大阪発達支援センターぽぽろブログ ぽぽろ番

ぽぽろはNPO大阪障害者センターの子育て・教育支援部門です。
大阪市鶴見区今津北にあります。

滋賀大キッズカレッジ大阪(ぽぽろ)教室

2009年04月19日 | ノンジャンル
  お待たせしました。以前にお知らせしていました「読み書き・算数」障害に関わるNPO法人 滋賀大学キッズカレッジと連携した「ぽぽろ教室」がスタートします。対象はぽぽろの相談を通じてキッズのスタッフが指導の必要性を受け止め、希望される方です。運営・指導はすべてNPO滋賀大学キッズカレッジ方式で行います。

 すでに、これまでぽぽろの相談を受けられた方で、かねてからご希望のあった方には詳細な案内を送りました。ホームページへは近々アップされる予定です。お問い合わせはぽぽろまでお願いします。(なお、ぽぽろ事務所は基本的には日曜日と月曜日がお休みです。)
 なお、滋賀大キッズカレッジのホームページに「ャロ教室」とあるのは「ぽぽろ教室」の誤りです。
 ぽぽろの窓口・担当者は滋賀大キッズカレッジで研鑽を積む船越文香です。
 大阪教室の責任者は特別支援教育士・NPO法人滋賀大キッズカレッジ&地域教育支援センター専任スタッフ・元小学校教員の井川百々代氏です。

 また、大阪教室の開催にあたって「読み書き・算数」障害についての講習会を大阪教室主催で計画されています。日時はすべて日曜日で会場はぽぽろのあるおおさかパルコープつるみ集会室です。講師陣は井川氏の他に滋賀大学・窪島努氏(NPO滋賀大学キッズカレッジ理事長)、三重大学・赤木和重氏などです。詳細についてお知りになりたい方はぽぽろにお問い合わせください。


子育て支援教室&学童

2009年04月17日 | 子育て教室・家族講座
昨日はおおさかパルコープ鶴見店をお借りして、今年第1回目の子育て支援教室を行いました。おおさかパルコープさんには今年も1年間お世話になります。地域生活支援センターの「つるみ」、「たんぽぽ」(旭区)さんとの共催です。(他の地域では「たんぽぽ」、吹田の「あおぞら」、堺の「おおはま」、岸和田の「かむかむ」などでもやっています。決まりしだいお知らせします。)

 「教室」と言っても、難しい話や説教をするわけではなく、子育てに悩むお母ちゃんたちとぽぽろのスタッフがおしゃべりしたり、教育や福祉の情報を交流できる気さくに参加できる場です。そういう意味で「教室」という名称を変えた方がいいのでしょうか。参加費は無料です。飲み物とお菓子代を50円いただきました。

 この日は、自立支援法「改正」案や大阪府の特別支援学校整備に関わる最新情報を提供しました。
 そのあとはだべりんぐ。今日は常連である大阪市内の支援学級のお母ちゃんたちの参加がなく、かわりにおなじみの東大阪の「まんぼーくらぶ」のお母さん方4人と赤ちゃん1人、区役所の子育て支援室の紹介で初めて参加された4才の子どもさんをもつお母さんとでたっぷり交流できました。ご参加ありがとうございました。

 新学期の様子や将来への期待と不安など、子どもさんの姿が想像できるリアルな話であっという間の2時間でした。ぽぽろの事業への期待も語られました。
 一人で悩まず、横と縦のつながりをもって子育てをしているお母ちゃんは明るく、かしこく、だんだんしたたかになっていかれます。私たちも学ぶことがいっぱいです。少しずつでもいい、楽しい子育てができて、親も子も自立できる希望のもてる社会や制度を一緒につくっていきましょう。

 さて、今年度のつるみ子育て支援教室の計画についてのご要望を受けて現在、調整中ですが、以下のように隔月でテーマを決めたお話とダベリングを交互に入れることになりました。

 5月15日(金)はブログに登場するぽぽろの子どもたちの様子を通して現在は勿論のこと、将来にわたっていかに「第三の世界」が必要なのかという話を私・卜部がすることになりました。
 従って、6月19日(金)はダベリングということになります。

 7月10日(金)はぽぽろのヤンボラ・ヤンクラの青年たちと担当のスタッフ(長岡千代子氏、小田多久代氏)の話を聞きます。青年たちの葛藤と「自分づくり・自分くずし」の姿を通して、教育や子育てで大切にすべきこと、自立・自律への道のりなどについて考えます。当事者の話を聞きたいというご要望にお応えして企画しました。
 8月はスタッフが学童保育で大忙しなので休憩します。親子の合宿を望む要望もありました。ぽぽろでは去年もやったので今年もヤンボラの合宿はあるのではないかと思います。

