今後,取り上げていきたい!と思うのは,下記の雑誌であります。以前,教科書を考える,ってな話のなかでも上げておきましたが……
こころの科学
そだちの科学
臨床心理学
精神療法
こころの臨床あらかると
精神科治療学
精神科臨床サービス
発達
児童心理
現代のエスプリ
臨床描画研究
思春期青年期精神医学
家族心理学年報
こんな面子。ま,定期刊行物定点観測定期刊行ですな。
なんでこんなことをしようかと思うと言うとですね,ワタシ,ジャーナル,好きなんでつね。
ジャーナル,出したい! 出してみたい! 立ち上げてみたい!と野望のように(ときどき)思うのですが,いかんせん,なかなか現実は厳しい。マーケティングつうの? そういうのも必要ですし,執筆者も何人もおるわけで,毎号毎号作り続けるのか,いくらくらい儲かるんだ,とリアルに考えると,けっこうドン引きになるわけでありますよ。
だもんで,ジャーナルは読むが一番でありまして,ちらちらと読みつつ→→次の企画のヒント発見,なんてものもあったりして,読むのが一番であります。
と,思うんですよ,なかなか勉強になるから。
ところが,けっこうこの手の雑誌,どこも苦戦しているみたいです……ま,苦戦というほどではないでしょうけれど,あんまり売れないのか,ほとんど書店に置かれていない。よーく見るとあったりするんですが,あっても棚の上の方とかね,そういう感じ。大書店だとコーナーになっていたりしますが,どんなもんなんでしょうか。だいたいね,アマゾンだとこの手の雑誌って検索しにくいっつうのもあるんですよ。
でもでも,なかなか各誌とも頑張っておりますよ。
書籍とは違って,内容的には当たり外れもそんなにありません。そして何より「値段」が安い。前,数えたんですが,1200~2000円前後のこれらの雑誌は,原稿用紙400字詰換算で,500枚分以上はどれもあります。書き手は名うての専門家ばかりですし,もちろん知見は最新のもの。専門雑誌は,だいたい毎号「特集」を組んでいるわけですが,1冊のうち半分くらいが特集だとしても,その人たちの編集モノの論文集が「2000円」も出せば買える!というのは,これはまったくお買い得であります。
雑誌をぱらぱらと本屋でめくって気に入ったら買う,というスタイルでもいいですが,一番のお勧めは,
「定期購読」
であります。
ワタシも実は某誌を毎号取っておりますが,やっぱ勉強になります。ワタシは他にも何冊か心理以外ですがマガジンを定期購読しておりますよ。ワタシ,「学研」の「かがく」と「がくしゅう」の時代から定期購読好きなんでつ。貧民学生時代も定期購読しておりましたし。季節の変わり目もわかりますし。
定期購読については,たいてい雑誌に書いてあったり,振込用紙がついていたりしますんで,それを見ておくんなまし。
とくに若い方や本屋に行く時間のない方にお勧めします。
実はここ数週間,なぜだか若い臨床心理学系の学生さんや,臨床心理士ほやほやさんとお会いする機会が続いたのですが,編集者風情が言うのもなんですけど,はっきり言って,勉強不足の人 多かったです。
タダの情報(ネットとかね)でさえ,チェックしておらん。当然,本なんかまったく知らんですよ。
せっかく親のスネをかじって大学院まで行ったんだから,勉強しようよ。
それとね,村瀬嘉代子先生の名前くらい知っておこうよ。
要するに,村瀬先生くらい知らないというのは,上司であるところの教授が学生に「ま,村瀬先生の本くらい読んどけ」と言わないわけであって,研究と実践が乖離しているんじゃないかってな気がするわけです。
というか,これ,危機的状況ですよ,ホントに。
ふう。
何が言いたかったんだっけ。
というわけで,雑誌購読くらいして,しっかり知識を身につけましょう!と言いたいのでありますよ。
というわけで栄えある第1回め。まずは1冊紹介しようと思うのですが……どれにしよ……うむ……あまり知られてないけど……という雑誌がいいんで(ゴメンナサイ),これにします!
