多分駄文のおじさん日記

我輩は駄文を書くおじさんである。旅、音楽、MLB、株式投資、etc., 日々想いつくままに思いを巡らすのである。

Subway Series - Yankees vs Mets: Part-3

2005-05-23 23:12:52 | MLB
朝6時のNHKニュースでSubway Series第三戦の様子が報道されておった。アメリカ東海岸の日曜お昼は日本の月曜日未明。流石にこの曜日・この時間では仮にTV実況があっても見ることは無理。

アナウンサーが松井秀が活躍したと伝えた。
もしかして、お久しぶりのホームラン、やっと出たか?
残念ながらそれはなかったが、終盤8回表、ランナー2,3塁の好機にレフト前への低いライナー性安打を放つ。2点タイムリーとなった。これで34打点目。アメリカンリーグ打点5位だ。
打点Top10をみると結構打率の低い者が少なくない。しかし、ホームランでがっぽり打点を稼ぐ、というのがRBI上位者のパターンだ。Top10の多くがホームラン10本以上打っている中、ホームラン僅か3本の松井が5位とは、如何にこつこつチャンスでヒットを重ねていく、兎に角犠飛でも内野ゴロでもランナーを還していくヒッティングが出来ている、ということなのだろう。日本製の故障の少ない優秀な自動車を思い出させる。(松井の場合は、自動車じゃなくて、コマツの大型トラクターか?! ガハハ!)

さらに続くバーニー・ウィリアムスが右越え二塁打を放つと、一塁走者の松井は二塁、三塁を蹴ってホームに突入し、捕手のタッチを仰向けに滑り込んでかわしながら、逆転の生還を果たした。この模様はTVに映し出されていたがなかなかの技ありスライディングで、あっぱれ。スタジアムにこの日一番の熱狂を巻き起こした。第一戦での初盗塁といい、走塁でもなかなかやるな。しかし、この劇的走塁にもそう感激を表わさずクールにダッグアウトに引き揚げるマツイの姿は、まだまだ高い目標あり、これ位では喜んでいられない、という志の高さを感じさせた。

ゲームは7回までは完全にMetsのペース。3-0でPedro Martinezが投げ、昨日のMetsの勝ちムードがそのまま続いているように思えた。ゲームが大きく動いたのがPedroが降板した8回から。なかなか野球の試合のアヤというのは微妙なものだ。
Pedro君にしてみれば、チームの逆転負けは、1勝損をした気分であろう。Yahoo!米国版でも、「Martizezは敵ではなく、自軍Bullpen(救援陣)に足をすくわれた。」 という論評があった。チーム内でまたひともんちゃく、あるか? 契約の内容次第では、この一勝を拾えなかったのは何千万円にも相当するんじゃない?
それにしても、Pedro君、やはりユニフォームはMetsの青よりは、やはりBostonの赤の方が数段似合っているな。まだどうも見慣れぬユニフォームに違和感を抱く。

Subway Series:-Yankees vs Mets : Part-2

2005-05-22 19:38:18 | MLB
稼頭央クンのタイムリー失策により緒戦を落としたMetsだったが、今日第二戦は難敵Randy Johnsonをこつこつと打ち込み、7-1で圧勝、面目を保った。本日は深夜3時過ぎに起きて実況中継を見たが、Yankeesファン(というよりは、松井秀喜ファン)の我輩としては同じ負けるにしても、盛り上がりのない試合でややがっかり。また、折角であれば、RandyとPedro Martinezのmatch upを見たかったところでもあるが、これは次のシリーズまでお預けというところだろうか。