 9月はお父さんや働いている方々も参加できる日曜日(午後)の特別企画。る具体的な卒業生の姿を通して、「はたらく」「くらす」=自立・自律について考えたいと思います。講師は卒後の学びや働く場の見学や徹底調査をされた堺市の現職教員でぽぽろのスタッフの千住真理子氏。青年期教育の研究をしながら地域の青年・成人の方を対象にした性のセミナーを地域の支援センターの方々などと開催。日程は現在調整中です。乞うご期待!
 10月はダベリングです。

 11月20日(金)は子育て支援教室のアドバイザーを時々していただいている大阪障害児・者を守る会の播本裕子さんのお話。重度の知的障害を伴う自閉症の息子さんは現在グループホームで暮らしながら日中活動に参加しておられます。「えっ?彼がグループホーム?」と昔の彼を知る多くの人は思うかもしれません。思春期から青年期をへて今日に至るまでの教育や生活を振り返りながら、自立・自律について考えたいと思います。関心の高い思春期から青年期にかけての性の問題についてもふれながら話していただきます。
 12月はダベリングです。

 1月は関心の高い「ことば」の問題でスタッフで言語聴覚士の加藤登美子氏によるお話。コミニュケーションやことばを獲得する土台を豊かに太らせながら、「ことば」を豊かに育てる子育てや保育・教育の実際やあり方について話していただきます。講師の都合もあって、日程は調整中ですが日曜日の特別企画になりそうです。
 2月はダベリングの予定です。3月は未定。

 決まりしだい、年間を通しての計画をチラシにしてお知らせします。ホームパージでもお知らせします。今から予定を入れておいてくださいね。

 
 今日の学童の様子を見守ってみました。先週から「おやつ」は一人ひとりお皿に入れて出すというやりかたを変えました。他の児童デイの話を聞いてなるほどと思ってやってみました。つまり、子どもたちに配らせ、選ばせることです。また、子どもたちの好みのお菓子も入れるようにしました。友だちと折り合いをつけながら、待ったり、選んだり、我慢したり、味を交流したり、友だちのことをしったり…「おやつ」をめぐるドラマが報告できると思います。
 そのために、お菓子の種類も増やすことにしました。お世話になっているからというわけではありませんが、子育て支援教室のあとにお菓子を買えるように、事業所としては入れないので、代表して私がおおさかパルコープさんの会員になりました。私の家は生協会員ですが、住んでいる地域が違うので、コープさんのすみ分けでこちらの生協には入れないかと思っていました。

 この日はMちゃんが「今日はYくんがやり」と言って、配る=選ぶ役を譲りました。これからは、小さい子や相手の希望・意見を聞いたり、好みを知ったりしながら楽しく食べることができるかな?

 さて、今日は13人の学童。人数が増えるとどうなるのでしょう?何が起こるか楽しみです。矛盾が、ぶつかり合いがあるから面白い!こちらが用意して配るというのは手っ取り早く、「平等」ですが、下手したら「押しつけ」にもなりかねない…。

先週の学童

2009年04月16日 | ノンジャンル
 これは先週の土曜日、4月から第2土曜日に担当していただくことになったスタッフ=守山好子さんによる取り組みの中の「ボールプール」の光景です。ひもを持たせて大人が引っ張ったり、色んな方法で遊べます。

とうとう、栓がきかなくなって水漏れが止まらなくなった水道。我々が公園に来たときには、もうそうなっていましたが、長期的に見れば責任の一旦は我らにもあり…。勿論、次の週にはすっかり修理されていましたが…。昔の教師たちはよく言いました!子どもたちに「水と土と太陽を!」懐かしい響きのことばだ!!そうです、子どもの成長・発達には欠かせない素材です。ありがとう!!ぼくたちのために頑張ってね、水道くん!

 先週の水曜学童の様子。この日は私は出張でした。帰ってみたら何やらドえらいことになっていました。まっ、こんな日もあるさ。
 そんな中で、「階段」に挑戦したYちゃんと久しぶりの参加となったSくんのいいドラマ。スタッフのKさんが書いてくれると思います。乞うご期待!

<以下がスタッフKさんが書いた追加分です>
Yちゃん、今回で公園は2回目。

前回は、「公園へ行こう!!」と皆が準備する中、
「行かへん!!」の一点張り。
でも、皆が出かけた後、
「どこの公園行ったのかな?」
「いつ帰ってくるのかな?」
と何度も私に尋ねてきました。

(ほんとは行きたかったんだな・・・)、
それから何度か誘うも
「行かへん!!」

「私が行きたいんだけど、一緒に着いてきて。」
「ちょっとだけ皆を見て帰るから着いてきて。」
と何度かお願いすると
「はい。はい。」
と、答え、靴をはきました。
公園に行く道中、なんだかワクワクしている様子でテンション高めのYちゃん。

