大阪発達支援センターぽぽろブログ ぽぽろ番

ぽぽろはNPO大阪障害者センターの子育て・教育支援部門です。
大阪市鶴見区今津北にあります。

泥遊び全開!

2010年04月12日 | 児童デイサービス
 今日は春休みの思い出の一こまをご紹介します。

 我が家の花壇にも球根から芽が出て葉が出てこの温かさで一気に花が咲きました。

 ぽぽろの花壇にも花が咲いています。Riくんはぽぽろ環境部長のBaさんが植えてくださったチューリップなどを見つけると根本から引っこ抜いて溝に放ってしまいます。これは土曜学童の時の様子。この日はRiくんから花を守りながらホースを差し出し水やりを一緒にしました。「ありがとう。お花が水をちょうだい、おいしいよって言ってるね。」と繰り返しことばをかけながら花壇の水やりが終わると、駐車場にも水まきを広げていきました。
 おやつが終わると外に飛び出したRiくんでしたが、水まきでスッキリしたのかお花を引っこ抜くこともなく気持ちも切り替えて部屋に戻りました。


 ここのところ、Moくんは何となくぽぽろ=公園砂・泥んこ遊びという目当てを持って来ているのか、午前中に時間が経ってくると少し落ち着かなくなり、外に出たがる様です。土曜学童では待ちきれずに不機嫌になった彼と紙を細かくちぎって舞い上がらせる遊びをしました。砂を両手ですくって舞い上がらせて砂の様子・変化を楽しむ時と同じ動作です。これで落ち着きました。
 この頃の彼は、砂遊びよりも水を混ぜた泥んこ遊びの方が楽しいようです。飽きるほど熱中して遊びました。

 近所の小学生たち7~8人がとりまきながら「障害の子や」とささやいています。その中からじっと様子を見つめている私に「うらべせんせい、この子(Moくん)アカンちゃう?」と声をかけてきた子がいます。名前を呼ばれたのでビックリして振り向くと、いつも兄弟でぽぽろの子らに混じって鬼ごっこ遊びに参加している子でした。「なんでアカンの?」「…」「泥んこあそびが楽しいねん。ホントに好きやねん」と言うと何かみんな安心したようなホッとした様な顔になって、しばらく様子をながめていましたがその内にいなくなりました。

 KoちゃんやSaくんも加わってきました。Koちゃんは近頃はショベルカーを泥んこで埋めたアトに必ずきれいに洗車して、また泥んこにするという遊びを繰り返しています。Kちゃんもやりたそうに近寄ってきますがまだ手が出ません。


 Haくんが久しぶりに水のところへ行きました。去年の夏はあれほど水遊びに熱中していたのに…。この時まで彼はずっと私にまとわりいて私を時計と反対周りにクルクル回転させていたのですが、やっと離れました。ちょっとずつ私から離れたり、私を忘れて遊ぶ時間が多くなればいいなって思っています。前回は回転しすぎてさすがの私も気分が悪くなってもどしそうになっちゃいました。


 Maくんは一人でさつきの根っこのところの柔らかい土をこねて泥だんご作りに熱中して約1時間遊びました。いいね、この泥だんご研究。


 KちゃんはHuさんとおいかけ(押し)っこをしたアトに大揺れブランコを楽しみました。途中で公園から出ようとしたKちゃんを連れ戻しにHuさんが飛んでいくと、Kちゃんは一生懸命にHuさんをさがしながら走り出し、ウェ~ンと泣き出してしまいました。いっぱい遊んでくれた好きな人が急にいなくなって寂しさと不安が押し寄せてきたのでしょう。
 改めて濃い関係に驚いたのですが、Huさんの中では「では、こんなに大好きな私の時にはなぜお弁当をパクパク食べてくれないのだろう?」と悔しく思っているのではないかと察します…。この頃ではKちゃんはもう私なんぞに見向きもしません。声をかけると「うっとうしいおっさんが!」てな感じで避けておりますが、この日の私とのお弁当は無茶早かったんだよね。どうしてだろうねぇ?Huさん、どうしてだと思う?


