多分駄文のおじさん日記

我輩は駄文を書くおじさんである。旅、音楽、MLB、株式投資、etc., 日々想いつくままに思いを巡らすのである。

SBI現る....

2005-03-27 11:12:47 | Investment
今の会社に入る前、その前の会社を辞めてから1年ちょっと浪人をしていた期間があった。
その間趣味で(?...本当は、生活のため、と言いたいところだが....)株の売買等を少々やっていた。
朝からリアルタイムの株価ボードと1分刻みの分足チャートを睨みテクニックを駆使するデイトレ手法や、割安割高、要は買われ過ぎ、売られ過ぎの銘柄をチャートや計量手法を具現するPCソフトを用いて収益機会の高い銘柄を捕まえ逆張りするスイングトレード、などの手法で売買をするのである。
出来るだけ科学的にセオリーに忠実に売買をしようとは心がけるが、一方、現実にお金の絡むこのゲームは「欲望と恐怖」の狭間を行ったり来たりする一種心理ゲームの様相が強い。

自分にとって相性の良い銘柄、悪い銘柄、色々ある。
ソフトバンクインベストメント=SBI(8473)も良くお世話になった銘柄であった。
一般個人投資家の間ではITバブル崩壊後でも最も出来高の高い所謂デイトレ銘柄だったソフトバンクの子会社としてSBIも同様に、『値動きの良い銘柄』として個人の取引対象として人気が集まっていた。
SBIの当時の業績はM&Aも次第に軌道に乗り上向きであったが、どうも株価自体は情けない動きが多く、なかなか上に突き抜けない。良い情報(業績の上方修正や合併・買収、子会社上場などの好材料)が有っても、買いが続かずすぐに値がだれてしまう習癖がある。従って、このパターンで上がったところで信用の売りを建てると、値下がりにより利益を得ることが出来る。こうしたことで小銭を稼ぐことしばしばであった。

しかし好事は続かぬこと多し。
好材料が続出し、業績見通しが良くなり、高値の壁を突き破って珍しく株価が上昇し続けた。
通常一定の株価圏を往来するボックス圏を抜けると、その間のエネルギーが溜まっていることから上放れ、下放れでどちらか一方に強いエネルギーが働くことが多い。ということで、やや高値圏に突入したものの先高観強いと10人が10人感じるだろうという局面でこのSBIを、珍しく「売り」ではなく「買い」で建てたことがあった。
確かに最初は好調であったが、上昇が続いたこともあり利食いが入り、株価は下がった。
これは良くある好調な株の一過性の状況であることが多く、そのまま持続したが、実際には、やはりこのSBIの株の習性を良く理解している、と言うか、この株を信用していない投資家は多かったのだろう、利食いのあと、通常は押し目買いが入るのだが、逆に、一旦の押しが小さくなかったこともあり、売りが売りを呼び、大きく株価は下落。大幅な下落は更にパニック売りを呼びまた大幅下落が続くことになった。見通しは結局悪くないが、買いが多すぎて上がらないとなると皆慌てて逃げていく。、結局買ったあと一週間で15%強簡単に下がってしまった。(無念、損切りできぬ我が身が情けない、とほほ...)
と言うことで、SBIは我輩にとってはなかなか癖の悪い銘柄である。結局は、小さく稼いで大きく損をする、という下手くそ投資家の典型的なパターンをこの銘柄で踏んでしまった。
株価が上がったところで、新株発行、とか、結構既存株主の利益を希薄化するようなことも平気で行う会社であり、(平気で)投資家を裏切っておる。
言っちゃ悪いが、全く油断ならないなあ、という印象がある。

「人の家の玄関から土足で入り、仲良くしましょうやと言っているようなもの」とホリエモンを評してかの北尾氏は物分りの良い大人の発言の如きを放ったが、そこまで言えるほど彼は清廉潔白だとは思えない。
百戦錬磨の図太い策士であり、決しておとぎ話の「白馬の騎士」で終わるような器ではないだろう。
彼の出現で、これまでのホリエモンや日枝会長、亀淵社長ら出演のライブ劇場も様相は一変してきた。これまでの役者さんはそれなりのキャラクターではあれど、何かプロの経営者としては軽量級のイメージがあったが、北尾氏という重量級の役者出現でドラマのニュアンスも変わってきたようだ。ちょっとばかり重い感じになってきた。
どうもSBIへの聊か苦い思い出もあり、このドラマの味も苦々しいものになって来たナア。

200億円の買収物件は?

2004-11-09 14:24:00 | Investment
気になる会社の株価をチェック。

西武ライオンズの買収の噂が出たライブドアは後場終了時点で36円高(+8.47%)と大きく反発。
一時50円高をつけてもいた。
昨日日経夕刊等で条件次第での買収可能性が一面記事となり株価が急落したのが影響したのかどうかは定かではないが、その夜には買収を正式に否定するコメントを出していた。
前場でのプラス引けはそれが好感されたのかなとも思ったが、本日の日経朝刊にあまり目立たないがライブドアの記事があったことを思い出した。

ライブドア、会計ソフト弥生を買収――230億円、40万の顧客基盤活用
 インターネット関連企業のライブドアは、会計ソフト大手の弥生(東京・中央、平松庚三社長)を買収する。買収金額は約二百三十億円。弥生は中小企業を中心に全国で約四十万の取引先企業を抱える。ライブドアは買収でソフト販売事業を強化する。また弥生の顧客基盤をネット関連サービスに活用し、相乗効果を追求する。
 弥生の筆頭株主(出資比率は約九五%)となっている企業買収ファンド、アドバンテッジパートナーズ(東京・千代田)などと合意し、八日に契約した。
(中略)
 弥生の前身は米会計ソフト、インテュイットの日本法人で、二〇〇三年二月に経営陣による企業買収(MBO)で独立した。(中略)二〇〇四年七月期の売上高は六十六億円、営業利益が二十五億円。


