多分駄文のおじさん日記

我輩は駄文を書くおじさんである。旅、音楽、MLB、株式投資、etc., 日々想いつくままに思いを巡らすのである。

Universal Studio Japan: Part-3

2005-05-03 01:32:12 | Trip
写真館のサイトにて、USJの写真を掲載!

雨の中での撮影で、画面が斜めになっていたり、写さない積りだった人間の頭が写っていたり、とかなり下手ッピーな写真で恐縮至極なり。

幾らかその雰囲気でもお楽しみ頂ければ幸甚なり。

Universal Studio Japan: Part-2

2005-05-03 00:16:05 | Trip
大阪・伊丹空港から直接USJ行きの便利なバスに乗り、USJに到着。午前10時過ぎ。
切符を求めに正面入口へ進むと、Back To The Futureのテーマ曲が大きく流れており、来たぞ、という興奮が盛り上がってくる。天候は小雨、生憎の天気となった。

やっとのことで入場するも、その後はどうしようか? 殆ど予備知識なしで、アトラクションにもどのように廻っていくか、全くプランもなし。取り合えずは足の向くままに進もう。
東京ディズニーランドなどでもそうだが、<日本の中の「アメリカ」に来た>という感覚になる筈であるのだが、最初にUSJに入場して驚いたのは、本家アメリカのキャラクター、スヌーピーやらウッドペッカーやらに加えて、日本出身・国産キャラクターのキティちゃんを前面に並べておることであった。どうも、通常と違う異国の非日常感覚を期待している向きには、キティちゃんを見てしまうと、ちょっと違うんではないかとがっくりしてしまう。人気者を並べればいいと言うものではない。ここはサンリオ・ピューリオランドか!

全般に、どうもアメリカに来た、という非日常感覚(もっとも、仕事では英語でのやり取りの方が多い日々でアメリカもほぼ「日常の世界」になっているが)よりは、関西に来た、という極めて現実的な感覚が最後まで抜けなかった。
あく印象の強さ、という点では、関西の方が、遥かにアメリカを上回っておる。
4Dのシュッレックの館でも、日本語の吹き替えは標準語ではなく、関西弁。大阪を意識してこうなったのだろうが、面白い、というよりは、正直なところ、聊か違和感あるなあ。

我輩、過去にLos AngelesはHollywoodの元祖Universal Studioに2回、またFloridaはOrlandoのUniversal Studioにも3回訪問したことがあり、それなりに本場の良さも知っている。大阪のUSJも今回初めて制覇して遂にはGrand Slam達成?したが、 しかし、このUSJ、どうしても「大阪にあるアメリカのテーマ・パーク」、というよりは、「薄味でアメリカ風の味付けした大阪の遊園地」という印象で、感激はう~ん、今一歩であった。


Universal Studio Japan: Part-1

2005-05-03 00:14:23 | Trip
5月1,2日、大阪へ家族(嫁さん、娘)で旅行に行く。
以前に書いたように、奈良のお寺を見たい、というのがそもそもの動機であったが、参加ツアーで定めてあるホテルがユニバーサル・スタジオ・ジャパンの公式ホテルとか、ということで初日はUSJを訪問の予定。まずは娘のご機嫌を取り、翌日は寺巡り、というプログラムとする。
朝5時に自宅を車で出る。いつもは1時間半は掛かる羽田行きも日曜の早朝とあって50分程度で到着。それにしても日の出時間も早くなってるなあ。

今回利用するツアー、東京-大阪往復航空券、プラスUSJ公式ホテル一泊で3万円を切る、というのはお得なツアーである。ゴールデンウィークだと、格安切符も、ここで稼ぎに稼ごうと通常のお値段の倍近くする悪徳ツアーも少なくないが、この日取り(GWの真っ最中)でこのお値段なら全く文句なし。儲けはちゃんと出ているのであろうか。今後個人で遊びに行く際には、この手のパッケージは悪くないゾ。
新装開店なった羽田の第二ターミナル、こちらはANAのカウンターが並んでいるが、朝は6時からこのパッケージツアーの受付デスクだけが異常な数の客が何列もになって自分の番を待っている。ほぉー、世の中の人、随分こういうツアーで旅をしてるんだ。