 Koちゃんが黙々と自転車に挑戦しています。じっと見ていると目が合って、押してちょうだいと手を引っ張りに来ます。バランスはかなりよく、Koちゃんも行けそうだという手ごたえを感じているようですが、こぐことがまだ上手にできません。もうすぐだよ、頑張ってね。


 いつもと顔ぶれが違う砂場の様子。外から見ているととってもいい感じ。


 ホーッ!すごい。Haくんがブランコの立ちこぎをしています。始めてみました。「公園に行こう!」と誘うとすぐに「イヤー!」という返事を返してくるHaくんも、この日は春ですねぇー!陽気に誘われたのか公園遊びを楽しみました。


 お人形やリュックなどが離せない(どころかグッズが益々増える)Riちゃんですが、さすがに泥んこ遊びでは忘れて遊んでいるようです。
 Taちゃんは、砂から水へより興味が移り、そしてこの頃は手ですくうよりはスコップを持って遊ぶようになってきました。じょうろに水を入れて砂場に運んでいる姿も見られましたね。「同じことばっかし!」ではないんですよね。ちょっとずつ遊びの内容や遊び方も変わってきているのですよね。直接的な感触(砂・水)遊びから、素材を変化させて楽しむ遊びや道具も使った間接的に素材に働きかける遊びに変わってきているんじゃないですか?


 以前に紹介したYuちゃんの砂遊び。くつを道具にして砂を出したり入れたりして遊んでいました。今度、砂場でいっぱい遊ぼうね。勿論、スコップも使ってね。


 Maちゃんが最近はまっている電車ごっこ。実は最初は女性専用車でした。男が入れてと頼むとアカンと断っていたのです。最近になって男も乗せてくれるようになりましたが…。


 バージョンアップしたジェットコースター。この頃はスケーターや三輪車、2人乗り台車などで挑戦しています。
 Shoちゃんは勇気を出して始めて三輪車に挑戦しました。相当無理をしての挑戦だったようです。マットの壁にぶつかって止まるや三輪車をボールプールの中に放り投げてしまいました。Shoちゃんが時々姿を消すときは苦手な遊びの時なのかもしれない…。ホントはやりたいのだろうけど、相当な苦手意識があるようだ。


スパイダーマンがやってきた!?

2010年04月10日 | ヤンボラ・ヤンクラ
 今週木曜日はヤンクラ(青年クラス)でした。パソコン教室は5人参加で盛り上がっていました。その日の午後のことです。突然、ヤンボラでカウボーイになる夢を持つ男=Oくんが真っ赤な服をへんちくりんに来て登場。

 しかし、私は真っ先に学童を覗いてくれたのに、彼の姿を見て何とも変とも思いませんでした(また奇抜な彼らしい服装を着てという程度に思った)ので、ヤンクラに送りました。

 その直後のことです。ヤンクラ会場からゲラゲラ腹を抱えて笑う声が聞こえてくるではありませんか。彼のパフォーマンスにヤンクラ生とスタッフたちが爆笑していました。それから、またまた学童にやってきたOくん。なるほど、よく見ると確かにスパイダーマンです。

 (後で聞いたのですが、自宅を出るときには勿論、「暇でごろごろしているのならぽぽろにでも行きなさい!」と言った母上を悲しませることになるので?普通の服装で外出。駅のトイレで着替えて電車に乗ったとのこと。放出の駅に着くまでに3回呼び止められ、そのたびに「パフォーマンスです」と説明しながら来たそうな。ぽぽろに着いたときにはボタンをかけちがえていたそうで、変ちくりんな「失敗ダーマン」に駅員さんも「不審者」と間違えたんでしょうか?)

 はい、これがその姿です。そして、願いがかなって?スパイダーマンとMaちゃん扮する相撲とりのぽぽろ山との対決となりました。ぽぽろ山が負かしたというわけですが、ちゃんと負けてくれて子どもに花を持たせてくれたOくんに感謝。
 とにかく楽しい人です。


卒後の学ぶ場・専攻科づくりへの一歩!?

2010年04月09日 | 専攻科・学ぶ作業所
 昨日は堺市のある大きな社会福祉法人を訪ねました。勿論、松原市にある400㎡の土地の活用についての協力要請です。三役揃ってお話を聞いていただきました。

 ぽぽろからは私の他にスタッフ六人が参加。ぽぽろ堺会議のスタッフであるKaさん、Hiさん、Seさん。ヤング担当のNaさん、Oさん。そうそうたるメンバー・背水の陣で臨みました。ぽぽろはお金はなくても経験豊かなスタッフと熱意だけは有り余るほど(こう書くと、ナガチャンの「ないない!いつまで使うつもりや!」という声が聞こえる)あります。この熱意と学ぶ作業所の意義だけは伝わったと思います。先ずは第一回目の懇談会ということで、継続させていくことになりました。

