大阪発達支援センターぽぽろブログ ぽぽろ番

ぽぽろはNPO大阪障害者センターの子育て・教育支援部門です。
大阪市鶴見区今津北にあります。

“目からウロコ”の講座です

2009年11月29日 | 子育て教室・家族講座
 いよいよ12月4日(金)の講座が近づいてきました。
 今度の講座も“目からウロコ”になること間違いなしです。

 講師は鳥取大学地域学部の渡辺昭男先生です。2年前に講演していただき大好評でした。
 テーマは『すべての障害のある青年に豊かな発達と青年期を~青年期教育・専攻科の実践と進路~』です。
 午前10時~12時まで、大阪市立中央青年センター5階「第2ホール」です。
 まだまだ定員に余裕があります。是非、たくさんご参加ください。参加費は「ぽぽろを育てる会」会員さん並びに地域講座の実行委員さんや「大阪障害児・者を守る会」会員さんは1,000円です。一般の方は1,500円です。

 ご存知ですか?特別支援学校高等部(普通科)を卒業した先に2年間の専攻科というものがあることを。ほとんどが私学の養護学校ですが、国公立ではここ鳥取大学付属特別支援学校にしかありません。高校、高等部卒業後の進学の道はほとんど閉ざされている中で、障害のある生徒にも教育年限の延長を行って専攻科(青年期の教育)を保障しようという取り組みがあります。渡部先生は鳥取大学付属特別支援学校に専攻科を作る取り組みや全国の研究会で中心的な役割を果たしてこられた方です。
 渡部先生のお話はとても分かり易く、ビデオなども使って具体的に生徒の学びの姿などをご報告いただけると思います。また、卒業生の卒後の進路がどうなったかも2年前に学んだ方々には関心のあるところでしょう。まだ先の話だと思わないで、今受けている教育の中で何を大切に育んでいくのか、将来を見通しながら考えていくことができます。もう就労した、あるいは就労に失敗したという方や作業所に通っているという方も、今からでもやり直したり、生涯学習の課題としても何を追及しなければならないのかなどを考えていく機会になると思います。

 この講演を受けて、大阪でも専攻科や「学ぶ作業所」づくりを考える集まり(1月19日)を呼びかけます。講演でしっかり学び、一緒に豊かな青年・成人期の教育について考え、卒後の学ぶ場づくりに一緒にとりくみませんか。
 
 なお、当日は渡部先生の新刊書『障がい青年の自分づくり』(日本標準・出版)を特別に2000円(定価は税込2,310円)で販売・普及いたします。



 この間、忙しい日々を送ってきてブログの更新ができていません。

 今日は土曜日の学童のドラマを書くつもりでした。
 (実は昨夜はぽぽろの新しいスタッフ等の歓迎会・飲み会でした。その場でも参加した15人の口からこもごも語られた子どもたちのドラマのひとつ・ホットな話題でした。)
 しかし、児童デイの請求実務をするつもりで日曜出勤して、台車づくりで終わってしまいました。私には久しぶりのストレス発散になりました。

 この台車、ジェットコースターあそびが流行っているからだけではありません。親子療育教室(みたて・つもりあそび)の中でも使いたかった遊具です。キャスターもはりこんで一回り大きいのを買いました。乞うご期待!
 
 

 とっておきの大事な子どもの変化。辛抱強くあたため、ずっとずっと期待してきた子どもの姿とその兆候。昨日のスタッフたちもこれがうれしくて楽しくてやめられないと語っていました。近いうちに書きますね。


ぼくはパパ

2009年11月25日 | 児童デイサービス
報告が遅くなりました。

先週の水曜日学童、なんだか落ち着かない面々。

というわけで、お店を開いてみました。
「いらっしゃいませーミスタードーナツです」
「ャ塔fリング、フレンチクルーラーはいかがですか?」

で、隣にお店を開いたのはFくん。お客さんになったのはMちゃん。
Mちゃんは、頭をペコリと下げてご来店。




ひゃあーexclamation2exclamation2か・か・かわいいmeromero

「ャメvと言って、またペコリ。
「ャ塔fリングですね。百円です。」
と言うと、お金を払うマネして去って行きます。

そして、またご来店。
このやりとりを5~6回したでしょうかeq
今度はMちゃんがドーナツ屋さん店長。





私がお客さん。
(右端にちょっとだけ写ってる黄色いもの)くまのプーさんを赤ちゃんに見立てて、ドーナツを買いに。
Mちゃん店長は一回だけで、やっぱりお客さんが楽しかったようです。