ところで、一昨年の同シリーズ観戦のときの雰囲気を少し書きたい。

まず、試合が行われたShea Studiumだが、Manhattanの東のクイーンズ地区にある。Manhattan中心のGrand Central駅からだと、地下鉄,7番線列車で約40分ほどの距離にある。JFK空港に行く途中のハイウェイからもその姿を見ることができる。地下鉄隣り駅はテニスの全米オープンの会場でもあるFlashing MeadowのNational Tennis Centerがある。MLBファンであり、テニスの大ファンでもある我輩にとっては、この辺はよだれの出るような「スポーツの聖地」でもある。9月初頭の全米オープン開催の頃にこの地を訪れ、野球とテニスをはしごで観戦するのが夢でもある。

途中乗っていった地下鉄車両の中では、スタジアム前から既に試合が始まっているようだ。
Yankees,Metsの帽子、ユニフォームをまとったファンが電車の中でもそれぞれのチームの応援をして盛り上がっている。こちらも静かに座ってはいるが、周りが既にざわついており、試合を見る前からこちらも煽られてしまう。Yankeesファンは、権威主義的、知識層、金権志向。Metsファンは、ブルーカラー、意外性を好み、反権力主義、とかこんな類型が成り立っているのか?単に好きな選手がそのチームにいるから応援する、ということのほうが自然なのか?
Yankeesファンが数の上で優勢なのかと思いきや、Metsファンの数もかなり多いようだ。


別サイトにて、この雰囲気をお味わいあれ。電車の中、スタジアム内外の様子を撮影したものを公開中。2003年シリーズなので、新庄(Mets)がゲームに出ておった。
http://tabun_dabun.typepad.jp/photos/subway_series_2003/index.html

MLB開幕 Part-3

2005-04-06 00:20:11 | MLB
昨日のNYY-Boston戦に続き、本日は全米各地で10試合のオープニングゲームが開催された。球春来たる、あちこちに花が咲いたようで、気分も昂揚する。各地で繰り広げられるドラマはまるで豪華絢爛な絵巻物を見るようで、あちこちに目も泳ぐ。

イチロー、2安打発進。
お約束、とは言え、たいしたもんだ。
彼の打率4割達成については、アメリカンリーグの今年の見所のNo.1に挙げている評論家もいるほどだ。もう彼は「日本人」という枠を超えたスーパースターの領域に居る。
4年前の4月にSeattleのSafeco Fieldでデビュー年のイチローを見たが、寒さの中でSeattleのファンが熱狂していたシーンを思い出す。

一方、松井カズも二年連続開幕試合・初打席でホームラン、という快挙を達成。なかなか派手な出足だ。Bostonから移籍のペドロ・マルチネスがリード保ったままで勝利かと思えたが、メッツは9回に3点取られて逆転サヨナラ負け。ペドロは怒るぞ!
松井カズについては、どうも一年目の出来の悪さが現地の評論家の失望を呼んでおり、今年も新しいポジションへのコンバートなど未経験の領域に入っており、今年の「不安なプレイヤー」のトップ3にノミネートしている評論家が何人か居て驚いた。抜群の運動神経、身体能力を持つ彼には持ち味出して暴れて欲しい。やはり前半の出来が本人にとってもチームにとっても重要と思われる。 今年は英語にも慣れてきて精神的にも1年目よりもずっと落ち着いてプレイに集中できるのではないだろうか。やはり野球だけ出来れば良い、というわけでもなく、新しい全く異文化の世界に入っていきなり活躍するのは見ているほど簡単ではない筈だ。
ところで、Metsのユニフォーム、オープン戦で着ていた青と黒のウエアが良かったなあ。
本番のVisitor用ユニフォームは凡庸すぎて、ちと詰らん!

