超芸術と摩損

さまざまな社会問題について発言していくブログです。

Me Que, Me Que メケ、メケ ― メケメケ ― メケ・メケ

2011-11-12 09:35:50 | 超芸術と摩損
原詩             直訳 ― 丸山明宏訳 ― 薩摩忠訳

Le navire est a quai 船は波止場だ ― 黄昏時 ― 港 港
Y a des tas de paquets そこには大量の積荷がある ― 港町の ― 船が着けば
Des paquets poses sur le quai 積荷は波止場に置かれ ― 酒場の片隅で ― 恋の花が咲く ラ
Dans un petit troquet 小さな居酒屋で ― 安い酒に ― 波止場近い
D'un port martiniquais マルティニークのとある港の(小さな居酒屋で) ― くだ巻いてる ― あの酒場に
Une fille belle a croquer 可愛い娘は覆い隠している ― くろんぼの ― 可愛い娘が
Pleure dans les bras 腕の中で涙を(覆い隠している) ― 色男 ― いるよ ラ
D'un garcon de couleur 褐色の若者の(腕の中で) ― 「別れの杯だよ、 ― なぜかしら 泣いているよ
Car il s'en va, 彼が立ち去るから、 ― 泪を ― 別れが
il lui brise son coeur 彼女を傷心させる(から) ― ふいておくれ」 ― かなしいのか
Elle, dans un hoquet, lui tendant son ticket 彼女は、泣きじゃくりながら、彼に切符を差し出し ― 「可愛い”チチ” ワカッテルダロ ― すすり泣いて 娘は云う
Lui dit: "Cheri, que tu vas me manquer!" 彼に言う「愛する人、私にどれだけ寂しい思いをさせるの!」 ― 俺は海の男だ」 ― ねエ 忘れちゃいやだよ
Me que, me que, mais qu'est-ce que c'est? メケ、メケ、でもそれが何? ― メケメケ これっきり ― メケメケ・メ・ケスクセ
Une histoire de tous les jours 毎日起きてること ― 会えないかも知れぬ ― 別れの話さ
Me que, me que, mais qu'est-ce que c'est? メケ、メケ、でもそれが何? ― メケメケ お前も ― メケメケ・メ・ケスクセ
Peut-etre la fin d'un amour きっと愛の終わり ― 達者で暮らしな ― 濡れ場の話さ

La sirene brusqua サイレンがせかした ― 太い腕に ― 汽笛が鳴る
Leurs adieux delicats 二人の心苦しい別れを ― 抱かれたまま ― 船はゆれる
Mais soudain tout se compliqua しかし突然何もかも厄介なことになった ― 泣きじゃくる色女 ― 別れが近ずく あゝ
La petite masqua 小娘は隠した ― ブロンドの髪 ― ふたりはもう
Un instant ses tracas 一瞬だけ不安な気持ちを ― 青い瞳 ― 泣くのをやめ
Pourtant son courage manqua それでも気丈さが足りなかった ― イヤイヤをしながら ― かたく抱きあう ラ
Elle dit: "J'ai peur, il ne faut pas partir 彼女は言った。「怖いの、離れてはいけない ― 「ネェ アンタ アタシひとり ― 娘は云う 離れちゃいや
Vois-tu, mon coueur, sans toi je vais mourir!" 分かる? 我が心の人、あなたがいないと私は死ぬ!」 ― 置いてきぼりは嫌だ」 ― 別れが かなしいのよ
Le garcon expliqua qu'il fallait en tous cas 若者はどうしても仕方ないからと説得した ― 「可愛い”トト” 行かないでヨ ― そこで男 涙ながし
Qu'il parte et c'est pourquoi il embarqua 立ち去るからと、だから船に乗った ― アタイは死んじゃうわよ」 ― サヨナラ 船が出るよ
Me que, me que, mais qu'est-ce que c'est? メケ、メケ、でもそれが何? ― メケメケ これはまあ ― メケメケ・メ・ケスクセ
Une histoire de tous les jours 毎日起きてること ― お気の毒なこったよ ― 別れの話さ
Me que, me que, mais qu'est-ce que c'est? メケ、メケ、でもそれが何? ― メケメケ つれない ― メケメケ・メ・ケスクセ
Peut-etre la fin d'un amour きっと愛の終わり ― 男もいたもの ― 濡れ場の話さ

Les paquets embarques 積荷が積まれ ― 時は過ぎて ― 荷物積んで
Le bateau remorque 船が曳航され ― 汽笛が鳴り ― 船は岸を
Lentement a quitte le quai ゆっくり波止場を離れた ― 来る時が来ました ― 静かに離れる ラ
Ne soyez pas choques びっくりしないで ― 男は立ち ― ぼくのこころ
N'allez pas vous moquer 小馬鹿にしないで ― 女はすがる ― 信じておくれ
De ce que je vais expliquer 今から言う話を ― 引きずられながらも ― 胸のせつなさを ラ
Regardant au port son bel amour a terre, 港から陸の恋人を見て、 ― 思い出の石畳に ― 泣いている 娘をみて
Pris de remords, il plongea dans la mer 悔恨にとらわれ、彼は海に飛び込んだ ― 投げ出される女よ ― 思わず 海ヘザンブ
Devant ce coup risque par l'amour provoque 呼び覚まされた愛による大胆な行為を前に ― 船をめざし 走る男 ― 恋ごころに 狂った男
Les requins ont reste interloques サメも呆然としている ― 叫ぶ女を捨てて ― 魚も 呆れはてる
Me que, me que, mais qu'est-ce que c'est? メケ、メケ、でもそれが何? ― メケメケ 馬鹿野郎 ― メケメケ・メ・ケスクセ
Une histoire de tous les jours 毎日起きてること ― 情なしのけちんぼ ― 濡れ場の話さ
Me que, me que, mais qu'est-ce que c'est? メケ、メケ、でもそれが何? ― メケメケ 手切れの ― メケメケ・メ・ケスクセ
C'est l'aurore d'un nouveau jour それは新しい日の夜明け ― お金もくれない ― 濡れた身体で
Qui est fait pour durer toujours そしていつまでも続くようにできている ― あきらめて帰ろう ― 二人は 抱きあう
Car l'amour vient pour retrouver l'amour... 愛がやってくるのは愛に再び出会うためなのだから… ― やがて月も出る港 ― あとは云えないね
コメント
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