その後、Fくんと、プーさん赤ちゃんをお風呂に入れたり、オムツを替えたり、ミルクを飲ませたりしていると・・・

Mちゃん登場。
自分を指差して「パパ」私を指差して「ママ」Fくんを「にに」(おにいちゃん)

Mちゃんがこんな風にごっこ遊びをしたのは、ぽぽろでは初めて。
(後でMちゃんのおかあさんに聞いたら、お家でも今まではなかったそうです)
赤ちゃんをそーっとなでたり、ヨシヨシしたり、一緒に寝たり、本当にやさしいMちゃんパパ。

しばらくして、自分のお腹を指差して私に何かを訴えます。
「赤ちゃん、お腹痛いってquestion2
「ちゃうちゃう」と首を横に振ります。
「お腹空いたってquestion2
「ちゃうちゃう」
うーんsymbol6
Mちゃんの言うことずいぶん分かるようになってきてたのになぁー。ちょっとショックhi

赤ちゃんを抱っこして、タオルケットを持ってきます。

「あっlightスリングで抱っこしたいのquestion2

やってみますが・・・

「ちゃうちゃう」



「おんぶeq
そうそうやっとわかったかと言わんばかりにうなずきます。
あかちゃんをおんぶして、タオルケットを前で縛りました。

満足そうなMちゃんパパmeromero2

赤ちゃんに何やら話しかけながら、散歩へ出かけましたwink
この姿がまたなんともかわいい。(ごっこ遊びに集中していて、写真がありません。残念。)
この遊びをしている間、Mちゃんはよくしゃべりました。
今まではジェスチャーeq独自の手話eqがほとんどでしたが、この日は声がよく出ていました。
ごっこ遊びがことばの土台とはよく聞きますが、まさしくこの事だなぁーと実感です。



中学生のMちゃんは、紙をたくさん切ってお金を作ってくれました。
ありがとう。おかげで大金持ちになったよpeace


Mくんは、睡眠不足だったようで、ゴローンと寝転がってまったりとしていました。でも、いつ楽しいことが起こるかわからないから寝たくないexclamation2ってな感じでしたsmile

Sちゃんは、車掌さん。
「動物列車じゃないから、動物は乗れません、人間だけです。」
と言われちゃったので、
人間はいないなーと探していると、美容石鹸の広告に女の人の顔写真がexclamation2
「車掌さん、人間のお客さんがいました」
と言うと、「よしexclamation2exclamation2
最初は、切り取った広告の人間がお客さんとして乗ってましたが、
しまいには





こんなんになっていました。人面トーマス。(笑)



さぁ、今日は何して遊ぼうeq
待ってまーすbye


「ちょっと一息」させてくれない面々…

2009年11月21日 | ノンジャンル
 私たちぽぽろのスタッフも愛読させていただいてます「にこにこ生活」。そこに投稿されていたFさんの「けんたの世界」が閉じることになりました。(今月末で公開終了)
 ちょっとさみしい気がするけど、見えない分これからが楽しみでもあります。何よりも「けんたの世界」は彼自身のものだから、一歩下がって彼が一人の人間として自分の人生を自分で切り開いていくお手伝いをされるのでしょう。
 「ぽぽろだより」のFさんの「手記」の連載は次号までさせてくださいね。

 私にはひたむきな家族に負けないように、ひたむきに生きていきますわとコメントに書いたら、お返事が…。
 ちなみにひたむきという字は「直向」と書くそうで、「いちず」とか「まっすぐ」とか「いっしょうけんめい」という意味だそうな。


ぽぽろ番さん

ひたむき・・・ですか???
ぽぽろはひたむきじゃいけませんよ!!
まだまだやることがたっくさんあるじゃないですか!!
常に前へ前へ、どんどん突き進んで行ってくださいよ。
失礼な言い方をしますが、ぽぽろの先生方は、もうそんなに長い長い人生が残っているわけではありません(^_^;)
だからこそ、残りの人生を立ち止まることなく走り続けてくださいね。
髪の毛なんてなくなってもいいのです!
帽子をかぶれば寒くない!
かつらをかぶればイケメンにもなれる!
だから、もっともっと子供たちのために走り回ってくださいね。
私たち親はできるだけの協力はします。
お金はないけれど、廃材は集めてきます!
だから、これからもよろしくお願いします。

けんたが高校生になったら、ヤンクラさんに入れてくださいね。
キャンプに行かせてあげたいな~


 高校生のけんた君。声変わりして、ニキビ顔のアゴの下に少しひげが生えて青年らしくなったけんた君ですね。待っているよ。勿論、決めるのはけんた君ですが。それまで「残りの人生を立ち止まることなく走り続けて」いるのでしょうか?あくまでもひたむきにね。元気高齢者スタッフのみなさんについていきます。(ぽぽろ番)