本日のビックリ!はDetroit vs. Kansas Cityの一戦。
Detroit TigersのDmitri Youngが4打数4安打、うちホームラン3本、打点5というトンでもない打棒を発揮した。昨日の松井秀喜も凄くて、もしかしてア・リーグの週間MVPも取れるのではとも期待しておったが、やはり上には上がいるものだ。
この黒人パワーヒッターの数字はとんでもないものだ。このペースだと三冠王間違いなし、というのは早計にしても、この先が注目される。今年のTigersは、昨年加入のI-Rodに加え、エンゼルスからクローザーのPerceivalを獲得。野茂が居た頃の連戦連敗のTigersではないだろう。
秀逸な人材がどんどんと出てくる、やはり大リーグの底辺はとてつもなく広いなあ。

MLB 開幕 Part-2

2005-04-05 08:28:19 | MLB
いや、遂にMLB開幕!カーテンが上がった。

NYヤンキーズvs昨年のワールドチャンピオン・ボストンレッドソックス。
この一試合だけだ。この因縁のライバル同士の対戦を開幕試合に持ってくる演出はなかなかニクイ。職場でも、気になってしょうがない。仕事の手を止め実はYahoo!の実況サイトを時々見ておった。

松井君、凄いなあ。ホームラン含む三安打に守っても超美技か...。
9時半からのNHK-BS1の大リーグダイジェストを楽しみに、電車内では夕刊紙を読みながら帰宅したが、日本の野球が延びており、どうもこの番組はキャンセルか?残念! そういうことも「想定内」、ちゃんと朝のビデオをとっておりました。

それにしても6度という寒気極まる季節の中、何でまた日曜の夜8時からの開始なのだろうか。
土曜日からアメリカは確か夏時間に変わり、1時間早くなってはいるが、お客さんも大変だなあ。最近は暖かい日も続いたようだが、この日は吐く息も白い、凍える夜であった。
かつて、初夏の季節にヤンキースVS メッツのサブウエーシリーズを見たことがあったが、やはり日曜夜8時開始だった。試合が延長戦に入り時間は既に12時近く。最後まで見届けることなく地下鉄でミッドタウンのホテルまで戻ったことがあったが、夜遅くでの地下鉄30分間は結構気持ちの悪いものであった。この開始時間は、やはりTV局の影響力なのだろうか。

しかし、その意味では、なかなか試合開始前のセレモニーの盛り上げ方は充分にショーとしても見応えがあり気持ちも盛り上がってくる。また、選手も言ってみれば、「役者」である。
10億円台の年棒の超スーパースターの存在感はそれだけで、特別な感情を湧きおこす。
Randy JohnsonやA-Rodなどは居るだけでも、恐れ入りやした!という気分になってくる。

松井秀喜、2回表のKevin Millarのレフト大飛球のキャッチは見事、見事。
米国のMLB関連のサイトの多くはこの超美技をビデオで見せている。
あのプレイが流れを完全にヤンキースに引き込んだ、という点では、彼の8階裏の第一号ホームラン以上に評価する論調が多いようだ。
あの寒さで体もかじかむ中、また開幕試合の緊張感の中であのようなプレイが出るということは、本当に素晴らしい。これは打撃爆発の前兆(Omen)となった、とこれまたうまいこと書いている記事をも見かけた。


打撃のほうは、三年連続開幕試合初打席にヒット、二打席目には打点、そして最後にはチーム最初のホームラン、ともう松井ファンとしては言うことありません! 
技術への賞賛は勿論、大した精神力である。
松井君、ここのところ、本当にいい顔をしているなあ。
今年もやはりMLBは興奮を呼ぶこと間違いない!
NYの野球好きの人たちもこの日は寒さをこらえて観戦した甲斐があったことだろう。

このペナントの行方はどうなるか。
いやヤンキースにとってはレギュラーシーズンは勝つのが当たり前。
本番はポストシーズン。これに向けどう調子を上げ、ワールドシリーズに辿り着き、そして勝つか? 秋10月には無事そこにヤンキースは辿り着いているのか。
そして、その頃の自分には一体何が起きているのだろうか。

MLB開幕

2005-04-05 08:26:30 | MLB
日本では、春の選抜高校野球も決勝戦、またプロ野球も開幕し、春が一足早くやってきた、という感じである。そして本日からはアメリカ大リーグも始まった。

