多分駄文のおじさん日記

我輩は駄文を書くおじさんである。旅、音楽、MLB、株式投資、etc., 日々想いつくままに思いを巡らすのである。

枕 Part-I

2005-01-30 12:29:06 | Weblog
枕の具合がここのところ柔らかすぎて、どうも塩梅が悪い。
長く同じものを使っていたが、一寸ふにゃふにゃになり過ぎてきたようだ。
横になってTVを見たりするため、最近は頭の位置を調節するために、縦やら横やらにこの枕を折り曲げたりして、大分消耗の度合いが酷くなって来たのだ。
そもそも睡眠時間自体が以前に比べて、短めな状況が続いていて、眠ることにも「集中力が要求される状況なのだが、どうもこの疲れ果てた枕にしっくりこず、熟睡できず。そろそろ新しいものが欲しいと思い出してきた。

ライブドアの堀江君がその著書『100億稼ぐ仕事術』の中で睡眠の必要性を書いていた。
あれだけの有名人となった彼だが、出来るだけ長い睡眠時間を心がけていると言う。それが作業能率、集中力を増す大きな根源となっている、と説く。また、彼は昼寝の効用も説いている。
そう言えば最近は、昼寝スペースを貸し出す新種の商売も結構脚光を浴びているようだ。単にサボり、というよりは、本当に短時間でも休養を取ればその後の能率は上がるという「前向き」の昼寝である。この昼寝を含めて、「眠る」ということにもう少し気を配る必要があるとこのところつくづく感じている。

ということで、週末土曜日に家具屋へ出向き、新しい枕を購入した。
色々な種類の枕があった。科学的分析から最も心地よい睡眠が取れる硬さと材質のハイテク枕、というのもあって興味深い。購入したのは、羽毛入りだが、比較的硬目でがっしりしている奴。キルト生地で囲ってあり、がっしりしているが、2晩使った感覚は残念ながらあまり良くなかった。ふにゃふにゃの枕に慣れ過ぎていて、この硬めの枕では、首が痛い、いや、首だけではなく、背骨のおさまり方とか、全身にも影響があったようで、どうも全体にしっくりこなかった。昔は、あまり枕のことを気にすることなどなかったのだが、これも歳のせいか。旅の宿で、枕が変わると眠れない、という話も良く聞くが、突如この話が「なるほどな」、と思えてきた。

PHOTO ALBUM

2005-01-30 11:41:10 | Weblog
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ニューヨーク、ワシントンD.C.、シンガポール、ランカウイ等の旅ものをご披露させてもらっています。

NewZealandドライブ旅行(14) Wanaka

2005-01-30 11:20:49 | New Zealand
Mt.Cockを出て約200km、殆どはほぼ手付かずの自然の中を走り続けた。

途中は、山岳が多く、砂漠地帯のような無味乾燥・殺伐とした峠地帯を走ったり、ドライブとしては難儀な場所が多かった。前に書いたとおり、人の存在を表す商業行為、即ち、広告・看板の類は国土を汚すものということなのか、一切見られず、NZの自然保護への強い意思を感じさせられた。一方、自然そのものは日本と何処か似て、山や湖などの起伏に溢れている点では共通点は極めて多いように感じられた。人間の意思の介在の仕方次第で、こうも自然の姿は対照的な結果を生み出しているのか、という思いであった。

3時間弱で到着したワナカ湖も、綺麗な湖。ワナカは久しぶりに見た街である。
湖では、多様なアクティビティが楽しめそうだ。湖面では、ジェットスキー、カヌー、水上バイシクル、上空にはパラセイリングが舞っている。

久しぶりに見た街、と書いたが、雰囲気はこじんまりとしていてあくまでも静か。ガイドブックによると、「別荘地として、或いはリタイア後の住まいにこの地を選ぶ人が多い」とある。
確かに頷けなくもない。都会に住むNew Zealand人には確かにより静かなこの街は良いだろうが、喧騒の中にいる日本人としては、此処はあまりにも静かで刺激が乏しく、どうやって時間を過ごしたら良いか、途方に暮れそうな、そんな街にも思えたものである。

NewZealandドライブ旅行(13) 南へ!