 学ぶ作業所(あくまでも学ぶ=移行支援教育のカリキュラムをもつ作業所)の第一号が誕生すれば、おそらく大きく注目され、ねがいと運動が広がり、高校・高等部の職業教育偏重の教育や進路指導の流れをもかえる力になると確信しています。当然、すでに今ある作業所実践の内容づくりにも貢献できるのではないかと思っています。
 ぽぽろとしましても、大阪における学ぶ作業所・専攻科(をめざす)づくりのモデルになるように中身づくりに積極的に協力していきたいと思います。



 さて、第3回卒後の学ぶ場・専攻科を考えるつどい実行委員会は来週の4月15日(木)午前10時半~午後12時半までです。場所はぽぽろのプレールームです。関心のある方はどなたでも参加できます。

 青年期教育のご研究が専門の大阪電気通信大学の坂井清泰教授も4月2日にぽぽろにご夫婦で来所され、全面的にご協力いただくことになりました。実行委員会や「つどい」にも可能な限り参加していただくことになりました。心強い限りです。(奥様も検査などでご協力いただけるようでありがたい話です)
 こんご、堺市のやしま学園高等専修学校とも連携していきたいと思っています。5月の「つるみ子育て支援教室」はやしま学園の見学会です。「つどい」実行委員会としてもいっしょに取り組んでいきたいと思います。詳細は日程等が決まりましたらお知らせいたします。

 なお、第3回卒後の学ぶ場・専攻科を考えるつどいは5月13日(木)午前10時半~12時半です。


 ぽぽろでは何年後かに振り返ってみたときに、「ああこの日が今日ある専攻科・大学の出発だったんだ」と言える日が来るように、頑張りましょうということをよく言います。昨日の一歩が明日への大きな一歩につながることを願っています。
 昨日はスタッフの皆さん、遅くまでありがとうございました。ぽぽろで唯一の現職であるSeさん、新学期のお忙しい中ありがとうございました。退職者のみなさん、「むっちゃ元気のええおじいちゃん」と言われるまでになった私も皆さんについていきます。


ぽぽろ自慢大会

2010年04月07日 | 児童デイサービス
 春休み最後の日。この間の写真も数々のドラマもあるけど、暇はなし。最後の日ぐらいはと思ってブログ書きました。ごめんなさい。

 Yuちゃんは最近、自分からお絵描きを楽しんでいます。そういえば、毎回三輪車に乗ってプレールームをこぎまわっています。先日は砂場で自分の靴を脱いで、靴に砂を入れたり出したりして遊んでいました。あそびが積極的ですね。


 Maくんが自分で作った作品です。なかなかのものです。今日は2回目、落ち着いて仲良く楽しく遊びました。


 今日は何してあそぼうかなって考えていると、Yuちゃんがけん玉を始めました。舞台の上で3回に1回ぐらい成功。拍手喝采の様子を見て、おっちゃんはひらめきました。

 よし!今日は題して「ぽぽろ自慢大会」だぁ~。


 と、叫んでいるのにMaちゃんが今日も綱を持ちだして汽車ぽっぽごっこ。真中をグルグル回っているので誰も私の誘いに乗ってきてくれません。ムムム…。


 やっと、Yuくんが言いました。「ゴム跳びしよう」と。自慢大会のはじまり始まり。自慢のジャンプです。


 次はバスケットボール。


 次は力持ち自慢、綱引き大会。

 バットで野球自慢。(バットの先にボールを当てる自慢をしたYuくんの真似です)

 こちらは、自慢大会をよそにMoちゃんがお姉ちゃんぶってKくんと握手したり何やらお話。夕方の学童保育で顔を合わせる二人ですが、Moちゃんが「どんな子やろ?」という感じで興味を持って近寄りましたがKちゃんは逃げないで仲良ししていました。

 はい、『崖の上のャjョ』の踊りです。出来合いのものではダメらしく、YuちゃんがスタッフのTさんとャ塔ンを作りました。この日、一番盛り上がりました。もちろん「踊り自慢」です。

 このアト、Maくんが私のかつらを取りあげました。そこまでは良かったのですが、ウン?…てな
顔をして、その下のカツラ??も取ろうとするのです。ちゃうって!!怒るでMaくん!爆笑。

 自慢大会の最後はいきなり「さぁー、今日の一番の見せ場、一番の自慢だよ!Tくんのギター演奏で~す」に、あわてるTくん。さすがボーカル(やったっけ?)。
 MoちゃんがあこがれのTくんをパチリ!