3月上旬に米国出張した際、何冊かの野球雑誌を購入。
主に、"Season Preview"といってチーム毎に戦力分析や今シーズンの見通しを分析した記事が満載されている。野球の虫にはたまらないが、特に米国の場合は、インターネットでも非常に充実しているが、数字的・統計的な分析が多くて興味は尽きない。
野球そのもののレベル、スター選手の多さやその個性の煌めきは当然のことだが、それらを盛り上げる大リーグ機構の運営の巧みさや、マスコミの記事・分析など、そういった全ての要素の集積において、MLBは我輩にとっては最も上質なエンタテイメントとなっている。

やはり気になるのは、松井秀喜!
これらの雑誌ではスプリングキャンプが始まる頃の記事が載っているが、既に松井の今年の爆発を予想する記事は多い。
Mr.Consistency (一貫性のあるシュアなバッター)
Deadly Clutch Hitter (チャンスに強い!)
Savvy base runner and solid defense player, despite a lacking a plus arm or speed. (良きランナーであり、強肩でもスピードも特別ではないが、守備としても手堅い。)
等と概ねプラスの評価を得ているが、今年の爆発を予想する記者も少なくないようだ。
今年の買いの選手(Buy Recommendation)に松井を挙げている者もいる。
あのSheffieldよりも上位にランクしている記者もいる。MLB生活2年を通して相手投手に対する適応力が格段に上昇し、パワーヒッターとしての本領が出始めていることを評価しているようだ。オープン戦での松井の爆発前に書かれた記事であるから、なかなかの予言力である。
とは言え、まだまだ松井のこうしたスポーツマスコミでの露出度は同僚のJeterやA-Rodには及んでいないようだ。本人の謙虚さによるものもあるだろうが、今年はチーム内でも強力なパワーで更に更に台頭して欲しいと期待している。

MLB-BLOCKBUSTER TRADE

2004-12-19 00:23:33 | MLB
少しペースが遅いと思われていた今オフのMLBのトレード状況であったが、突如数多くの大物に意外な動きが出てきた。特に、昨日の報道には、何度も驚かされた。
まあ、クリスマス前には動向を決定し、楽しい休日を過ごしたいという気分も働いたのであろうか。
それにしても、非常にダイナミックな動きである。

(1)ArizonaのRandy Johnsonが一度は破談となっていたNYYへのトレードが決定間近という。
41歳という年齢だが、肉体的にはまだ充分若いようだ。ヤンキースは、Mike Mussina, Kevin Brownの両ベテランに加えて、このオフにCarl Pavano(Florida,今期18勝8敗、防3.00)、Jarret Wright(Atlanta,15勝8敗、防3.28)の両右腕を既に獲得しており、Johnsonを加えると、5本柱のローテーションが完成する。Big UnitがBronxに来る、となると来年は本当に楽しみになる。一方、Cart ShillingがBostonに去り、Johnsonが更に移籍すると、2001年にはNYYを破ってワールドチャンピオンとなったArizonaもちょっと寂しいチームとなるか。
トレードは、ドジャーズを含めた三角トレードとなるらしいが、最終決着までにまだ波乱も有り得るのではないか。ドジャーズが中核打者のShawn Greenを放出する、というのも驚いた。
やはり、トレードには、光と影とが付きまとう。

(2)今年ア・リーグ西地区最下位に終わったSeattleの補強が凄い!
一昨日の長身強打者Richie Sexon(Arizona)に次いで、昨日はナ・リーグのホームラン王Adrian Beltre(LA)を獲得。2日間で120億円の投資という。これで来季はイチローの打棒ももっと生きることであろう。内野の両コーナーにこの2人が入り、Marinersの内野はなかなか壮観となる。
上記で分かるとおり、ドジャーズはBeltre,Greenと中核打者に去られると、ただでさえ弱い打線が更に貧弱になりそうだ。