大阪行きは久しぶり。
かつては出張で良く行っていたが、会社も変わり良く考えてみたらほぼ3年ぶり。
飛行機だと飛行時間は45分程度。
本日よりANAのスチュワーデス、(どうもキャビン・アテンダント、と言っても気分が出ない)新しいユニフォーム、お披露目初日だそうだ。
小雨模様の大阪に到着は午前9時過ぎ。

札幌(11) 美味いものトライアスロン

2004-11-20 21:58:55 | Trip
札幌を去り千歳空港に行かねばならぬ時間が近づいてきた。

1時間弱の札幌中心街ひとり駆け巡りを終え、札幌駅にて妻子と無事再会。
此処にもあるStarbucksで休憩の後、昼食は札幌駅の中に新ビルとして出来たSTELLAR PLACEの6階にあるレストラン街にある寿司屋に行くことにした。

今回の来札でも、ラーメン、ジンギスカンは既に堪能済み、あと残りは寿司を征服するのみか。
数ある名レストランの中で、唯一の寿司屋は「回転寿司 根室花まる」という店。これしかない!と即決。
札幌から見ても根室という土地は、北海道の遥か東端の異国のような地。オホーツクの冷たい海で獲れる魚貝は格別新鮮で身もしまって如何にも美味そうなイメージを駆り立てる。
やはり他の店と比べてもこの店の客数は飛び抜けて多く、約30分待ち。大きな旅行鞄を持った観光客や外人さん達も随分来ている。

何とか空腹で死にそうになる前にボックス席に案内される。
サッポロ生ビールで咽喉を潤したあと、回ってくる皿を「目を皿のようにして」品評。
東京で食べる回転寿司とは、ネタの新鮮さ、多様さ、豪快さ、全てが違う感じがした。根室・小樽、更には九州から直送されるネタを売り物にしている店だけあり、新しいネタが来るたびに目が泳いでしまう。1品料理含めると、100種類以上のネタがあるそうだ。
とりわけ、ネタにつまようじで作った旗をさしてあり、「根室産サーモン」とか「小樽産ホタテ」とか書いてあると、何か非常に特別なものを口に出来る特権階級の喜びにも近い感慨を抱きながら、皿に手が伸びてしまう。料金は一段高めの色のお皿だ。
このつまようじ製の旗、というのが特別感の源泉なのだが、よく考えるとその製作コストなぞ、たかが1円もしないと思われるが、その旗のお陰でイメージは膨らみ、最高の漁場で取れた最高のネタを食べているような豊かな気持ちになれるのだから、その付加価値のコストパフォーマンスは大したものだと感心せざるを得ない。

果たして食べた満足感は100点満点、というわけでもなかったが、北海道に来て、一応、ラーメン、ジンギスカン、寿司、と三種の神器ならぬ、三種の美味いものを食べる、という義務感のようなものを達成した安堵が小さく沸いてきたようだった。

そんなことで、思い残すこともなく札幌を去り、千歳から羽田への帰途に着いたのだった。
(以上、札幌篇これにて終了。)


札幌(10) 新庄効果

2004-11-20 19:22:01 | Trip
今年の札幌のWhat's new? の有力なひとつは何と言っても、日本ハムファイターズが札幌をフランチャイズ化したことだろう。北海道初のプロ野球球団である。

このことは、自分が生きている間には実現はしないのではないかと考えていることの一つであった。
実を言うと、このプロ野球球団の札幌上陸以外にも、あと二つ、やはり生きているうちには起こりえないだろうと思っていたことが同時に起こったのだった。
ひとつは、何と自分の母校が40年ぶりに夏の甲子園に出場したということ。公立の進学校でもあり、まず甲子園なぞ全くの無縁と考えていた。過去地区大会であと1勝で甲子園、ということが一度あったように記憶しているが、兎に角有り得ないことが起こった。これだけでも相当の驚きであったのだが、もうひとつは、同じ北海道の代表である駒大苫小牧高校が何と同じ夏の甲子園で優勝、深紅の優勝旗が津軽海峡を越えて北海道に来たということ。日大三、横浜などの有力校を破って勢いに乗り、決勝でも春の選抜優勝校の済美高を二転三転の打撃戦の末に破って優勝した戦いには感激。これにも兎に角驚いた。

