大阪発達支援センターぽぽろブログ ぽぽろ番

ぽぽろはNPO大阪障害者センターの子育て・教育支援部門です。
大阪市鶴見区今津北にあります。

キッズ学習室の指導の中心的活動(粘土)

2022年05月23日 | ぽぽろキッズ学習室

キッズ学習室の指導の中心的活動は、課題漢字の意味を絵のように視覚的にイメージして粘土で形にすることです。 

教えられるイメージではなく、自分のイメージを形にします。

〈粘土造形(上写真)は、ブログ掲載の了承を得ています。〉 

出来上がる作品をみて感心したり、「簡単かな」と考えて出したお題に「ムズイ」と頭を抱える姿を見て、本人のしんどさを再確認したり。

その後、粘土ひもで漢字を作ります。字がわからない時は、辞書を引いて確認します。自分が作った文字を修正したい時は、修正してもらいます。

間違いに気づかなかった時や、気づいても直したくない場合はそのままでOKとします。

「あー、そうだった思い出した。」という時もあれば、
「初めて見た気がする。」「この漢字まだ習ってない」という反応もあります。

<ぽぽろキッズ学習室について>

  • 読み書き障がいのお子さんが対象です。
  • 基本月2回、約1時間、個別でプログラムを通して向かい合います。
  • プログラムは、NPO法人SKCキッズカレッジ(前滋賀大キッズカレッジ:読み書き障がいに関する研究や実践を行っているところ)と同じものです。
  • スタッフはSKCキッズカレッジの研修を受けています。
  • 漢字を覚える学習ではなく、プログラムを通して読み書きの困難さと向き合いながら自分の力で自分なりの方略(やり方)を見つけ出すことを目指しています。

「大阪発達支援センターぽぽろ」は、大阪市鶴見区今津北にあります。
障害児の放課後や長期休業中の居場所づくりを目的とする放課後等デイサービス事業、療育支援を目的とする児童発達支援事業、の2事業を実施しています。

ぽぽろはNPO大阪障害者センターの子育て・教育部門です。

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アカウント名(poporokids)


先生の話は面白いけど…ノートに書いていたら、話が聞けません。(キッズ学習室:☆さんが学校の先生と話し合ったこと)

2022年05月16日 | ぽぽろキッズ学習室

ぽぽろキッズ学習室です。

中学生の☆さんが、ぽぽろで話してくれたことを紹介します。


〈社会の授業についてなんだけど……〉

  • 書くことが多い
  • 授業のスピードが早い
  • 待ってくれない
  • まだ書き終わっていないのに、黒板の字を消してしまう

そこで、☆さんは行動しました。

社会の先生に、☆さんの考えを伝えたのです。

「社会の勉強は、好きなのに……」
「先生の話も、好きなのに……」

「本当は、話は面白いから、しっかり聞きたい!」

でも、
聞いていたら書けない!!
書いていたら、聞けない!!

「授業中のノートを免除してほしいです」

先生は答えました。
「わかった、返事は少し待ってね」

結果……

先生は、☆くんの願いを受け入れてくれました。

クラスメイトのノートを、先生がコピー。
☆くんは、そのコピーを家に持って帰り、ノートに写しました。

それまで、学校での不満、先生への不満を学習室で吐き出していた☆さん。

こんなことをつぶやきました。

「先生も人間は悪くないからなあ。」
「先生は、教えないといけないことが多いから大変やな。」

真面目で一生懸命な☆さんらしい言葉です。

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  • 読み書き障がいのお子さんが対象です。
  • 基本月2回、約1時間、個別でプログラムを通して向かい合います。
  • プログラムは、NPO法人SKCキッズカレッジ(前滋賀大キッズカレッジ:読み書き障がいに関する研究や実践を行っているところ)と同じものです。
  • スタッフはSKCキッズカレッジの研修を受けています。
  • 漢字を覚える学習ではなく、プログラムを通して読み書きの困難さと向き合いながら自分の力で自分なりの方略(やり方)を見つけ出すことを目指しています。

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読み書き障がいのしんどいところ

2022年05月16日 | ぽぽろキッズ学習室

正しい字を書けるときもあれば、書けない時もある。

線が一本多いのか少ないのか、自分の字があっているのか間違っているのかがわからない。

この不確実さが読み書き障がいの一番しんどいところだとも言えます。

〈書字の写真(上)は、掲載の許可を得ています。〉

 

自分の書いた字があっているのか間違っているのかわからない。

とても不安です。

自信をどんどん失っていきます。

大人はそばで見ているとつい教えたくなりますが、本人は間違いを指摘されても同じような間違いを繰り返してしまうので、頭の中はさらに混乱していきます。

できない自分を責める要因の一つになってしまいます。


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  • プログラムは、NPO法人SKCキッズカレッジ(前滋賀大キッズカレッジ:読み書き障がいに関する研究や実践を行っているところ)と同じものです。
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  • 漢字を覚える学習ではなく、プログラムを通して読み書きの困難さと向き合いながら自分の力で自分なりの方略(やり方)を見つけ出すことを目指しています。

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課題文字〈足(あし)〉 ぽぽろキッズ学習室の取り組み

2022年05月03日 | ぽぽろキッズ学習室

☆さんの課題は「足」でした。

足という言葉を聞いて、頭に浮かぶものを粘土を使って形にします。
粘土を手にした☆さん。
足を作っている途中で次々想像が膨らみ、気づくと足以外のものが造られていきます。

しばらくして、はっとする☆さん。
「あ、今日は〈足〉だった。」
〈足〉を作る課題に戻りました。

粘土で作った足を動かしては「これは、怪獣の足かな」「タコの足にも見えてきた」……
考えながら手を動かして集中しています。

いくつかの足を作っては崩す☆さん。
スタッフから見ると、どれも素敵な造形なのですが、
「やっぱ、ちゃうねん。」とのこと。

撮影許可が下りたのは
この1枚でした。
「足と言えば、こうでしょ!」とのこと。

イメージ造形の次の課題の「ひも粘土」(粘土で文字を作る)は、粘土で字を作る代わりに「文字チップ」並べをしました。

※記事掲載には、☆さんの了承を得ています。


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ぽぽろキッズ学習室について 「安心と自尊心」

2022年05月03日 | ぽぽろキッズ学習室

ぽぽろキッズ学習室では、一般的な漢字の書き取りの反復練習はしません。
漢字の書き取り練習の直後には効果があらわれる時もありますが、長期的にはかえって不安や緊張を強めることになるからです。

キッズ学習室では、その日の課題文字に、じっくりと向き合います。
「イメージを形にする(粘土)」「文字を形にする(粘土)」「鉛筆で書く」


滋賀大キッズカレッジ方式の考え方を、以下に引用します。

〔 滋賀大キッズカレッジ方式(SKCメソッド)の基本は、読み書きに困難のある子どもがちの「漢字の書き指導」にあります。……指導の基本は、子どもたちに「安心と自尊心」を保障することです。……多くの子どもたちが、相談に来る前にストレスをため込み、二次障害を起こして不登校やイライラ、プライドの高さから困難さをみとめることができずにひたすら突っ張り、自分の殻に閉じこもっていきます。けれど、1対1の「何をしても大丈夫」という安心の中でじっくりと話を聞いてもらえる関係、イヤなことや嫌いなことはしなくてもよい、間違っても直さなくてよい、という基本的な関係ができると自分を解放していきます。(SKCキッズカレッジブックレット1「就学前からの1年生のひらがなの土台づくり」深川美也子著より引用) 〕

ぽぽろのスタッフは、滋賀大キッズカレッジ(SKC)で、研修を受けています。


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