(3)最強先発投手3本柱でア・リーグ西地区を快走してきたOaklandからは、その一角Tim HudsonがAtlantaに移籍するようだ。Oaklandは安価な選手を効果的に采配し、勝利の確率を高めてきた非常にインテリジェンスを感じさせるチームだが、やはり財政難からFA資格者の引き留めが難しいようだ。

それにしても思うのは、トレードのダイナミックさそのものがMLBの見せ物のひとつになっているということ。
公式戦、プレイオフ以外にも、こうしたストーブリーグも野球そのものと同様に意外性、ドラマ性があって興味が尽きない。大物同士がどんどんと新しいチームに移っていく。従って、中心選手が入ったチーム、抜けたチームは、良きにつけ悪しきにつけ、今年のチームからは、全く違った性格のチームに変わってしまう可能性が高い。しかし、その変わりようにファンは興奮し、夢を膨らまそうとするのだ。その点では、ストーブリーグも充分に上質なエンタテイメントとして成立しているように思われる。MLBの公式サイトもこの動きをつぶさにレポートしており、興味深い。
メジャーリーグの場合、各チームにはGeneral Managerと呼ばれるチーム編成の権限を持った専門家がおり、かなりイマジネーションに富んだトレードが画策されている。

日本のプロ野球にはない面白さがあり、まさに夢を売るビジネス、と感じさせるのである。


ワシントン・ナショナルズ誕生

2004-11-23 17:35:56 | MLB
アメリカの大都市には殆どメジャーリーグの球団がある。
数少ない例外と言って良いと思われるが、首都のワシントンD.C.にはそれがない。

D.C.は、流石首都らしく、街の中心には国会議事堂や、各省庁、美術館・博物館など歴史・伝統を感じさせられる建造物、公園が整然と並んだ美しい都である。歩いているうちに、多くの建物のきらびやかさにここは「宝石箱」のような街だと思ったものだ。そのひとつひとつをゆっくり堪能しながら歩くと、ニューヨークやLA,サンフランシスコなどとはまた別格の、静かな成熟したゆとりを感じさせられる。

さて、この静かさ、ゆとり、という空気は、MLB球団がないということと相関関係あるのかないのか。
限られた経験だけで言うのは危険かも知れぬが、この範疇ですぐ浮かぶのはユタ州のSalt Lake Cityだ。NBAのチームはあるが、モルモン教総本山がある宗教の都市だけあり、ここも夏場はスポーツがもたらすざわめきと興奮の鼓動が聞こえない静かな街である。

さて、来シーズンから経営不振により本拠地を米国の首都ワシントンD.C.に移すモントリオール・エクスポズの新チーム名が「ナショナルズ」に正式決定し、新しいチームロゴなどが紹介されたようだ。

名称の「ワシントン・ナショナルズ」は正直あまりときめきを誘うものではない。
どうも硬すぎて、馴染めない気分だ。
過去2度にわたってこの首都に本拠を置いた「セネターズ」、かつて存在したニグロリーグのチーム名でもある「グレイズ」などが候補に挙がっていたが、それらを抑えて「ナショナルズ」が選ばれたとのこと。
候補名を含めても、どうもイメージに飛躍の可能性や親近感が感じられず、期待感に乏しい。
野球は夢を売るビジネスでもあるだけに、アメリカ人のイマジネーションはこんなもの、と疑って見たくなる。

球団のロゴも野球のそれというのは、ボールのデザインがあるのでそうは分かるものの、どう見ても、この前の大統領戦のキャンペーンで使われた候補者名の看板みたいで、味も素っ気もない。子供にも支持されるかどうか疑問が残る。いや、首都ならではの官僚くさい匂いが何とも良いんじゃないの、という逆説的な冗談がささやかれているのかもしれない。