これらのことも、ファイターズ札幌上陸と何か因縁あってのことだったのかもしれない。
そのファイターズと言えば、やはり新庄だ。
NYメッツ→SFジャイアンツ→メッツ、と来て、どうも首脳陣からはレギュラー以下で思ったように使ってもらえず日本に戻ってきた。しかし、都落ちした、なんて雰囲気は微塵も示さず、新天地札幌に移ったファイターズに最初に声掛けてもらった、との義侠心ある発言で札幌入り。その後の活躍は、ご存知の通りである。とりわけ記憶に残ったのは、オールスター戦でのホームスチール成功でMVP獲得,またプレイオフ賭けた試合ではサヨナラ満塁ホームラン! 前の走者追い抜く、嘗ての長嶋ばりのスーパー天然ボケを演じるオマケまでつけてくれた。
彼の活躍やユニークなコメントは日々北海道のメディアで取り上げられ、長い景気不振にあえぐ北海道の人々を明るくしてくれたのではないだろうか。先週からは、サッポロPARCOで新庄の写真展が開催されており、本人もオフにも拘らずサッポロの会場にサイン会で登場、もみくちゃにされたようだ。(写真は、そのポスター)
札幌ドームへの観客動員や地域経済への新庄君の貢献もかなりのものと想像できる。また、ヒルマン監督やファイターズ球団関係者らも積極的に地元との交流活動を進めていたと言う。
札幌駅の近くにあるサッポロビール園の隣に銀色の壁の台形の大きな建物が出来たようだが、何とこれがファイターズの室内練習場だと。オフには、この練習場を公開し、ファイターズと地元アマチュア野球関係者の共催で、野球教室などもよく開かれるらしい。先般には、何と女性向けの硬式野球の手ほどきの催しがあったとか。

球団の進出が、こうもこの地で多様な効果を生んでいるようである。地道だが、地に足がついた活動のように思える。楽天進出が決まったこれからの仙台の展開なども興味を惹かれるところである。

札幌(9) アートする街

2004-11-19 00:31:44 | Trip
札幌駅から真っ直ぐ中心街やススキノに向かって進む途中、ビジネス街のあるビルの前にふとユーモラスなオブジェが目に付いた。チョッと足を止めて見る。

御覧の通り、豚の鼻をモチーフにしたもので、右上にはねた突起があるのが、耳のようにも見え、また豚の鼻息のようにも見え、可愛らしくもあり、癒し感もある。
大小2つのオブジェは、常識的には親子を表現、ということだろう。
まあそれだけと言えばそれだけなのだが、実は、また大通り公園を過ぎたあたりの繁華街の交差点にも恐らく同じデザイナーによると思われる同じ豚鼻のオブジェがあり、吃驚!
一体どういうことだろうか。

4,5年前の夏、まだイチローがMarinersに入る前だが、アメリカはSeattleを歩いているときに、街角の至る所に豚のオブジェがあったことを思い出した。
緑色の豚、サイケ調の色彩に塗られた豚、ロックする豚(サングラスかけていた)、デパートのショーケースに入っていた金色に輝く誇り高き豚、肉屋によくある肉の部分が区分けされそれぞれの名前が表記されている豚、ベンチの形状になっていて座れる豚、等等どれもアイデア、デザイン、色彩も様々だが街角を歩く度に見つける豚にそれぞれのユニークさを見つけて大変楽しめた。街自体がアートになっており、記憶に残る良い企画だと思った。
その翌年も凝りもせず、またSeattleに行ったのだが、昨年あちこちに居た豚さん達が影も形もなく消えていた。
あるブランドショップにて妻へカバンを買い求めた後に、女店員に、「去年あちこちにいた豚はどうしたの?」と尋ねると、「ああ、あれはチャリティ用に一定期間だけ展示されたもので、もう撤去されてたわよ。それでもあれらを希望者に売って、随分チャリティ資金が集まったそうよ。あなたのお陰で、いいこと思い出しちゃったわ、ありがとう。」と、こんなことを言っておった。なるほど、アート+チャリティか、悪くない組み合わせだ、なかなか洒落た発想だなあ、と感心したことを覚えている。
そう言えば日本でも、この夏、東京丸の内で豚ならぬ牛で同じような色々なデザインのオブジェをあちこちに置いていたという話を聞いていた。(個人的には見逃して、大変悔しい!)
そんなことで、もしかして、新しい物好きが多い札幌でもその企画があるのか、と色めきたって相当街のあちこちを歩いてみたのだが、残念ながらこの豚鼻シリーズは2箇所のみしか発見できず。
この種の企画、どこかであれば楽しいな、と思っている。