ちょっといい話がいっぱい

2009年11月20日 | ヤンボラ・ヤンクラ
 今日はぽぽろの10周年記念「子育て」講座で、和歌山大の山崎由可里先生と大阪障害児・者を守る会会長の播本裕子さんのお話でした。テーマは「わが子の子育て・教育を通して自立・自律を考える」(播本氏)「青年期の教育・福祉と自立・自律を考える~はたらく力と生活~」(山崎氏)でした。参加者の感想文によれば、とても楽しく分かりやすい話だったようです。ご参加いただきました皆さん、ありがとうございました。



 さて、終わりのあいさつでとうとう言ってしまいました。次回の12月4日(金)の鳥取大学の渡辺昭男先生の講座の中で、青年期に必要な教育・専攻科&「学ぶ作業所」づくりについて、大阪で実現をねがう当事者・家族・関係者に向けて懇談会を呼びかけるということを。言うことで自分をやらねばならない立場に追い込んでやるといういつものパターンです。ただし、これはこちらが一方的に作りますからご利用くださいというようなものではありません。実現を強く願う方々と一緒になって、知恵と力を出し合ってつくるものです。実現への道のりは簡単なものではないと思います。先ずは講座にご参加ください。

 今回の講座は2年前に講演していただいて非常に好評でした鳥取大学付属特別支援学校専攻科(高等部卒後の2年間の普通課程)のその後の取り組みや卒後の様子も聞かせていただけるものと思います。
 渡部先生からはプロジェクターやビデオの準備も要請がありましたので、リアルなお話が聞けると思います。また、渡部先生の新刊書『障がい青年の自分づくり』(日本標準・出版)を特別に2000円(定価は税込2,310円)で販売・普及いたします。

 まだまだ定員に余裕がありますのでお誘い合わせのうえご参加ください。FAXでも電話でもメールでも申し込みは受け付けます。当日参加もOKですが、できるだけ一報をお入れください。


 さて、「ちょっといい話」の二つ目はこちら。次回の講座にも結びつく「ぽぽろヤングクラス」に関わる話。
 
 ヤンクラ生のNさんがヤンクラ教室で使うギターの提供をャXターでおねがいされて、みごとゲット。自作のャXターもパソコン教室の成果でしょうか。よかったですね。地域の施設の所長さんからだとか。ご協力ありがとうございます。Nさんは少し照れくさそうに受け取ったあと、すごく嬉しそうにされていたそうです。あとでちゃんと心のこもったお礼の手紙も渡されたとか。
 Nさんは自分から家で久しぶりにピアノを弾いてみたことや、昔ピアノを習っていたときのことなども支援の方に明るい表情で話されたそうです。
 いただいたギターで家で練習をされてるそうで、ずいぶん弾けるようになったとのこと。


 そして、もう1つ「ちょっといい話」が。ぽぽろにギターを1台寄贈してくださった方がいます。「三島の郷」という入所施設の職員さんからいただきました。本当にありがとうございました。

 Tさんも、練習がんばりや!みんな頑張ってるで。今回はお客さんと違うで!主催者やで。ひげとギターがよく似合うからカッコいいで。カッコだけではあかんでぇ…。
 このおっちゃんも弾こうかな?でも、次のヤンクラの日も大阪市との交渉やぽぽろ大東での会議などで参加でけへんわ…。



えーちゃんのカナダだより②

2009年11月16日 | ノンジャンル
今日私の街で初雪が降りました
私はボランティアで幼稚園に行っていて、子供たちと思い存分それを楽しみました


子供たちは、雪の中でも本当にのびのびと遊んでいました
これがその写真です


さてカナダの幼児教育ですが、一つの特徴としてたくさんの先生がいることが挙げられます。
私のクラスも20人ぐらいの生徒に対し、最低1人は補助の先生がいます
そして補助の先生は頻繁に変わります。
1時間半に一回のペースで変わっていますね。。。


その利点は、子供の長所・短所・そして気づいたことを共有することにあると思います
すべての先生が時には厳しく叱り、解決するまでしっかり子供の目を見て話します

助けあい、話し合うことを大切にするカナダらしいやり方だと私は思います


さらに、私の通う幼稚園は小学校と併設しており、時に、小学生がアシスタントとして来たりもします。画期的だと思いませんか?


ボランティアをしなければいけないという圧力に疲れている大人もいるようですが、
ボランティア制度により、カナダ人は子供から大人まで、
”見返りを求めない優しさ”を持っています。


私も今、そんな大人になるために奮闘中です

では次回をお楽しみに☆