補強の方は、Twinsの遊撃手Cristian Guzman Angelesの外野手Jose Guillen  Rockiesの三塁手Vinny Castilla等、好選手の補強を既に行っているが全体的戦力のほうは未知である。D.C.市民にどのように受け入れられるのか、興味のあるところだ。果たして、ざわめきと興奮がD.C.に戻って来るのか注目したい。

実は、現在勤務している会社の本社は、このワシントンD.C.近郊にある。
本社の連中にとっては敢えて言えば、D.C.近くのBaltimore Oriolesあたりが地元チームとなるのだろうが、Cal RipkenがOriolesを去ったあとの今、野球の話題だとむしろ同じ東海岸のヤンキースやレッドソックスあたりの方が良く出ていたように記憶する。
果たして、この新生ナショナルズがスパークするか、我輩も出張の機会でもこしらえて覗きに行って見たいと考えている。




 

見たぞ ! クレメンス: 日米オールスター戦観戦記

2004-11-06 19:20:50 | MLB
昨晩は午前2時過ぎ就寝で、日中もお疲れ気味。
仕事を早く片付けられたので、早く帰宅してゆっくりしよう。

そう言えば、今日から日米野球が始まることを思い出した。家でゆっくりTVでも見るか。
その時、今日のゲームは確か東京ドームであることを思い出した。
東京ドームと言えば、会社から徒歩15分ほどのwalking distanceにある。
一寸雰囲気でも味わいに秋の夜、近辺まで歩き球場の匂いでも嗅いでから帰ろうか、ということで、突如帰途への地下鉄駅とは反対方向の水道橋方向へ足を向ける。

東京ドームに着くと、久しぶりに野球を観戦できるファンの喜びの顔が溢れているようだった。
野球のない夜は長い。公式戦ではないにせよ、大リーガーを見られる期待感と興奮はそう簡単に得られるものではない。
喜びの子供たち、女性ファンの多さも目を引いた。外人さんの数も結構多く、国際的な雰囲気を盛り上げる。セレブな方々も結構集っているのではないか、なかなか華やかな雰囲気だ。
初めは、ここで帰宅、という予定であったが、ゲームを見てみたいと言う気分が少し頭をもたげてきた。
ゲームもそうだが、あのロケットこと、引退を噂されているRoger Clemensを見ておきたい、というリフレインがこだましてきた。
チケット売り切れでも、どうしても見たければ不本意ながらダフ屋から買うという最終手段も頭の中をよぎる。
球場入り口付近のチケット売り場には、しかしながら、「当日券」と言う看板が掛かっていた。もしかしてまだ空席もあるのかと思い、尋ねたところ十分にありそうだ。
結局、一番安価な外野指定席を購入、金5,000円なり。
ダフ屋からは買わずに済んだが、買った値段は最低料金でもダフ屋並みのお値段だ、と苦笑。

今回のMLBの来日メンバーは、結局若手のタレントのあるプレイヤー中心の編成となった。
当初の来日メンバーとして発表されていた、Albert Pujols, Alfonso Soriano, Miguel Tejadaといった超スーパースターは故障により来日が取りやめとなった。
正直、飛車角級が2,3枚足りず、All Starとは言い難い顔ぶれだ。料金もその観点からすると高いか。Yankeesの先発メンバーのほうが、よほどAll Starの名に相応しいくらいだ。
ただ、今年86年ぶりにWorld Championの栄誉に輝いたBoston Red Soxの3,4番のRamirez、Ortizはむしろ疲れにも拘らず、よく来日してくれたと感激している。(よっぽどギャラが良いのか?)
今回の目玉プレイヤーは彼ら二人とClemensであろう。

球場内に入る。東京ドームが出来て何年か知らないが、実はこれが初めてのことである。
昔前身の後楽園球場には、長島が監督になった1年目に1,2度来たことがあるが。
金曜日夜の影響もあるのか、客の入りは思ったより冴えない。
外野は9割、内野の良い席は7,8割の入りだが、内野奥のほうや二階席はかなりガラガラである。
きっとお値段のせいもあろう。(ついでに言えば、ビール代も600円は高いね、一番これが儲かるのだろうが。)
収容55,000人の器で本日の入場観客は33,000人ほどだったとか。