札幌(8) ラーメン横丁

2004-11-18 23:36:53 | Trip
ススキノのニッカのおじさんの看板のところから左(東)へ30秒ほど歩いたところにあるのが、ラーメン横丁。

横丁、というより、穴倉、であるが、この中に数店のラーメン屋がひしめき合っている。
夏などは、本州からの観光客で溢れているが、普通は人気店とそうでない店では客の入りが極端に違う。それでも各店、色々な芸能人が来訪したことを名前を列挙し客を引き寄せようと懸命である。

丁度此処に行ったときは昼時で結構客が多くても不思議ではない時間帯であったにも拘らず、実際には閑古鳥がカーカー鳴いておった。店舗も皆古く、お世辞にも清潔とは言えない。少なくとも酔った勢いで来る夜はともかく、昼間はもっと良い店もあるだろう。また有名店はチェーン化しているので、違う場所でもその味を享受することが出来る。それにしても何となく廃坑した炭鉱町を思い出させるような寂しさが印象的であった。どうも、再開発した札幌駅前に人の流れは大きくシフトしており、実はそこに新ラーメン横丁が出来た、という話を母親から聞いたことを思い出した。

祇園精舎の鐘の聲、諸行無常の響あり、沙羅雙樹の花の色、盛者必衰の 理をあらはす.....こういうことか。


(注)上記の新ラーメン横丁、というのは、正式には、「札幌らーめん共和国」と言う名の北海道ラーメンのテーマパークで、札幌駅前『エスタ』10階レストラン街にあるという。この10月にオープンしたばかりだと。

気になる参加店は、北海道4大ラーメンと称される札幌から「山桜桃」と「風」、旭川から「青葉」、函館から「あじさい」と「ずん・どう」、釧路から「河むら」、更に、帯広から「みすず」、根室の「しげちゃんラーメン」が加わり北海道ラーメンの殿堂とも言うべき名店8店舗が集結。その殆どが「札幌初進出」のラーメン店だそうだ。ご当地でしか味わえなかったラーメンが札幌で食べられるとあって、地元客のみならず、観光客にも大人気だという。
1年を目処に入れ替えがあるというから、競争も厳しい。
文字通り、食うか食われるか、だ。

札幌(7) ススキノ歓楽街

2004-11-18 23:19:36 | Trip
札幌中心街から更に南へ進むと、昔ながらのアーケード街である狸小路(たぬきこうじ)。
更に、南へ進むと、ススキノの歓楽街に入る。

写真はススキノの正面入り口。
お馴染みのニッカウヰスキーの髭のモザイクおじさんも健在だ。(写真をクリック下され!)
子供時代には、子供はここから先は入ってはいかんよ、と怖い門番のようなオジサンであったが、今こうして見てみると、札幌の歓楽街へようこそ、と招き猫よろしく手を振って歓待しているように思えてくる。

このススキノのビル、数多くあれど、多くはその中に、バー、キャバレー、食堂レストラン、サウナ、更に諸々の風俗店とありとあらゆと夜の部のメニューが店子として入っていることが多い。
寒冷地ゆえ、特に厳寒の頃などは、あちこち歩くことなくひとつのビルの中で何種類かの楽しみを一箇所で得られるわけである。
嘗て米国の銀行が証券業務に進出し、顧客もいちいち銀行だ、証券会社だとあちこち歩き回らずに銀行のカウンターに座れば一箇所で複数の金融商品を購入することが出来るようになった時に“One Stop Shopping"という言葉が売り文句として流行ったことを記憶しているが、ススキノのビルは、謂わば、"歓楽のOne Stop Shopping" を可能とした。
ここにも北海道流の合理主義がある。

札幌(6) 味の三平

2004-11-18 00:17:23 | Trip
味噌ラーメンのお店、日本・世界に星の数ほどあれど、味噌ラーメン発祥の店はこの「味の三平」である。札幌のど真ん中の繁華街の文具屋さんのビルの4階の一角にある。文具屋の知的な、乾いた雰囲気の中にぽっとラーメン屋があるのも面白い。