2005-01-29 11:06:44 | New Zealand
心残すものあったが、Mt.Cockを出発、次の目的地クイーンズタウンへ向かう。
サザンアルプスにあるこの街へ向かう道程は約300km、途中は山岳地帯が多いという。

天気も良く、絶好のドライブ日和だ。昨日通ったテカポ湖の湖面もサファイアの色のように鮮やかだ。そして、南へ方角を変え、ひたすら走る。いささか退屈な景色が続く。いや、退屈、と言ってはならない! これがNew Zealandの世界そのものなのである。
相変わらず人の気配のある場所は極端に少ない。殆どない、と言ってもいいくらいだ。何故だろうか、とても信じられない気持ちである。

広大な羊の牧場がお約束のように、限りなく幾つも目に入ってくる。のんびりと放牧された羊、羊、羊。もう、ここは人間が主人公の世界ではないのだ。New Zealand到着後、僅か2日目だが、もうすっかりNew Zealandの時間と空間に包まれた実感を抱く。どこへ行ってもあたりには人間は見当たらず、人間で居るのは自分一人だけ、という奇妙な時間が限りなく続いた。何百年もきっと同じ景色なのではないだろうか。

NewZealandドライブ旅行(12) 500年前の氷河を歩くPart-4

2005-01-29 10:33:22 | New Zealand
時間の関係で、目的地のHooker Valleyを見ずして、泣く泣くハイキングを途中で止めて引き返した。

色々あちこち見たいと、日程的に有名地つまみ食いのスケジュールを組んだのだが、良い所をゆっくり味わえない、という問題点が初めから露呈してしまった。これは今後の旅への教訓、と踏まえよう。良いところには、「選択と集中」で臨むのが旅のポイントなのだ。初めての訪問の場合には、なかなかこう上手くは行かないものだ。今回のNZの旅では、Mt.Cockを心行くまで満喫できず、これが最大の心残りだったなあ。次回の楽しみとしておこうか。

取り敢えず昼食を取り、次のクイーンズランドへ向かう支度をすることとする。
食事は昨晩も厄介になったのだが、ビジターセンター隣りの洒落たレストラン。
"Old Mountaineers' CAFE & BAR",という。トレッカーのためのオアシスだ。
清潔でセンスの良い館内レイアウト、そして、窓から見える、氷河の山々の景色は壮観。

このレストランでは、デジカメ電池の充電のためコンセントのある場所に座らせてもらったり、次の道程のドライブ方法を教えてもらったり、色々世話になった。お礼に、Tシャツを購入。
しかし、良いことばかりでもなかった。
ドライブを再会してかなり走ったところで気付いたのだが、ここで食事をしたときに暑くてブルゾンを脱いでいたのだが、そのままこのブルゾンを忘れてMt.Cockを去ってしまっていたのだ。好事魔多し、だった。

NewZealandドライブ旅行(11) 500年前の氷河を歩くPart-3 

2005-01-27 18:24:14 | New Zealand
昼近くになってだいぶ空模様は明るくなってきた。
この地方には珍しく、空は青さを増し、彫りの深い景色が一層映えるようになってきた。
当初東京から持参し羽織っていた冬用のブルゾンもさすがに不要となってくる。
陽射しはむしろ暑いくらいになって来た。

Kea Point展望台への訪問を終え、いよいよ本日の本命Hooker Valleyへ。その距離は往復で凡そ4Kmという。最後まで行けば当然往復では3時間以上の所要時間となり、本日の次の日程・「クイーンズタウン行き」をこなせなくなる。行ける所まで行ってみよう、ただそれだけであった。

空の青さが目に染み入る。空気も澄み、気分は昂揚。
アルパイン・メモリアル、という石碑はこの周辺で亡くなった遭難者への追悼の碑とか。
高所からこの氷河地形を一望、体の芯まで染み入るNew Zealandを感じる。

更に15分ほど歩いて遭遇する途中の吊り橋はこのハイキングコースのハイライトのひとつ。急流を眼下にして下の様子が透けて見える極めて原始的な吊り橋ではあるが橋の長さ30mは結構大型である。人がすれ違うにも苦労する幅で、揺れ方もスリリングである。
氷河が溶けて水となり急流を形勢しているさま、その急流が削り取ったあとの岩肌の堆積物は荒々しく、独特の地形となって迫ってくる。

残念ながら、これから盛り上がるハイキングになる筈なのだが、時間は午後1時を回り、次の予定を考えるとここらで引き返さざるを得ない。Hooker Valleyを見ずして引き返さねばならない。
無念な気持ちを引きずりつつ踵を返しホテルへ戻ることとしたのであった。






