43分40秒 | Weblog
「スカイ・クロラ」

「いつも通る道でも 違う所を踏んで歩くことができる
いつも通る道だからって 景色は同じじゃない
それだけでは いけないのか
それだけのことだから いけないのか―――」
終盤に主人公、優一が言うせりふ。

「スカイ・クロラ」とは2008年8月2日に公開されたアニメーション映画である。
監督は押井守。
戦争請負会社の日本人部隊で、戦闘機に乗って戦う若者の物語。

なぜか先のせりふが、私の脳に、ひっかかった。
常日頃の私の会社に対する姿勢を問われているように聞こえた。

スカイ・クロラの世界は、戦死でしか死を迎えられない「キルドレ=子供」の、ごくありふれた変化のないマンネリな日常に気狂いした人間模様が描かれている。
ここでいう戦死とは、パイロットとして、本来のミッション(使命)である「敵からの勝利」を達成することの意味に気づいたものだけが迎える無念な結果である。
主人公の優一は、映画の最後にそのことに気づき、「これは僕の戦闘だ」と言い残してティーチャーと呼ばれる「絶対負けない」敵機を相手に戦闘を挑み、帰らぬ人となってしまう―――

「ミッション」
リアルな世界では、人間誰もが死を迎えるが、死が近づくにつれて、加齢に伴う何らかの自動的な変化が身をまとう。
その変化に「こんなもんや」と安心しきることが多いのではないだろうか。
スカイ・クロラの世界は、本来「生きがい」の獲得に必要な「自発的な変化」を求めないかぎり、自分が思っている以上に自分は何も変わらないんだということに気づかせてくれる。
ふとした瞬間、生きる意味を見失っている自分に気づいたときは、後悔が先にたつということも。

「何気なく、いつもと同じ仕事をしていても、見つめる資料の数値に変化があるのは当然なんだ。
その変化は、自分がもたらした変化ではなく、そもそも変化などではない。
さも自発的に変化させたと、勘違いして気分を良くしてはいけない。
それ以上を求めなくなってしまうような自己満足は、きっとあとで後悔する。」

「戦死とは、本当のミッションを達成することの意味に気づいたものだけが迎える、無念な方の結果である。」
結果は結果。
「負けることのリスク」を少しでも減らそうとする行為の連続はやがて、勝つことの方へ全体的に導かれるだろう、と私は思う。
本気でまっすぐ、自分自身のミッションの達成に、しぶとくとりかかる者に、「スカイ・クロラ」で語られる「生きる意味」が少しは理解できていると言えるのではないだろうか。


「ラストシーン」
昨今の業界不況、踏ん張りどころなのは当社も例外ではない。
特に老舗としては、耐えしのぶ時代もあるということを把握しておかなくてはならない。
堂々と耐えながら、しかし耐えるだけではなく、私は、私のミッションに積極的にとりかかる。
なぜ?
人生、後悔しないために。
私のミッション(使命)って?
【創業者の「不撓不屈」の精神、
建設業に対する強い思い入れを、
私の代においても「柔軟に」継続すること】
今西組の現実を見つめたときに感じる、継続に必要な最低条件を抽出し、重要度の高い条件から、その達成にとりかかる。

昨晩はそんなことを思いながら、何度もラストシーンを巻き戻して観てしまった。
ちなみに、私は普段、アニメーション映画をめったに観ない。
「いつも通る道だからって 景色は同じじゃない
 それだけじゃ―――いけないのか」

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