ゲームはClemensと上原の先発で開始。
MLB先発メンバーは以下の通り:

1. Carl Crawford, LF
2. Hank Blalock, 3B
3. Manny Ramirez, DH
4. David Ortiz, 1B
5. Moises Alou, RF
6. Vernon Wells, CF
7. Johnny Estrada, C
8. Marcus Giles, 2B
9. Michael Young, SS
Roger Clemens, P

昨年Yankeesでシーズンを終え99%引退と言いながら、結局地元のHouston Astrosでもう一年を過ごし今季18勝4敗、防御率2.98のRoger Clemens(42歳です)!!
通算では328勝、4,317奪三振、防御率3.18のスーパースターの恐らくは最後の登板機会を見たい、と言う気分は、彼の野球そのものを見る、というのもあるが、むしろ歴史の一こまに自分の身を置きたい、という欲求が大きい。
流石に彼がマウンドに登ると、その存在感、漂う風格で、グラウンドはオペラハウスに変わるようだ。
5回に制球乱し、バックのエラーにも足を引っ張られ2失点で途中降板も、力感あるピッチングは貫禄もの。日本の打者もバットに当てるのが精一杯のバックネット直撃のような飛球が多かった。

日本陣営では、上原の好投が光る。
一回のBlalock Ramirezの連続三振、World SeriesのMVP, ア・リーグ本塁打王のRamirezからは2三振を奪う。
5回まで完封、6回に疲れから乱れたが、フォークの切れとコントロールは十分通用しているようにみえた。早く大リーグへ行って欲しい。
本日のMLBサイトでも、”The Major League batters have an amazing eye for pitches."と、大リーガー打者が上原の投球を驚きの目を持ってみていた様子を伝えている。
同サイトではまた、Clemensが来日してすぐに上原と食事をしたことを伝えている。
二人はピッチングの話で盛り上がり、とても愉快な時間を過ごしたこと、更に今回の日本ツアーでは彼と一緒に色々な時間を過ごしたい、とClemensが発言したことを伝えていて、上原の今後の動向にも興味を抱かされるところである。

ゲームは全般的には、お互いに寄せ集めチーム、日米とも選手が実戦から離れていた後の緒戦でもあり、細かな連携プレーの精度がやや低く、打者の振りも鈍い。豪快なホームランも出ずじまいだったが、この辺は2戦目以降のお楽しみであろう。
7回表後のTake me to the ball gameの歌を聴いてから帰宅の途につく。
ビール売りのお姉ちゃんにビールの泡をかけられたり、携帯電話の忘れ物をしてしまったり、トータルとしての満足度は6割くらいか。

東京ドームは老朽化が目につく。人工芝の消耗も目立って綺麗ではない。
芝の緑、青空の下、きれいな空気の中で清々しい野球を見たいなあ。



Jeter wins his first GOLD GLUB title.

2004-11-03 15:08:45 | MLB
昨晩は帰宅前に近所のスポーツジムに寄る。
40分ほど10km/hのペースでジョギング、そして10分ほど水泳で体をほぐす。
来月地元で毎年出場している10Kマラソン大会があり、今年も出場予定なので、遅まきながら少し体を慣らしておく必要がある。
人間、何かと目の前に具体的な目標がないと動かないものである。

