出だしから本編と関係ないですが、初めてのハンモックが快適すぎ。最高。
そんなこんなで、夏休みも残り僅か。今年こそはやりたい事があったのです。
それは、蝉の羽化を見届ける事。
実は去年も夜中に公園に行って探したのですがそうタイミングよくは見つからず。今年こそ。
というわけで、夕方、近所の公園でまさに土から出てきて羽化する場所を探している蝉さんに遭遇。我が家の朝顔鉢にお越し頂き、羽化する瞬間を見届けたのでした。
何より、抜け殻が歩く姿を想像した事がなく、考えてみたら当たり前なんですが、これがもう本当に衝撃でした。
歩いてる〜!
鉢に放すと、いい場所を探し求めます。登っては違う、登っては違うの繰り返し。でも、遂に決めたその瞬間、ピタリを動くのを止め、早速に背中が裂け始めました。そして、どんどんと殻から出てきます。想像すらしていなかった色味でした。こんな大きな羽も上手に折り畳まれていて、出てきてそれを広げて乾燥させていくわけです。
羽は次第に茶色くなりながら乾いていき、普段よく見かける蝉さんになっていきました。
夜3時に見た時には少し動き出していて、そこから私はうっかり眠ってしまい、次に気付いた6時にはすでに飛びたった後でした。
完全な形になって飛んで行ったんだね。おめでとう。
蝉はご存知のように、土の中で一生のほとんどを過ごし、羽化してからは1週間しか生きない、その間に子孫を残すために飛び回るわけです。
何をもって彼らは幸せなんだろう、昔から時々思うことでした。1週間しか生きられないのなんて、悲しすぎる。
でも、そんな人間目線で決めつけていいんだろうかと。
人間が普通なわけじゃないのです。
蝉さんの気持ちは想像でしかわからないけれど、殻から出てきた時見る世界はきっと美しくて広がっていて感動してるんじゃないかと、これまた想像でしかないのだけれど。
この日以降、外で蝉を見かけるととても愛らしく思えます。
蝉さん共々、残り少ない夏を堪能しようと思います。