NewZealandドライブ旅行(10) 500年前の氷河を歩くPart-2

2005-01-27 08:44:07 | New Zealand
さあ、ハイキングを開始。
とは言っても、辺りは殆ど人の気配もなく、この壮大なる景色を自分ひとりで独占している。殆ど360度に拡がるこの景観の何と贅沢なことよ。

Hooker Valley目指して、とは言ったが、まずは真っ直ぐ進んでキーアポイント(Kea Point)という氷河谷を見る場所へ行くことにした。夏で一般の遊歩道は岩がむき出し、周りには時に高山植物などが見られるが、見渡す山々にはやはり氷河地形の荒々しさ、厳かさが感じられる。

あまり人とすれ違うことはなかったが、途中で出合ったのが女性二人組。
オーストラリアはシドニーから休暇で来たという。お互い名前を名乗りあって、と言っても聞いた途端にお互い忘れてしまう感じではあったが、幾らかのバカ話をしたり、写真を撮り合ったりした。この二人組、実は目的地までの道のりで、何度も追い抜いたりすれ違ったりで、その度に声を掛け合い、Kea Pointでもまた写真を撮り合った。どうも今日のここ半日では何かとご縁のある女性達であった。

Kea Pointから戻ってHooker Valleyへ行く途中にあるVillageと呼ばれるキャンプ地近くで出会ったのが、この上半身裸のアメリカ人。遠くにこの男を見つけたときは、ちょっと危ないヒトかとも思ったが、すれ違う際に、向こうから声を掛けてきた。
我輩が「学生か?」と思ったようだ。何故かと言うと、紺色に黄色の刺繍のMの字が入った野球帽を被っていたのだが、これは米国ミシガン大学のキャップなのだ。帽子を見たのか、我輩の顔を見て学生、と言ったのか定かではないが、「学生か?」と聞かれたのはNew Zealand到着後、これが2回目。 1回目は途中のドライブ休憩所のところだったが、やはりアメリカ人だった。ここでも恐らくはこの帽子を見て尋ねてきたのだと思われる。帽子だけで、人の身分を決め付けるとは、アメリカ人は何て単純な国民なのだろうか。それともミシガン大学、というのは、よほど米国人にはネームバリューのある大学でもあるのだろうか。そういえば、我輩の会社の米国人の同僚もミシガン大学のロースクールを出ていたっけ。
それにしても40も大きく回ったええおじさんが、幾ら童顔と言えども(?)毎度学生さんに間違えられるとは悲しいねえ。この裸のおじさん、「自分はそのミシガンには比較的近いミネソタ州から来た」、と言い、「どこを歩けば良いのか教えてくれ」、と尋ねてきた。 
「先ほど訪れたKea Pointはまずまずョ!」と言ったら、"Oh, Great!"と大げさに驚いてそちらの方向へ歩いていった。何ともシンプルな思考回路である。
別れ際に「写真を撮って欲しい」と言われて、撮ってあげた。「お返しにお願い」、と言おうかとも思ったが止めておいた。

しかし、外人さんは、どこでもフランクに良く声を掛けてくる。こちらが英語を喋ろうが喋るまいが関係なく、というか、日本人が何語を喋るのかも殆ど良くわかっていないのだろうが、何ともお目出度くもあり、捌けている、と感心させれた次第であった。 ハイキングはまだまだ続く。いや、なかなか楽しいぞ!

NewZealandドライブ旅行(9) 500年前の氷河を歩く

2005-01-26 00:06:19 | New Zealand
New Zealandの2日目が明けた。

天気は昨日に続き薄曇。標高760m程の高地で夏にも拘わらず薄寒い。
ハーミテージホテルの食堂で朝食後、いよいよハイキングに出陣となる。
と言ってもどこへ行っていいのやら。ホテル近くにあるビジターセンターに行き、情報を得ることとした。

館内であたりをぶらぶらと、何か良いハイキングコースはないかと物色したが、今ひとつピンと来るコースが見つからない。ゆっくりトレッキングを楽しむのであれば、1日は最低必要なようだ。10分ほどどうしようか決めかねていたが、偶々日本人の初老のおばさん2人組の方々が話し掛け易い雰囲気であったので、思い切って尋ねてみることにした。海外に来て、自分から日本人に話しかけたことはこれまで記憶になかったが、何故か引き寄せられるような感じで声を掛けたのであった。