昨晩早く寝た分、休日にも拘らず朝は早く目覚める。これはおじさんの哀しいところ。
楽天参入や、米国大統領選の報道で溢れたTV番組を横目に早速メールチェック。
海外からも色んなメールが相も変わらず舞い込んでいる。
毎日Viagraもどきの怪しげな薬やら、Mortgage Loanの宣伝やら、可笑しなものが多いが、Yankees.comからの”Jeter wins his first Gold Glove Award”というタイトルのメールマガジンが目を引いた。
こうしたメールは上手にショーアップされていて読んでいて楽しい。
大リーグの球団は、それぞれこうしたメールマガジンを発行しており、私のところにも、NYY以外にも、頼みもしていない筈なのだが、NY Mets, Seattle Mariners, Boston Red Sox, LA Dodgers等からメールマガジンが来ている。

早速、全貌を知るべく毎日見ているMLBの公式サイトを見てみると、American LeagueのGold Glove賞の全貌が出ている。http://mlb.mlb.com/NASApp/mlb/index.jsp

2004 AL GOLD GLOVE AWARDS

Pitcher: Kenny Rogers, Texas Rangers
Catcher: Ivan Rodriguez, Detroit Tigers
First base: Darin Erstad, Anaheim Angels
Second base: Bret Boone, Seattle Mariners
Third base: Eric Chavez, Oakland Athletics
Shortstop: Derek Jeter, New York Yankees
Outfield: Ichiro Suzuki, Seattle Mariners
Outfield: Torii Hunter, Minnesota Twins
Outfield: Vernon Wells, Toronto Blue Jays

ホームランもぶん捕るTorii Hunterや我がイチローの4年連続受賞にはあまり議論の余地もないところであろう。
OaklandのEric Chavezも日本でのExposureはあまり多くないがこれも4年連続の素晴らしい栄誉を得た。
個人的には上記メルマガにもあったJeterの初受賞がやはり目を引くところである。
何とNew York Yankeesの遊撃手部門での同賞受賞は長い歴史の中で初めてだと言う(80へぇ~位ですか?)。

ア・リーグの遊撃手部門は好選手の宝庫で、今年Jeterのチームメイトになり三塁手に転向したAlex Rodriguezがここ何年かは連続受賞しているものと記憶しているが、その他、これも名手と呼ばれているCleverlandのOmar Vizquel、OaklandからBaltimoreに今年移籍したMiguel Tejada, かつてSeattleでイチローの同僚で今年Detroitへ移籍して花開いたCarlos Guillen,Minnesotaの Cristian Guzman など言ってみればToo many to count, すなわち、多すぎて勘定できないほど好選手揃いの分野である。そう言えば、今シーズン途中でBostonからChicago Cubsに移籍したが、Normar Garciaparraも遊撃手だった。考えてみれば、草野球でも最も運動神経の良い者はだいたいショートを守っていたことを考えれば、遊撃手が好選手揃いなのは極めて当然のことなのだろう。

Jeterもチャンピオンリングを惜しくも逃したシーズンではあったものの、この受賞の喜びは格別であろう。
7月1日の対Boston Red Sox戦、延長12回にTrot Nixonの打ったファウルフライを追って果敢に危険顧みずスタンドにダイブ、頬に傷を負ったあのプレイは印象的であった。
MLBサイトもその模様を伝えているが、見逃してはいけないのは、彼の守備機会、エラー数、そして守備率(Fielding Percentage)を同部門の他プレイヤーや、彼の過去の数字と比較して論じていることだ。

米国マスコミの記事やデータベースでは、実に様々な角度から細かく数字を分析・議論している。
打者であれば、対戦投手相手別、右投手左投手別、カウント別、ベース上のランナー状況別、球場別、球場のグラウンド種類(芝、人工芝、)別等で打率を表記したり、その他SLG長打率、OBP出塁率、更に強打者としての認知度としては最も重視されOPS(長打率+出塁率)などの数字、打った方向の状況が分かる全打球の分布チャート等分析ツールの数も多く、興味は尽きない。実に様々なデータが一般の人間でも簡単に見ることが出来る。

日本でもこうしたインテリジェントな、深彫りした分析やデータが満載のスポーツ新聞や、ネットのサイトがどんどん登場してくることを願っている。