(つーか,アマゾンのなかの人,写真入れてよ(W )
創刊32年という老舗雑誌。当初は「季刊」だったそうですが,いまは,年6回発行。1号 1800円。金剛出版さんの2大雑誌(勝手に命名)のうちの一つ。
記事は特集記事が10本程度に,連載など,という体裁。書き手の多くは精神科医。「薬物療法にセラピーを併用すれば治療効果が上がるじゃん。上がるんならやるじゃん」的な,実用感があふれている感じがしまふ。
誌名が誌名ですから,精神医学のマイナー領域である「精神療法」を中心にした記事が載っている雑誌,医師が書くセラピーの雑誌,というイメージが強いですが,臨床心理士や他領域の方も書いておられます。連載は「サイコセラピューティックな看護」(by 武井麻子先生(Love))だったり,山上敏子先生(これまたLove)の「行動療法」だったり,多彩。
なかなかどうして時代を先駆けるような特集を組んだりして,びっくりさせます。
この号は「うつ病」の特集ですが,この前の号だったか,「特別支援教育」で,これまたびっくり。
いち早く「自傷行為」とかもやっていたりね。現場感覚ありって感じです。
しっかし,アマゾンも,この辺りは手薄だな。これじゃ,検索なんも引っかからないじゃん…。金剛出版さんのHPでも見てくんなまし。
こころの科学
そだちの科学
臨床心理学
精神療法
こころの臨床あらかると
精神科治療学
精神科臨床サービス
発達
児童心理
現代のエスプリ
臨床描画研究
思春期青年期精神医学
家族心理学年報
こんな面子。ま,定期刊行物定点観測定期刊行ですな。
なんでこんなことをしようかと思うと言うとですね,ワタシ,ジャーナル,好きなんでつね。
ジャーナル,出したい! 出してみたい! 立ち上げてみたい!と野望のように(ときどき)思うのですが,いかんせん,なかなか現実は厳しい。マーケティングつうの? そういうのも必要ですし,執筆者も何人もおるわけで,毎号毎号作り続けるのか,いくらくらい儲かるんだ,とリアルに考えると,けっこうドン引きになるわけでありますよ。
だもんで,ジャーナルは読むが一番でありまして,ちらちらと読みつつ→→次の企画のヒント発見,なんてものもあったりして,読むのが一番であります。
と,思うんですよ,なかなか勉強になるから。
ところが,けっこうこの手の雑誌,どこも苦戦しているみたいです……ま,苦戦というほどではないでしょうけれど,あんまり売れないのか,ほとんど書店に置かれていない。よーく見るとあったりするんですが,あっても棚の上の方とかね,そういう感じ。大書店だとコーナーになっていたりしますが,どんなもんなんでしょうか。だいたいね,アマゾンだとこの手の雑誌って検索しにくいっつうのもあるんですよ。
でもでも,なかなか各誌とも頑張っておりますよ。
書籍とは違って,内容的には当たり外れもそんなにありません。そして何より「値段」が安い。前,数えたんですが,1200~2000円前後のこれらの雑誌は,原稿用紙400字詰換算で,500枚分以上はどれもあります。書き手は名うての専門家ばかりですし,もちろん知見は最新のもの。専門雑誌は,だいたい毎号「特集」を組んでいるわけですが,1冊のうち半分くらいが特集だとしても,その人たちの編集モノの論文集が「2000円」も出せば買える!というのは,これはまったくお買い得であります。
雑誌をぱらぱらと本屋でめくって気に入ったら買う,というスタイルでもいいですが,一番のお勧めは,
「定期購読」
であります。
ワタシも実は某誌を毎号取っておりますが,やっぱ勉強になります。ワタシは他にも何冊か心理以外ですがマガジンを定期購読しておりますよ。ワタシ,「学研」の「かがく」と「がくしゅう」の時代から定期購読好きなんでつ。貧民学生時代も定期購読しておりましたし。季節の変わり目もわかりますし。
定期購読については,たいてい雑誌に書いてあったり,振込用紙がついていたりしますんで,それを見ておくんなまし。
とくに若い方や本屋に行く時間のない方にお勧めします。
実はここ数週間,なぜだか若い臨床心理学系の学生さんや,臨床心理士ほやほやさんとお会いする機会が続いたのですが,編集者風情が言うのもなんですけど,はっきり言って,勉強不足の人 多かったです。
タダの情報(ネットとかね)でさえ,チェックしておらん。当然,本なんかまったく知らんですよ。
せっかく親のスネをかじって大学院まで行ったんだから,勉強しようよ。
それとね,村瀬嘉代子先生の名前くらい知っておこうよ。
要するに,村瀬先生くらい知らないというのは,上司であるところの教授が学生に「ま,村瀬先生の本くらい読んどけ」と言わないわけであって,研究と実践が乖離しているんじゃないかってな気がするわけです。
というか,これ,危機的状況ですよ,ホントに。
ふう。
何が言いたかったんだっけ。
というわけで,雑誌購読くらいして,しっかり知識を身につけましょう!と言いたいのでありますよ。
というわけで栄えある第1回め。まずは1冊紹介しようと思うのですが……どれにしよ……うむ……あまり知られてないけど……という雑誌がいいんで(ゴメンナサイ),これにします!