何と京都から来た方のようだった。話のアクセントですぐにそう分かる柔らかい、大阪弁とは違う関西弁だ。Hooker Valleyまでのコースを昨日歩いてきて時間的にも内容的にも手軽で良かった、と教えてくれた。Hooker Valleyを「フッカー谷」と言ったのも面白いのだが(何となく、ムーミン谷、と言う風な語調であった)そのアクセントの置き方、というかイントネーションというかが如何にも京都風で、それだけで、もう「はい、そういたします、そこに行ってみます!」という気持ちになってしまった。まさかこのようなところで京都弁を聞くとは夢にだに想像していなかったが、面白い巡り合わせであった。

本日のMt.Cockのハイキングに割り振った時間は4,5時間のみ。その後、今晩の目的地であるクイーンズタウンまで行くことになっている。後から考えると、全く無茶苦茶な日程、兎に角有名地をつまみ食いするのみの野暮な日程を組んでしまっていたのだ。当然最低2日や3日は滞在して自分が自然の一部になったと感じるまでは立ち去ってはいけない場所なのであったのだが....。

まあ、しかし、そのような状況も事前には知るべくもなく、取り敢えずは目的地に向かって出発!
ガイド本によると、「マウント・クックの稜線を見ながら、5百年前の氷河を味わう」とある。厳かな空気の中、いよいよ『New Zealandとの会話』が始まる。
一人のハイキングは聊か寂しいものがあるが、どのようなものとなるか。次第に、足取りにも元気が出てきた。

NewZealandドライブ旅行(8) Mt.Cockに到着!

2005-01-25 00:04:20 | New Zealand
NewZealandへの夜行便で成田からクライストチャーチに早朝到着、そして、すぐに車の旅が始まったのだが、初日の目的地にようやく到着した。
時刻は3時近く。クライストチャーチを出発してからおよそ6時間強といったところか。 

目的地、といっても、名の知られた観光スポットの筈だが、さっぱり人の気配が感じられない。これだけの有名地なのに、本当に何もない、という感じなのだ。
連なる山の中腹にそれらしき黒い建物、これがザ・ハーミテージ・ホテル(The Hermitage Hotel)。本館の他にグレンコー・ウィングと呼ばれる別館や、モーテル形式の宿などが離れの形式で散らばっている。その日泊まった部屋はそのモーテルの部屋。一人にはチョッと広すぎるくらいだ。

しかし、それにしても、日本であればこういう目的地には、幾つかの大型ホテルが競うように建てられ、その前には門前町を成すように、土産屋、食堂、その他の娯楽施設が、判を押したように並んでいるのだが、そういった類のものが一切ないようだ。めぼしいホテルはこのハーミテージだけ、人通りも少なく、盛り上がらぬことおびただしい。随分寂しいところへ来たもんだ。もっと賑やかな場所を想像していたので、完全に拍子抜け。空も曇りでどんより、とても夏季とは思えぬ気候であるが、こちらの気分も聊かどんより。
退屈な国、かもしれぬなあ、とやや不安な気分で夜を迎えたのであった。
これが、しかしNew Zealandの味なのだ、ということは、旅を終えたあとにしみじみと理解したのであった。今では、この寂しさ静かさこそが、NZの大のご馳走だったのだ、と振り返ることが出来る。

NewZealandドライブ(7) Mt.Cockへ

2005-01-23 19:45:05 | New Zealand
Lake Tekapoからその日の最終目的地であるMt.Cockに至る約60kmの道のりに拡がる風景は今回の旅のハイライトであった。

右手にミルキーブルーに湖面の色を変えた湖、正面には雪を頂いた氷河地形の山々というコントラストはこの上なく美しい。後で聞いたが、HONDAのCMの撮影などにも選ばれた場所であるとのこと。車の量も極端に少なく、この景色をゆっくり味わいながらのドライブは筆舌につくし難いものがあった。

しかし、良いことばかりではなかった...。
目的地まで早く到着したい、という気持ちがはやり、スピードも飛ばし目に運転していたおりに、一瞬、アスファルトの道路から砂利道に入るところで、どうも何かの拍子で跳ねた小石がフロントガラスの右下隅を直撃したのであった。
目の前のガラスに小穴と小さなひび割れが生じた。
これまで、米国などで何度もレンタカーで旅したことがあり、初めての経験ではなかった。こういう際には、最初小さなひび割れも運転し続ける車の振動で段々そのひび割れが大きくなり最後には致命的となる。もちろんレンタカーの契約時に保険を掛けており、この障害により追加的な経済的損失を被ることはないと思うが、気持ちの方でもひび割れが出てきた。

写真館を開設!

