おぶせミュージアム・中島千波館へ行ってきた。
現在は、東京藝術大学大学院美術学部デザイン科描画・装飾研究室に在籍する・していた若手作家による「作家の卵展」をやっている。
やはり、若手の作品は面白いね。活きの良さが作品に表れているんだろうね。大家の作品は安定している分面白味に欠ける。常設展示されている中島千波の作品も新しい作品より若い頃の作品の方がずっと面白いし。
館内撮影禁止なので作品を具体的に示せないのが残念だが、上記リンク先で一部を見ることができる瀧下和之「桃太郎図ノ弐百弐・鬼ヶ島で×××(チョメチョメ)」なんかはキャッチーでありながらも、それだけに留まらないものを感じさせてなかなか。
他には入り口近くにある田中怜「
触情」や、三枝淳「花鳥図―5」、唯一の造形作品だった林由未「ほころびの街」なんかが印象に残った。
さて、冒頭の写真。福原祭り屋台の天井彫刻。もしかしたら、ここも撮影禁止なのかもしれないが、禁止の表示もなかったし、フラッシュも焚かないで撮影しているので堪忍して、って感じ。
小布施の祭り屋台というと、葛飾北斎が天井画を描いている上町と東町の屋台(
北斎館所蔵)が有名なんだけれども、おぶせミュージアムに置いてある屋台もなかなか。
福原の屋台は天井に彫刻が施してあって、何でも彫刻を毎年取り替えていたそうだ。残念ながら、それらの彫刻は現存していないが、往時の威勢を偲ばせる話だ。
他にも、横町、六川、伊勢町、中町の屋台が展示されていて、それぞれに趣向を凝らした造りになっていて、興味のある人にはなかなか面白いと思う。興味がなくても、一度は見ておいて損はないでしょう。