買収額から言えば、今回の会計ソフトの弥生買収の件は当初西武ライオンズが標榜していた200億円の買収額を上回るが、近いと言えば近い金額だ。
面白い符牒の一致だ。(尤も、堀江社長は西武球団200億円の買収額は高過ぎ、100億円以下でしか考慮の対象とはならない、と発言したようだ。) 
買収対象の内容として決定的に異なるのは、恐らく弥生の方は順調に収益を上げる買収物件となりそうだということ。儲からない、とされている野球ビジネスよりも遥かに有益かつ健全だ。弥生のキャッシュフローも堅実そうに見え、これは良い買い物に思える。株価にも貢献するのではないか。野球や競馬に色目を使いながらも、結構足元の手堅いビジネスも見ているじゃないか、堀江君。
これまでの売名行為(失礼!広告効果とでも言うべきか)が吉と出て、良いスタッフや良い案件を紹介する豪腕の投資銀行にも恵まれてきた、ということか。

敬愛する磯崎哲也さんのサイトでもこの件を取り上げておられる。
http://www.tez.com/blog/
優秀な御仁は、株価なんか気にすることなく、会計ソフトビジネスの本質的なところを論じられているが、西武ライオンズではなく弥生の買収を好感している点では、我輩と共通のリアクションだ。
ライブドアは、その他、球団よりこっちが本命か、とも言われているメディア進出にも注目が集まっている。ニュース・報道センターの記者を募集し独自のニュース配信を計画している、と言われている。名誉欲なんていう年寄り臭いものではなく、限りなき事業欲がどこまで彼を駆り立てて行くのか、興味が尽きない。今日の報道のような渋いM&Aでこれからも世の中をうならせて欲しいものだ。

その他野球関連で見た株価では、ダイエー球団の買収がどうやら決まりそうなソフトバンクは60円高4,850円と小動き。これまでの連続赤字(2004年3月期の連結ベースの当期損失は1,070億円)の大きさからすれば球団経営による2,30億円の赤字など屁のようなもの、という居直り、いや、大人の貫禄か。同じく、100億円以下での西武買収を名乗り出た有線ブロードの方も、あまり目立った動きでもない(20円高、2250円)。
株価を玩具に遊ぶデイトレーダーにとっては、ライブドアは話題性が多く、値動きもそれなりに派手で動かすには手頃な銘柄なのであろう。



ライブドア株価

2004-11-09 00:46:02 | Investment
くどい話題で恐縮だが、本日(8日)のライブドア株価の動き、興味深い。

6日付日本経済新聞朝刊は「コクド(東京・渋谷)がプロ野球球団、西武ライオンズの売却を検討している」と報じた。売却先として、2日にパ・リーグの新規参入に漏れたライブドアなどが浮上、これが投資家の嫌気を誘っているか。球界不参入を好感して5日までの6日続伸で4割近く上昇しており、過熱感を背景にした利益確定売りが出るのは自然の動きであろうが、一度はあきらめた球界参入が西武の失策で再びドア開いた。

これまで6月末の近鉄買収意向表明以降、世のスポットライトを浴び続けた堀江社長も、落選以降は一段ステージから降りた格好であったが、また注目を浴びる快感を求めたい、との意欲出てきたか。もう金銭欲は十分満たされており、名誉欲が彼の最大のモーティベーションなのか?
個人的には老婆心より、「少し静かにしていたら、ホリエモン!」と言いたいが。

日経夕刊一面にライブドアの西武ライオンズ買収可能性の見出し大きくでることが判明した後場の引け近くの時間帯からは、日足のチャートで御覧のように、株価は更に急落。市場もやはり、プロ野球参入なんてやめとけよ、儲からないよ、と堀江氏に警告しているようだ。
仙台を候補地と挙げ、当地での人気と同情を得た前回のケースと、買収金額も高価で尚且つ、西武球場から動かないことを買収条件とする今回のケースでは、状況は経済的にも周囲の情緒的状況もかなり異なる。同情を受けながら一歩引いて、こと球界参入に関しては暫くは様子見したほうが賢明と思えるが、彼の頭の中にはつまらぬ常識を超えた発想がまた溢れ出てきたのか。

深夜、日経のサイトを見ていたら、ライブドアの以下の声明が出ていた。

「本日、一部の報道機関により報道されました当社による西武球団買収意向につきまして、当社としては、現時点で西武球団買収の意向は全くない、当該球団の買収に関し検討している事実がないことをお知らせいたします。」

このコメントを投資家はどう読むか。ライブドアへの投資家はホリエモンと同じ世代のゲーム感覚のデイトレーダーも多いと想像するが、明日の株価が注目される。




少し先行く株式市場

2004-11-03 23:56:13 | Investment
ニューヨーク株式市場は、開始直後から買い殺到で、144ドル高(+1.4%)、NASDAQUEも同じく27pts高(+1.4%)、若干利食いも入っているが近来にはない大幅上昇である。(9:48EST現在)
既に市場は最終結果を待つことなく、ブッシュ再選と判断したようだ。
Yahoo!Financeでもそのような記述がある。
U.S. stock futures are pointing to a sharply higher open Wednesday as George Bush appeared well-placed to win another four-year term as President of the United States.
あまり報道されていないが、大統領選と同時にあった上・下院議員の選挙でもBush所属の共和党が過半数を占める結果となったようだ。
米国は保守化する、と言っていた某ニュースキャスターの言葉に頷く。