2005-01-23 12:00:20 | Weblog
TypePadさんの軒先をお借りして、新しいサイトで写真館を始めました。
http://tabun_dabun.typepad.jp/

まだ工事中ですが、覗いてやって頂ければ嬉しいです。
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NewZealandドライブ旅行(6) Lake Tekapo

2005-01-22 18:08:51 | New Zealand
テカポ湖に到着。
クライストチャーチの空港を出て、途中2,3箇所で休憩を入れながら4時間程度掛かった。
聊か単調な牧場の風景に飽きてきたところでもあり、久しぶりに人の集まる場所に辿り着いた、という感じであった。大型観光バスも何台か見え、人気スポットであることを思い知らされた。

この氷河に削られて出来た湖は、遠くに万年雪を頂く山々を仰ぎ、またその美しいミルキーブルーの水の色で知られている。到着時点では空もやや薄曇で湖面はミルキーブルーというよりは、濁り気味の鈍い水色であり残念であったが、次第に陽が差し始めると、その本来の色を現すようになってきた。

水の色に並んでハイライトと言われているのは、『善き羊飼いの教会』(Church of Good Shepherd)。湖畔に立つこの1935年建設の教会は、日本の旅行会社のパンフでは、ニュージーランドツアーの表紙によく使われている、非常にシンボリックな建物である。
しかし、その佇まいは、シンガポールのマーライオンではないが、「世界三大がっかり」に匹敵する随分小さく、拍子抜けするような質素な建物であった。中に入ってみたが、「大きな声をあげないでください」というようなことが日本語で書かれた貼り紙が正面の礼拝台に張られてあり、情けない思いをさせられた。

周辺を幾らか散策したが、あまり観光地として積極的に大型な開発をしようという意図はないらしく、やや所在ない気分ではあったが、本当はこのようなところで青い湖面と遠くの山々をいつまでも見ているのが最も相応しい時間なのであろうか、と思った次第である。




NewZealandドライブ旅行(5) 自然

2005-01-22 17:04:04 | New Zealand
Geraldineの街を出て、次の目的地であるテカポ湖(Lake Tekapo)へ向かう。

辺りの風景はもうすっかりと‘人'の気配が無くなり、自然そのものである。
そのうちに気付き、驚かされたが、どこへ行っても街以外の場所では商業的な広告・看板の類が一切ないのである。日本であればところ構わず、辺りの景色とのバランスなど全く無視して好き勝手な広告・看板が乱立しており折角の景観も台無しとなることが当たり前のこととなっているが、これらがないのである。
これは凄いことである。素晴らしいことである。

確認をしたわけではなく想像ではあるが、おそらく法律により規制されているのであろう、そもそも街以外の場所は国土の圧倒的部分となるのだが全て国有地であり、商業的活動が介入する余地もないのであろうか。
国そのものが自然との付き合い方に関して、毅然たる哲学を国を興して以来持っているのではないか。地理的に日本とは対極にあるNew Zealandではあるが、考え方もかなり良い意味で対極にある。
雑然たる風景・人間の欲の塊の国・日本とは余りに違う、ここは信じられない位の純粋・素朴の国である。

そうようなことを繰り返し繰り返し考えているうちに、氷河期に形成されたという山岳地帯が視界に入って来た。

NewZealandドライブ旅行(4) いざ出発!

2005-01-22 14:44:24 | New Zealand
New Zealandではレンタカーを使った旅がお薦めである。

運転は日本や英国と同じ左側通行。車もハンドルは右ハンドルなので違和感なし。
アメリカなどでよくやるウィンカー出した積りでワイパーががさがさ動いて慌てふためく、というようなこともない。ちなみに、アメリカでやっとそのウィンカーに慣れた後帰国すると、日本でもウィンカー出した積りで、ワイパーを動かしてしまうというようなことがある。
NZでは2、3の大都市しかないが、大都市での渋滞以外は車の量も極端に少なく、極めて快適なドライブが楽しめた。日本ではほぼ有り得ないが、視野に入る範囲でこの道路、運転しているのは自分だけ、という贅沢な時間がかなりの長きに渡ってあった。