 今日はよう遊んだHaくんがしっかりお手伝いをしてくれました。
 お迎えのお母さんも顔を見て分かったようです。「よう遊んでもらったみたいですね」と一言。


 やっと春休みが終わったぁー!!毎日が定員の150%でした。もうフラフラ。
 さぁー、今日から請求業務だ…。
 あっ、いけない。もうこんな時間です。ブログ書くとこうなるのです。
 お休みなさ~い。

 追伸:今日は公園あそびで近所の子らと鬼ごっこをしました。私が途中で用事があって抜けたときに、その中の子がスタッフたちに訊ねたそうな。「むっちゃ元気のええおじいさんはどこ?」と。今日はその話で持ちきりでしたが、私はとても気を良くしました。公園の写真は後日…。
 ぐっすり眠れそうや。


スタートです

2010年04月03日 | 児童デイサービス
新しい年度、新しいメンバーで出発。
 忘れないうちに、運転しながら考えたこと、分かったをメモ程度に書き留めておきます。

 昨日は検査・相談で来所されたスタッフのHさんのお孫さんも「ばあちゃん」と一緒に参加。Yuちゃんが関心を持ち、午後から折り紙をするという約束をしていましたが、公園で遊ぶという話が出てきて約束を反故(ほご)にしました。(後になって分かったこと)それで猛烈に怒ったYuちゃんがしつこく追いかけまわし泣かしてしまいました。泣いてもやみません。その理由をしっかり聞きとってくれたのがスタッフのTさんでした。根気よくじっくり聞いてもらいYuちゃんの気持ちもおさまって仲直り。「聞く力」が大切だと言われれますが、さすがです。障害児入所施設での経験や姿を見ました。これからが楽しみです。

 この3人組は喧嘩友だちです。初参加のMくんはおとなしい子だと思っていたら何の何の。部屋の中では時々壮絶なバトルを展開。
 しかし、砂場で大いに盛り上げてくれたのがアメリカ帰りのNさん。向こうでとった心理の資格は日本では何の役にも立たないそうですが、経験は十分に生かされているようです。子どもたちと盛り上げた砂に棒を立てて、棒が唐黷ネいように砂を削って遊ぶあそびに「子ども心」で付き合ってくれました。付き合い方が「専門職」としての仕事ぶりをうかがわせてくれました。
 一対一の臨床場面での「専門的」な仕事と、ぽぽろのような集団による生活場面での仕事(私はまだ未確立だが高い「専門性」が必要とされる仕事だと自負している)をどう結び付けるのか、このテーマは私たちにとっても大切な課題です。色々教えてください。

 面と向かってはなかなかおしゃべりが苦手な子どもたち。
 ある新聞に立教大学の精神科医の鍋田教授が不登校やひきこもる子への「立ち直りをどう支えるか」と聞かれ、こう書いていました。「「面東ゥの良い近所のお兄さん・お姉さん」のような支援者が、安心感を与えながら、対面でなく、横並びでいろんな体験をともにすることもいいと思います」と。
 私はぽぽろに来る「自尊感情」が傷けられている子らとの付き合いでは、面と向かうよりは遊びながら「横並び」で語り合う接し方がとても大事であるということをヤンボラたちから学びました。




 この子らはぽぽろ大東から応援に来てくれたHさんとあそび転げていました。
 子どもら4人が力関係では上に立って、Hさんが追いかけっこで「まいったまいった」とじょうずに下手に出たのがよかったんですね。
 そんなこんなで、あちこちであそびの輪ができました。
 Maくんは周辺参加でしたが。


 Koちゃんはこの日も朝から「綿あめ」。しかし、この日は朝からは許しません。
 おやつの時間にするということで押し通しました。「2時になってから」と言ったときにチラッとKoちゃんは時計を見ました。それなのに、私は紙に書いて示そうとしました。すぐに破ります。もう一度しつこく「ごご2じ わたあめ」と書きました。猛烈に怒って破りました。
 この日、Koちゃんは途中で時々思い出しては少し駄々をこねたりしてましたが、すぐに気持ちを立て直してあそびながら2時まで待つことができました。えらかったよね。
 それにしても、あとで反省したことがあります。時計をちらっと見ていたのに紙に書いて納得させようとした私の浅はかさよ。気持ちの中で納めようとしているKoちゃんに対して、紙に書いたら余計に思いださせるではないですか。そんな気はさらさらありませんでしたが、このことから尚さら何にでも「視覚支援」がいいわけではない、逆効果にもなるのだということを。