おぼえがき。

日々思ったり感じたりしたことを失念しないためのもの。

惰眠を貪るその合間に

2005-07-09 23:36:42 | Weblog
うつらうつらと短編を読む。ふとした人の心の隙間に入り込む
非日常な揺らぎを描いた短編集を、ぷつんぷつんと読んでいく。
情景描写の残像が脳にとどまるのか、浅い眠りで夢を見る。
あれはさっき読んだ短編のエイキョウだと、夢見る自分をもう
ひとりの自分が感じ取るが、その夢を止めることはできない。
そこに出てくるのは身近な人達、というよりも身内ばかりで、
何かメッセージでもあるのかとさえ思うくらいだ。そのせいで
夢を止められないのか。
子どもの頃に見た景色をなぜか垣間見る。短編集の時代設定が
昭和だからか、時間軸までが影響を受けている。その意味を
明らかにしようと、ごり押しする必要はない。おそらく、ただ
単にそういうことだと思って眺めている。
そのはずなのに、目が覚めると呆然とずっしりとなにかが私を
支配する。湿った重苦しい現実の中で、私はどこかに自分の
切れ端を残してきたのかと、まどろむ頭で考える。
あちらの自分が息をひそめる。今この瞬間のこのことについて
考えるのをすべて、こちらの自分にゆだねている。
そんな週末は、そこだけ切り取ってみたら、久しぶりか初めてか。

惰眠を貪る

2005-07-09 23:02:17 | Weblog
そんな週末の連続。何をそんなに疲労困憊しているのか
分かりたくないとどこかで思いながら分かっている。
雨の音。湿った空気。こもった体温。発する黒いもや。
そろそろ本気で片づけしなければと思うだけで、一向に
崩される気配のない雑多な山々。申し訳程度のスペース。
いつ届けられたかすでに記憶が曖昧な本が、枕元に2冊。
誰かがメールをよこす。自分で返信した形跡があるのに
内容がうすすぎて記憶にない。何か食べようと思ったり
思わなかったりしているうちに忘れてゆく空腹感。
明日の予定を夢うつつの中でぼんやり確認。ああ明日は
多くの人に会うんだった。それなら今日一日まるまる
寝ていてもいいだろうと、言い訳のように自分を慰め
説得。そんな週末の連続。

好きといいつつ

2005-07-09 12:18:47 | Weblog
どこかが制限をかける。どこかコンプレックスがある。
何年も何年も払拭できず、その状態で放置してある。
仕事でも使いたいとそれを使う仕事を探しては、使い方
が下手で失敗する。直感とか感覚で理解しては、それを
置換する作業に手間取る。枠組に当てはめ、制限を再度
かける作業に苦心する。組み直す作業に心を砕く。
もし自分の言葉で自由にのびのびと表現できるのなら。
本当に好きなのはその部分。それをわざわざ違う方から
あえて補完しようとする。それがここにいる理由。
それがここで生きる理由。
だとしたら。
昔、あんなに嫌だった学校の勉強をやり直してみるのも
アリではないか。ヒマつぶし程度に。再確認程度に。