うつらうつらと短編を読む。ふとした人の心の隙間に入り込む
非日常な揺らぎを描いた短編集を、ぷつんぷつんと読んでいく。
情景描写の残像が脳にとどまるのか、浅い眠りで夢を見る。
あれはさっき読んだ短編のエイキョウだと、夢見る自分をもう
ひとりの自分が感じ取るが、その夢を止めることはできない。
そこに出てくるのは身近な人達、というよりも身内ばかりで、
何かメッセージでもあるのかとさえ思うくらいだ。そのせいで
夢を止められないのか。
子どもの頃に見た景色をなぜか垣間見る。短編集の時代設定が
昭和だからか、時間軸までが影響を受けている。その意味を
明らかにしようと、ごり押しする必要はない。おそらく、ただ
単にそういうことだと思って眺めている。
そのはずなのに、目が覚めると呆然とずっしりとなにかが私を
支配する。湿った重苦しい現実の中で、私はどこかに自分の
切れ端を残してきたのかと、まどろむ頭で考える。
あちらの自分が息をひそめる。今この瞬間のこのことについて
考えるのをすべて、こちらの自分にゆだねている。
そんな週末は、そこだけ切り取ってみたら、久しぶりか初めてか。
非日常な揺らぎを描いた短編集を、ぷつんぷつんと読んでいく。
情景描写の残像が脳にとどまるのか、浅い眠りで夢を見る。
あれはさっき読んだ短編のエイキョウだと、夢見る自分をもう
ひとりの自分が感じ取るが、その夢を止めることはできない。
そこに出てくるのは身近な人達、というよりも身内ばかりで、
何かメッセージでもあるのかとさえ思うくらいだ。そのせいで
夢を止められないのか。
子どもの頃に見た景色をなぜか垣間見る。短編集の時代設定が
昭和だからか、時間軸までが影響を受けている。その意味を
明らかにしようと、ごり押しする必要はない。おそらく、ただ
単にそういうことだと思って眺めている。
そのはずなのに、目が覚めると呆然とずっしりとなにかが私を
支配する。湿った重苦しい現実の中で、私はどこかに自分の
切れ端を残してきたのかと、まどろむ頭で考える。
あちらの自分が息をひそめる。今この瞬間のこのことについて
考えるのをすべて、こちらの自分にゆだねている。
そんな週末は、そこだけ切り取ってみたら、久しぶりか初めてか。