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ふたりのアトリエ~ある彫刻家とモデル

2013-11-27 | は行の作品

監督・脚本:フェルナンド・トルエバ
出演:ジャン・ロシュフォール,アイーダ・フォルチ,クラウディア・カルディナーレ,ゲッツ・オットー,チュス・ランプレアヴェ,クリスチャン・シニジェ
ストーリー1943年、ドイツ占領下のフランス南西部。80歳の彫刻家マーク・クロス(ジャ ン・ロシュフォール)は創作意欲を失っていた。ある日、妻リー(クラウディア・カルディナーレ)は、町で出会った娘メルセ(アイーダ・フォルチ)に夫の仕 事のモデルにならないかと話を持ち掛ける。山小屋のアトリエでメルセの美しい体をスケッチし、彼女に芸術について指南するうちに、クロスは意欲を取り戻し ていく。
主演は『髪結いの亭主』のフランスの名優ジャン・ロシュフォール。妻役はイタリアの、これまた名優クラウディア・カルディナーレ。

モノクロに、緑っぽくかかる色味があり
なんとも、キレイで、不思議な感アリだけれど
この世界に、似合っていた

老彫刻家、モデルの過ごす時は親密で濃密

南仏がナチスの占領下にあった。
スペインは内戦後のフランコ将軍ファシズムだったのかな
老彫刻家クロスの最大の理解者である妻(クラウディア・カルディナーレ)が
彫刻のモデルを家に連れてくる。
彫刻家は、レジスタンス活動でスペインの収容所から逃走してきた女をかくまって
場所は、山のアトリエ
時は彫刻家とモデルだけ


老アーティストは、この女性によって
創作意欲を取り戻す
芸術家の作品製作は「感情・感性を時間を閉じ込める」
見ること。観察を深くしていく時間
得た「モノ」でもあるモデルの姿は瑞々しさと肉感的


メルセは,彫刻など芸術には縁がなかった
レンブラントが家族の情景を描いたデッサンに関する
クロスの話に引き込まれる。


モデルの彼女は「これから。先の世界」
彼女の前に現れた負傷したレジスタンスの青年
彼女は以前 スペインでレジスタンスの逃亡を世話してたのである
彼女が青年とむつまじくしているのを見ると嫉妬にかられる


そうか。今、書いてて思ったのは
妻は自分に似たところがあると感じていたから
彼女を連れてきたのかな


彫刻家には美術研究家のドイツ軍将校の知り合いがいて
彼も彫刻家のアトリエを訪れ、フランス文学や美術の話をして帰る。

将校はロシア戦線へ行く予定なので、生きて帰れないかもしれない

彫刻家の元を去るのだ

光溢れる中でのモデルの彼女は
輝くモデル

女の艶かしさに 我老体が「女」を感じる
なでる手のシワだらけ。それは彼女の眩さとは逆に・・・

別れは 全てを理解しているかのように
時の終わりを感じ取っていたかのように

人生は、それぞれの生きる時だ

レジスタンスの青年が去り
妻とモデルの女性も旅立っていく

ひとり残された彫刻家が完成した彫刻を庭に出すラスト

カラスは、彼の死の臭いを嗅ぎ取って寄ってきていたのか
そして彼は・・・

蛇足 一瞬の刹那刹那が一生一度 



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