昭和20年代のことと聞くが、初代店主の故・大宮守人氏は店で常連のサッチョン族や酔っ払い客にラーメンの他に豚汁を振舞っていたが、そのうちに豚汁に麺を入れてくれと言う客が増えてきて、これがきっかけに味噌ラーメンが生まれたと言う。具は当時と同じ、モヤシと玉ねぎとひき肉を炒めたもののみの素朴な味であるが、いつも長蛇の列が出来る。
寒い外からこの店に入り、しばらく待たされた後に食べる「元祖」味噌ラーメンは何とも言えない。

しかし、ああ無情! 月曜日は定休日で閉店であった。

札幌市中央区南1西3 大丸藤井セントラルビル4階
011-231-0377

札幌(5) 札幌テレビ塔

2004-11-18 00:05:08 | Trip
時計台から更にワンブロック南へ歩くと、大通り公園にぶつかる。

2月の雪祭り会場でもあり、また、昨年から始まった催しらしいが、ミュンヘン・クリスマス市 in Sapporo の会場でもある。
その大通り公園の根元にあるのがこのテレビ塔である。
形状は殆ど東京タワーと同じ。そして、その運命たるや、やはり周辺に高層ビルが林立して存在感も地盤沈下、というところも同様だ。
一昨日に大倉山頂上から見た時にもあまり大きさを認識できないことにうっすらと衝撃を感じたものだ。
そのうち、時計台とならんで、札幌のがっかり名所に名を連ねるのかもしれない。


*ミュンヘン・クリスマス市 in Sapporo
11月20日から12月14日まで 姉妹都市30周年、ドイツの街角を大通公園に再現!

札幌(4) 時計台 Part II

2004-11-17 23:54:52 | Trip
時計台のふもとにユニフォーム姿の女性が数人立っている。

明らかに観光バスのガイドのお姉さん達。
しかし、観光客らしき団体さんはあたりに居ず、このお姉さん方も所在なさげに立っている。
どういうわけか誰からも頼まれてもいない様だが一列に並んだところを、勝手にパチリ。
(盗撮カメラ小僧の気分なり)

このサイトに退屈さを感じている読者に幾らかのサービスとなれば幸甚である。
(写真クリックで、若干拡大で御覧頂けます...)

札幌(3) 時計台

2004-11-17 23:48:48 | Trip
道庁から更に南に10分弱歩くと、ビルの谷間に埋もれた時計台がある。

札幌の最も象徴的な建造物として著名な時計台であるが、実際にはビルの谷間に埋もれたその存在感の薄さに観光客は思わず拍子抜けしてしまう、と言われている。
諸説あるが、「日本三大がっかり」というのがあり、土佐高知のはりまや橋、沖縄の朱礼の門と並んでこの札幌時計台があるという。(朱礼の門に代わり、長崎・めがね橋、という説もあるとか)。
また、「札幌三大がっかり」でも、時計台、クラーク博士像、北大ポプラ並木、とここでも時計台がご指名されておる。いずれにせよ、「がっかり」の重鎮なのだ。

「妙な高い建物をやたら周りに建ておって...」 と明治生まれのこの時計台、怒っておられるのかもしれない。

札幌(2) 北海道庁

2004-11-17 22:35:39 | Trip
我輩の建物探訪を終え、さて両親にも別れを告げ帰路に着かねばならぬ。
羽田行きの飛行機は3時半ほどの出発。
それまでの間、幾つかの選択が可能であったが、最近再開発が進んだ札幌駅周辺で時間を費やすことにした。
札幌駅到着後、妻と娘はWindow Shopping。我輩は札幌の街を徘徊。

寒冷地とあって札幌は地下街が発達している。
ある程度のところまでは地下の網の目を縫うように進み目的地に近づくことが出来る。
取り敢えず一番先に行ったのは、北海道庁だ。
札幌駅から南へ徒歩5分でお馴染みのレンガ建ての建物を見ることができる。
東京駅舎にも似た佇まいは、明治の西洋建築の薫りがする。
この建物は象徴的な記念館となっており、実際の北海道職員は右隣りの建物で勤務されている。
レンガ色とその前に敷き詰められた緑の芝生が美しく何とも広々とした様子は実に北海道的だ。