さて、クライストチャーチ空港到着後、本日は目的地であるNZの最高峰マウント・クックまで418Kmの旅となる。
日本で言えばさしずめ、成田に着いてすぐ富士山に向かうような感じであろうか。ただ、日本と違って空港からそのマウント・クックまでの間の6時間ほどのドライブでは、最初から最後まで田園風景のみ。全く渋滞はなかった。本格的なものは多くなかったが、早くも羊の放牧場をあちこちで見るようになる。遂にNZへ来たぞ、との実感高まってくる。

2時間半ほど走ったであろうか、Geraldineという小さな街に到着し小休止。ここまでは、空港よりほぼ一直線の道であった。
NZらしい特徴ある建物が幾つか並んでいるが、街はほぼそれだけ、と言う感じ。
兎に角、人も家も少ない。
どこに行ってもゆったりとした空間が溢れ、日本の何倍もゆっくりとした時が静かに流れている。

写真は、同じGeraldineの美術館。 誰も人が出入りしている様子もなく、我輩も眺めているだけであった。何様式と言うのか知らないが、良い感じの建物である。


* 写真が多い同文のサイト、 多分駄文のオジサン日記も御覧ください。
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http://ptaro2009q.exblog.jp/



神保町で一杯!

2005-01-21 00:56:48 | Weblog
本日は某外資系金融機関でコンプライアンスを担当しているM氏と一杯やることとなった。
神保町の書泉グランデにて待ち合わせ。御茶ノ水方面に少し歩き、「漢陽楼」という中国名菜の店に入った。店の売りは元中国首相だった「周恩来・ゆかりの店」とのこと。周恩来が19歳の留学生時代に通っていた店らしい。結構客も入っているので、良い店なのだろう。何と創業1911年、という老舗だと言う。

さてこのM氏、金融界に身を置いているが、勿体無いくらいの粋人で趣味も広い。
JazzやMLB等、共通の話題もあり、話は尽きない。Jazzのほうでは、六本木のサテンドールなどに連れてもらってライブを楽しまさせてもらったり、ビル・エバンスやキース・ジャレットのCDを貸して頂いた。MLBではBostonのフェンウェイ・パークでの観戦の話など楽しい話を聞かせてもらっている。

彼の本業のほうは、どうも会社の戦略の雲行き聊か怪しく、気持ちも曇りがちとのこと。一方、彼の実家は横浜伊勢佐木町でボクシング用品に特化したスポーツ用品店を営んでいるがこちらは楽天の加盟店でもありインターネットショッピングでも極めて好調とのこと。
これまでも度々同じ話題が出ていたが、いっそ、そろそろこちらを本業にされたらどうだろうか、という話となった。

ネット販売だと、価格での競争が全てで、どんどん売れ筋商品は価格破壊への道を辿っていくこと、楽天による営業指導のあり方が担当者の変更で変わってきたこと(先般、高輪プリンスHで加盟店の大総会があったとのこと)、New YorkのBronxにある今や世界的ボクシング用品メーカー(いや、スポーツ用品メーカー、と言うべきか。)Everlast社の創業者一族との親交から良い関係を築き、同社製品を卸すに至ったこと、等普通のサラリーマンからは聞けないことを面白く聞かせてもらった。また、得意客へのメールマガジンも彼がボクシング中心に色々書かれているとのこと。読者の色々な反応があって楽しくも有り、苦しくもあり、と、Blogを書く我が身と多少の共通点もあり、楽しめた。早速帰宅してから、彼の店のメールマガジンに登録をさせてもらった。
沢木耕太郎が悲運のボクサー・カシアス内藤について書いた「一瞬の夏」や「クレイになれなかった男」等、ボクシングもので面白い作品が記憶に残っている。ボクシングのディープで屈折した世界を、M氏もまた彼の視点で書いているのだろう。とても楽しみだ。

お店のサイトはここから。
http://www.rakuten.co.jp/boxing/index.html
横浜伊勢佐木町のアメリカ屋さんです、皆さんご訪問ください。スポーツ用品全般扱っているが、ボクシングが専門分野で一寸マニアックな味のある、見応えのあるサイトです!

最近の売れ筋、非ボクシング部門では、大きな空気ボールだとのこと。腹ばいに上に乗って遊びながら体をシェープアップできるという奴である。我が家でも娘が時々それでゴロゴロやっている。良く飽きずにやっているな、と感心して見ているが、結構リラックス効果もあるようだ。
ボクシング部門では? サンドバッグ? 欲しい気もするけれど、いや、自分自身がサンドバッグになっているので、サンドバッグを買うのは止めておきましょう!

お陰で楽しい夜を過ごせた。Mさん、お疲れさんでした!