多分駄文のおじさん日記

我輩は駄文を書くおじさんである。旅、音楽、MLB、株式投資、etc., 日々想いつくままに思いを巡らすのである。

NewZealandドライブ旅行(16) Queenstown Part-II

2005-02-03 23:44:13 | New Zealand
Queenstownの宿に着いたのは午後の5時。
3時間強の山道ドライブで疲れてはいたが、その日にはどうしても見ておきたいところが一箇所あったのだ。まだ2時間以上は陽が沈まない筈だ。

このQueenstownから車で約20分のところにあるArrowtownという町がある。
ここは1800年代に金鉱が発見されゴールドラッシュで栄えた町で、今ではその当時にタイムスリップしたような気分で町を歩くことが出来ると言う。実は旅行時には、そうした予備知識が全くなく、此処も見ておきたかった、と後悔したものだった。お目当てはそのArrowtownではなく、そのすぐ手前のリゾート地であるMillbrook Resortというのを見に行こうとしていたのである。
浅川隆が著した『日本がだめならニュージーランドがあるさ!-2003年日本国破産、海外編』という題目の本があり、そこで紹介されていた高級リゾート地なのだ。経済もモラルも破綻した日本で老後をどう過ごそうかと考えている中高年に対して、日本は早く脱出すべし、こんなに恵まれた場所がNZのここにあるよ、と紹介している場所の一番がこのMillbrook Resortなんだそうである。
著者・浅川氏が自ら率いたツアーに参加し、現地を見た多くの人たちには極めて好評であったそうだ。この土地も着実に価値を上げているので今が買い時、と聊か怪しい説をぶち上げているのはかなりの眉唾ものではあるが、社会システムが崩壊の一途を辿る日本を抜け、より経済合理性のある、また人間的な価値観を実現できる海外に次の生活の場所を求めようというのは良く分かる発想である。現実的にどこがどうなのかを一つ一つ見て判断の材料を蓄積していくのは悪くない。
今回の旅では、自分の老後、いや、少し将来をどこでどうやって過ごしたいのか、というテーマを持っていたこともあり、ここはひと目見ておきたいと強く思っていた場所のひとつなのだ。

Queenstownから郊外に向かい車を走らせ、恐る恐る方向を確かめながら目的地を目指す。
途中で素晴らしいワイナリーを見つけた。また、その直ぐ向かいには隠れ家のような美しい宿がぽつんと建っている(写真)。どちらもまったく人の気配はないのだが、実に美しい景観だ。是非今度来た時には泊まってみたいなと思わせるおとぎの国のような宿であり、ワインではなく静かな空間にひととき酔ったのであった。

節分丸かぶり

2005-02-03 22:51:49 | Weblog
本日は節分、寒い日が続いたが暦の上では、明日からは春となる。
節分は豆まきが相場だが、今年はどうも違うようだ。
マスコミでも此処のところ取り上げられているが、大阪だけの風習と思われていた節分の「丸かぶり」が全国に広がりつつあるという。

朝会社の前に寄ったコンビニでもテープ音声広告付でこの丸かぶりの太巻きが300円、350円程度で大量にレジ前の目に付くところに積まれていた。「願い事をしながら巻き寿司を丸かぶりすると願い事がかなう」と言われているらしいが関西の風習を全国区にしようという意図が働いているようだ。
昼間にも食事を終え、別のコンビニに行った際にもやはり「丸かぶり」が積まれていた。マスコミが取り上げ、食品業者がそれにすばやく対応しブームを作ろうとするその構図はバレンタインデーのチョコレートみたいでどうも違和感感じるなあ。

と思ったら、今日の自宅の夜の食事もこの丸かぶりだった。
どうも子供の習い事のある曜日で母子とも帰宅時間遅く、嫁さんも出来合いのものを買って夕食を済ませよう、という魂胆だったらしい。まあええか、と生サーモンやイカその他のシーフードが入った豪華太巻き一本700円ナリ、をかぶりつく。今年の恵方は西南西だというが、そちらに向かって無言で家族揃って丸かぶりするとその年は幸運が回ってくる、と巻き寿司の包み紙に書いてある。この包み紙のお陰で今日だけ巻き寿司の値段が100円位は高くなっているのではないか、とへそ曲がりなことを考える。

食べた後でその包み紙を更によく読んでみると、「食べる時には食べ切るまで黙って食べる! 途中でしゃべると福が逃げる」と書いてあった。おいおい、聞いてないよ。無言どころか、子供に声掛けたり、水や味噌汁飲んだり、「一気に無言で」では全然なかった。福はどんどん逃げたのだろう。
やはり、この「丸かぶり」で福を得るのは消費者ではなく、食品業者であるようだ。
それにしても、今日はこのネタでBlog書く人多いだろうなあ~。