札幌(1) 宮の森住宅街

2004-11-17 22:29:13 | Trip
札幌3日目。もう最後の日だ。

朝食後、近所を散歩する。
時々小雪が舞い散るが大気の冷たさが清々しいようでもある。
実は、札幌到着初日に大倉山ジャンプ台へ行ったと書いた。
そこからの帰路、皆で歩いて実家まで帰ったのであるが、途中見る家見る家、素晴らしいものが多く驚愕の連続であった。また、「札幌彫刻美術館」なんていうアート心をくすぐる施設もあり、歩いているだけで心豊かになる街並みなのだ。もう一度あの辺を歩いてみたい、と思っていた訳だ。

この辺は我輩が幼少の頃は単に山の中腹辺りで、殆ど山林や笹の生い茂った何もないところであったが、年々開発が進み、今や札幌市街を見下ろす超高級住宅街になってきたと言うことだ。
我輩は密かにこの宮の森を「札幌の田園調布」と呼んでいるが、確かに桁違いなお金持ちが随分と此処に住んでいることを実感させられる。
そんなことでデジカメ持参でふらふらと歩く。
家を見る、と言う目的で歩くと、実に色々な外観・デザインの家があり楽しい。
気鋭の建築家に依頼し、表札にそのデザイナーの名前を記している家などもあった。レンガ建ての家、ログハウス風、コンクリート打ちっ放しの個性的なフォルムの家、チューダー調の外壁・三角屋根の家、超高級マンションと見間違えるかと思える豪邸、本当に色々ある。外観だけでこれだけ多様だから、中も皆豊かなことは想像に難くない。家の敷地も、流石北海道ということもあるのか、平均的にも東京の豪邸街と比べても一回り以上広いようで、それだけでも豊かさを感じさせられる。

我輩の好きなTV番組に土曜朝9時半からの「建物探訪」というのがある。
ほめ上手の渡辺篤史が家主のこだわりに感嘆のため息を流すあの番組だ。土曜日の朝の開放感でリラックスしている時間に見るこの番組は他人の家を品評する野次馬根性を刺激されるだけでなく、純粋に建築やアイデアの斬新さに驚かされることもある楽しい番組である。
この宮の森の街並みを歩いていると、絵になる建物が数多くあり、この「建物探訪」の収録が一年分位は簡単に録りだめ出来るのではないかと思えるほど、素晴らしい、またユニークな家が並んでいる。
最後に残った感慨は、兎に角「世には金持ちは多い」ということだった。

写真は、その中でも最も印象に残った家。
若干の傾斜地だが、このスペース全てがこの家主の敷地である。全体からすれば400坪は間違いなくありそうだ。建物は御覧の通り、デザイン性の強いコンクリート外壁の三回建て。広い窓が特徴的。驚かされるのはその庭の広大さ。芝生を敷き詰め、(実は半年間は雪の下、ということになるのだが)何とその一部に白樺の木を10数本植え立てている。何とも優雅すぎる発想だ。この写真だけではこのスペース感、贅沢な空間がもたらす優雅さを十分に伝えることは難しいが、殆ど呆れて笑ってしまうほどである。
この家を見ただけでも寒い中を散歩しにきた甲斐があったというものだ。
ほんの15-20分程度の積りで家を出た散歩だったが、家に戻ったのは一時間後であった。


道央ドライブ(6)-支笏湖

2004-11-16 23:45:22 | Trip
洞爺湖と並び称せられる支笏湖。
洞爺が優美で女性的であるならば、支笏は粗忽で荒々しく男性的。
観光地としては、洞爺の方が古くから栄えており、一方の支笏湖はどうもイメージが地味すぎてあまりわざわざ訪問することもなかった。

本日のドライブの旅、もう時間は夕刻に迫り、視界も悪くなってきたが、驚いたのは道路事情が格段に良くなっていたこと。可也素晴らしいドライブコースではないか。
湖岸ギリギリを長いこと走るところなぞ、天気が良ければ絶景のコースである。
ここも交通量が少なく、極めて爽快なドライブが楽しめる大お勧めコースだ。

先般の珍しく北海道を襲った台風のせいであろう、白樺林が根こそぎ倒壊状態になっている箇所があちこちに見られ、驚いた。ここにも自然の猛威が訪れていたのだ。
自然発火による火事でとんでもない規模の林を焼いたアメリカのYellowstone公園のことをふと思い出したが、ここ支笏湖の白樺の木々も、自然の自己治癒力から倒れた木もそのままに、新しい木の育つのを待つのであろうか。
また、何年か先に支笏湖の木々の様子を是非見てみたいものだと思った。