人間は、「親密な関係」という言葉に弱い。裕福で、長身、職業はセラピストという男性から、そんな関係を迫られたら、嫌な気になる女性は少ないだろう。
英国ロンドン市内の病院に勤務していたデイビッド・ブリッテン(54)は、20年に亘り、17歳の少女を始め23人の拒食症患者を食い物にしていた。
「彼は、拒食症や過食症といった摂食障害治療の権威として知られていた。その治療法は薬でなく、サイコセラピー(催眠療法)を用いていた」(現地記者)
患者を毒牙にかける前に、彼は病院を信用させた。患者と一対一で治療に当たるとの名目で、自分のオフィスの使用を病院に認めさせたのだった。
「“拒食症は、精神的なもの。相手を理解するには、一緒に時間を過ごさなければ。治療のために、親密な関係になることが重要だ”と甘言を弄して、患者を信用させた。一時は、8人の女性と同時に付き合いSEX三昧。中には妊娠した患者も複数いた」(同)
実際に、被害者の一人は、
「彼は、セラピスト兼恋人のように接していた。誰もが知るカリスマ的な人でしたから、疑いなく信用していました」
と、彼を完全に信頼し、自宅の合鍵まで渡していた。
04年、彼は解雇されたが、病院がその理由を公にすることはなかった。実は、その2年前、彼の悪事を病院に告発した女性患者がいた。その際、ブリッテンはこう言い放ったという。
「お前みたいな精神状態のヤツの話を誰が信じるか」
その言葉通り、病院は6年間、告発を放置したが、その女性患者が警察に被害届を提出し、公に、地元紙は、被害者は135人に上ると報じている。
フランスで優雅な年金暮らしの鬼畜セラピストに、司法の鉄槌が下される日は近い。
週刊新潮08年7月31日号
英国ロンドン市内の病院に勤務していたデイビッド・ブリッテン(54)は、20年に亘り、17歳の少女を始め23人の拒食症患者を食い物にしていた。
「彼は、拒食症や過食症といった摂食障害治療の権威として知られていた。その治療法は薬でなく、サイコセラピー(催眠療法)を用いていた」(現地記者)
患者を毒牙にかける前に、彼は病院を信用させた。患者と一対一で治療に当たるとの名目で、自分のオフィスの使用を病院に認めさせたのだった。
「“拒食症は、精神的なもの。相手を理解するには、一緒に時間を過ごさなければ。治療のために、親密な関係になることが重要だ”と甘言を弄して、患者を信用させた。一時は、8人の女性と同時に付き合いSEX三昧。中には妊娠した患者も複数いた」(同)
実際に、被害者の一人は、
「彼は、セラピスト兼恋人のように接していた。誰もが知るカリスマ的な人でしたから、疑いなく信用していました」
と、彼を完全に信頼し、自宅の合鍵まで渡していた。
04年、彼は解雇されたが、病院がその理由を公にすることはなかった。実は、その2年前、彼の悪事を病院に告発した女性患者がいた。その際、ブリッテンはこう言い放ったという。
「お前みたいな精神状態のヤツの話を誰が信じるか」
その言葉通り、病院は6年間、告発を放置したが、その女性患者が警察に被害届を提出し、公に、地元紙は、被害者は135人に上ると報じている。
フランスで優雅な年金暮らしの鬼畜セラピストに、司法の鉄槌が下される日は近い。
週刊新潮08年7月31日号