精神療法 (Vol.32No.3)金剛出版 2006-06-03売り上げランキング : Amazonで詳しく見る by G-Tools |
(つーか,アマゾンのなかの人,写真入れてよ(W )
創刊32年という老舗雑誌。当初は「季刊」だったそうですが,いまは,年6回発行。1号 1800円。金剛出版さんの2大雑誌(勝手に命名)のうちの一つ。
記事は特集記事が10本程度に,連載など,という体裁。書き手の多くは精神科医。「薬物療法にセラピーを併用すれば治療効果が上がるじゃん。上がるんならやるじゃん」的な,実用感があふれている感じがしまふ。
誌名が誌名ですから,精神医学のマイナー領域である「精神療法」を中心にした記事が載っている雑誌,医師が書くセラピーの雑誌,というイメージが強いですが,臨床心理士や他領域の方も書いておられます。連載は「サイコセラピューティックな看護」(by 武井麻子先生(Love))だったり,山上敏子先生(これまたLove)の「行動療法」だったり,多彩。
なかなかどうして時代を先駆けるような特集を組んだりして,びっくりさせます。
この号は「うつ病」の特集ですが,この前の号だったか,「特別支援教育」で,これまたびっくり。
いち早く「自傷行為」とかもやっていたりね。現場感覚ありって感じです。
しっかし,アマゾンも,この辺りは手薄だな。これじゃ,検索なんも引っかからないじゃん…。金剛出版さんのHPでも見てくんなまし。
えええ!そんな状況なのですか~!?
…と大げさに驚いてみましたが、そういうのを目の当たりにしてこそ、私が危惧している、しばしばブログにて警鐘を鳴らしているところがご理解いただけるのではないかと思います。
て言うか、学生さんなんて非常に恵まれた環境にあるはずじゃないですか。図書館に入ってない雑誌なら定期購読する必要はあるかもしれませんが、臨床心理学徒としては図書館に入っている雑誌くらいはチェックしてて当然じゃないですか。
つーか、指導教員が「ま、村瀬先生の…」なんて言わなくてもチェックしてて当然だし、知らないのはおかしくないですかね。教員の質の問題もあるとは思いますが。
ほんと危機的状況ですよ。
> 編集者風情が言うのもなんですけど
psy-pubさんくらい本を読んでいる学生はなかなかいないと思いますが、それにしてもレベルが低すぎるってことには同意ですよ。
ま、自戒も込めつつ…ですけどね。
「精神看護」
http://www.igaku-shoin.co.jp/prd/00118/0011897.html
「こころケア」
http://www.nissoken.com/jyohoshi/hc/2006/index.html
なんてのも参考になるかも
どちらも極めて平易に分かりやすく、精神科臨床の工夫について記述されています。
ロテ職人さん
コメント,ありがとうございます。
職業柄,さほど学生さんとお会いする機会もないのですが,やっぱ不勉強の方,目立ちます。こんなに便利な世の中なのになぁ~ちゅう感じで。たいていのことはネットで分かる訳ではないですか。ほんと羨ましいのになぁ。便利さは想像力を奪うんですかね。
でもまあ総じて世の中そうなっているってところあり。他の学問領域でも同様だというのも聞いたことがあります。心理はまだいいという意見も聞いたことも。
ともあれ。
大学&大学院はもうダメかな,という肝しないでもありません。これからはOJTじゃないですかね。リーマンは基本,OJTで育ちますから。ドクターだってそんな感じでしょうし。「兄貴格」みたいな人がいるといいんじゃないですかね。
って何の現実性もない解決策を出していますが。ひとり職場の人,多そうですもんね…
ひとりグルグル状態ですまんです。絡みづらい酒。
2冊のご紹介ありがとうございます。
看護の雑誌は,眼中になかったです。
雑誌に限らず書籍でも,精神科看護は,もうちっと勉強せんといかんですね。
ただね,ワタシ,困ったことに,白衣萌えなんですよ。白衣属性にクラクラッとくるわけですよ。もうだめ。だめ。ダメ。想像しただけでだめ。だからもう読書になんないですよ。本屋で看護コーナーに行くわけじゃないですか。行ってちらちらと雑誌を見るわけじゃないですか。隣で本を探している女性がきたりして「このひとはナースなんだ」などと想像すると,いやほんとダメです。だめ。注射してほしいと。血圧測ってほしいと。お大事にと言ってくれと,その場で土下座して頼んでしまいそうなわけです。アホですよ,アホ。
酒,抜いてきます。
「British Journal of Psychiatry」はお勧めですが、私の近くの図書館になくて嘆いております。
ところで、私のブログでも紹介したのですが、特に最近お勧めなのが
「スキゾフレニア・フロンティア」です
http://www.m-review.co.jp/magazine/mag35/map_35.html
最統合失調症に関する最新の知見が取り上げられています。
ディープ医学系雑誌,もっといろいろありそうですね。しかし何と言うマニアック…といっても患者さんの多くはスキゾフレニアだから王道なんでしょうが…
でも,オモシロソーな特集が連発しています。
British Journal of Psychiatry…近くの図書館にはないんじゃないですかね,フツー。何をもってフツーというのかは別にして。あるもんなのかな…何がフツーなんだろ…
http://catalog.library.metro.tokyo.jp/
によれば,都内の公営図書館だと置いてないっす。
マニアック医学系雑誌、結構探すとあるみたいですよ。また探し次第レポートします。
へけけ
> マニアック医学系雑誌、結構探すとあるみたいですよ。また探し次第レポートします。
あんがとです。
よろちくです。
よーし,お父さんも頑張ってマニヤ雑誌を探しちゃうぞ!