多分駄文のおじさん日記

我輩は駄文を書くおじさんである。旅、音楽、MLB、株式投資、etc., 日々想いつくままに思いを巡らすのである。

W-Cup 先ずは良かったが...

2005-02-09 23:40:54 | Weblog
風邪が長引き本日も午前中は自宅で静養。
かなり勝手に長いこと会社を留守にしている。
しかし、周りの理解にも恵まれ、休むことで何とか徐々に回復してきたようだ。

午後に会社へ出向き、4時に某大手外資系機関投資家を訪問。
Eメールでキャンペーンを展開した新サービスの内容に興味を持ち、照会してきた既存顧客と1時間半ほどミーティングをした。

終了5時半だったので、今日は直帰とさせてもらう。
直りかけにまたこじらすと、直るものも直らなくなる、とまた無理を言わせてもらった。
通常時には退社時刻は7時半とか8時半とか(一昔前の別の会社時代には12時前に終わることの無い時期もあったが)であるが、6時頃の帰途の通勤列車(地下鉄)が随分混んでいることに驚かされた。いや今日は注目の北朝鮮戦があるので皆帰宅を急いでいるのか? その割には一般の主婦やサッカーにはさほど興味なさそうな女子学生なども多い。
日頃とは違う時間帯で動いてみると、時に知らない景色が見えるものだ。

北朝鮮戦、最初の4分のFKで簡単に先制。何だこれは、試合にならぬか、と思ったが、その後は点こそ取られぬものの結構日本は苦しい展開。また、チャンスを生かせぬ状況が続く。
こういうときは得てして、ふとしたことから風向きが変わるもので案の定後半追いつかれた。ここが勝負のアヤの微妙なところ。このままでは負けるかもしれぬなあ。
どうも楽勝と思った相手にこうした苦戦を強いられるのは見ていて気持ちの良いものではない。ましては、悪の帝国呼ばわりされた国を喜ばせるのは極めて不愉快なり。

最後は勝つだろうとは思ったが(祈念したが、というべきか)、TVを見る気になれずにチャンネルを換えて、いつもは子供が見ている『トリビアの泉』をスルーパス! NHKの『その時歴史は動いた』という番組を見た。
いつもは戦国時代ものが多いが、今日は珍しく現代ものだ。
「プロ野球を変えたホームラン~天覧試合・オーナーたちの戦い」と題し、相変わらず大時代かかった松平アナウンサーとスポーツジャーナリストの玉木正之が主に大映の永田オーナーのことを取り上げていたが、なかなか面白い好番組であった。

当時の正力・巨人軍オーナーが天覧試合勧誘に動いたこと、映画の専門家・永田が大学1年の頃の長嶋に映画スター同様の何かを感じて自分のチーム(大毎)への勧誘に動いていたこと、セ・リーグに天覧試合を持っていかれるとパ・リーグの灯が消えてしまうと懸念する一方、ここでごねると野球界のために良くないとぐっと我慢したこと、そしてその天覧試合で、天皇陛下の引き揚げる時間ぎりぎりに長嶋のあの伝説となったサヨナラホームランが出たことを興味深く綴っておった。永田が作った東京スタヂアムが当時には珍しい大リーグ型スタイルの球場であり、また永田のファンサービスのアイデアも野球好きの彼ならではの素晴らしいものであったこと、なども良い話であった。

国民の目がサッカーに釘付けの時間にNHKはなかなか渋い番組をぶつけてきたもんだ、と感心しながら最後までこの番組を見届ける。(ちなみにNHK衛星放送第一はサッカー中継やっていた。テレビ朝日では見る気にならない。)
これを見終わってサッカーにチャンネル戻すと、試合は続いており、何とロスタイムに決勝点。そして終了のホイッスル、と来たもんだ。
いや、よく出来たシナリオである。
勝って良かったが、勝ちっぷりは決して良い試合ではない。

ほぼ同時間にソウルで行われた韓国vsクウエートは2-0で韓国の勝ちだったとか。
どうせならこういう形で勝って欲しいものであった。
韓国民も2002年World CupのBest 4で、随分と自信を持ったように見える。
サッカーの国威発揚効果というものはなかなかたいして大きいものだ。