和歌山紀南産の(仮名)那智霞です。泥軸・泥根の後暗み種で、のび始め白く出て暗ん
でいけば牡丹芸といえるんでしょうが本種は天葉から2枚目くらいまでが緑を帯びたような
散り斑縞で、3枚目あたりではほぼ暗んでしまい葉縁に少しだけ糸覆輪のような痕跡を残す
芸風。そのため後暗みとしておくのが適切かなと。
2021年5月3日撮影
軸太く、葉幅もそれなりにあり、葉肉も厚みがあるのでがっちりした印象で力強さ
を感じます。
色薄い泥根が伸び始めました。
これからの2ヶ月弱、温室のない我がではこの間の栽培が非常に重要で、シーズンを通し
最も力の入る時期です。この2ヶ月弱の期間に年間成長の殆どを費やすといってもいいかも
です。すでに十分な根を蓄えているものはいいのですが数本の根で株分けしたものなど、
シーズンOFFとなる冬越中や冬眠から目覚めるシーズンはじめに枯らしてしまうことが
過去に多々あり、そのためできる限りこの期間中に根を張らすようにしなければなり
ません。本当に勝負の期間となります。秋口からは又成長期に入りますがやはりこの
時期の成長の方が勢いよく、年間を通した成長の7割を占めるくらいではと思うので、
活力剤や液肥の使用に注意を払いながらも集中して活用し、風蘭の成長を促したいと思い
ます。
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