着いたとたん、ブランコ、滑り台・・・と
一通り遊びました。
その中で、階段が木になっている滑り台、近づくけども登りません。
誘っても「出来ひん!!」と尻込み。
スイスイ登っていく周りの子をいうらやましそうに見るYちゃん。
私が一段登って、「二段目が浮「よー」と言うと、
「簡単やで!」と二段目まで登りました。
そんなやりとりを30分ほどくり返し、三段目まで登りました。

「どうにか一番上まで!!」という思いと
「ここで無理してはいけない!」という私自身の葛藤もありましたがwink
「次に来た時またやろうね!!」
と、言い、滑り台から離れ砂場へ。
砂場では遊び足りず、お迎えの時間が近づいても
「帰らへん!!」とYちゃん。
その姿を見て、やっぱり、皆と公園に行きたかったんだなーと感じたのでした。
行きたいけど行かへん!と言ってしまった・・・でも行きたい・・・
登って滑りたい、でも登れない・・・
というYちゃんの葛藤が本当によくわかりました。

この葛藤に気づき、なんらかの方法で誘って
やりたい!!という気持ちを満足させてあげたい!!
と改めて思うのでありました。
このブログの管理者でもある、事務局長Uさんはいつも私に言います。
「勝負かけなあかん!!」と。
子どもの気持ちを敏感に感じ取って「今だ!!」
という瞬間を逃さない!
そんな存在になれたらと思います。goo

下の写真は、2回目の公園で、Yちゃんが着いた途端すぐに滑り台に駆け寄りチャレンジした様子。
きっと、今日こそは一番上まで登って滑るぞ!いう気持ちがずっとあったのでしょう。

1回目のチャレンジで、「簡単やで!」と言いながらも、
慎重にゆっくりゆっくり登って、滑りました。

その後、何度も何度も登っては、滑りました。

とても満足そうなYちゃんの表情。



半年ぶりに来てくれたSちゃん。
少し背も伸びて、引き締まった顔。
すっかりおにいちゃんになっていました。
久しぶりでしたが、
「公園行くー!!」とはりきって出かけました。
ブランコの周りにある柵?をバランスよく渡って、
「見てみてー!!」の様子をパチリ。

この後、幼児用のブランコ(と言っても小学生も乗ってますbe
に乗りたくて待ってましたが、
高学年のお姉さんたちが占領していて乗れませんでした。
「乗りたいんだけどなーどうしようかなー待っとこうかな?」と考え込んでいたSちゃん。
どうするのかな?と傍で見ていましたが、
今回は待ちきれずにあきらめた様子。

次は、どうするのかな?
乗れたらいいねSちゃん。smile


お気軽に子育て支援教室へ

2009年04月15日 | ノンジャンル
 毎日、忙しい日々が続いています。

 昨日は親子療育教室でHくんとMくんがやってきました。私や常勤(非正規)スタッフのKは事務所にこもって仕事をしていましたが、プレールームからは楽しそうなはじける母子の声が聞こえてきていました。私たちがプレールームをのぞいたときには縄跳び(縄くぐり?)をしていました。

 MくんがスタッフのM氏に手を引かれ、縄があたらないように片手で頭を押さえ首を縮めながら走り抜ける姿を見て、かわいらしいと思ったと同時に、「頭を押さえながら走る」のがすごい!と思いました。

 Hくんは時々、事務所に入ってきて「遊んでよ」とばかりに少し遠慮がちにいたずらをして挑発していました。でも、仕事している雰囲気を察し、「あそびたいよなぁ」と気持ちを代弁してもらうと気持ちを切り替えて帰っていきます。
 汗びっしょりになって遊んだHくんが、事務所に水筒を持って入ってきて「うらべさん おちゃなくなった。おちゃ ちょうだい!」と大きい声で言えました。しっかり遊んだときは、しっかりお話しできて自分の要求も伝えることができるんですね。お母さんとの関係も1年前とは違ってきました。この時間は時に自分が主役になれる遊びをお母さんと一緒に楽しめている、少人数だからお母さんとしっかり向かい合えることがいいのでしょうね。

 さすがに、共感してくれるお母さんとスタッフがいるので、この日Mくんはわざわざ事務所までは「やったー!」と言いには来ませんでした。最近は私などが見ていないと飛んできて顔をのぞき込み「やったー」と言ったり、もっと嬉しいときには「やったー」と叫びながら現場まで手を引っ張り、できたことを見せようとします。色んなことに挑戦するけど、できたあとにすぐに次の行動に移り、できた喜びや気持ちを交流したり、伝えたりすることが弱かったMくん。
 数ヶ月前に、この日の担当スタッフの「マッキー先生」が作られた水を入れる大きなビニールのボトルの口に長い筒をつないで、ボトルを叩いて筒の先にふたをした紙コップを飛ばす遊びをしているMくんを見ているときに思ったのでした。スタッフは飛んだあとを大切にして、「やったー」とMくんの手を持って跳び上がっていました。Mくんは何事だぁー?という感じでしたが、その時に比べると随分と気持ちもコトバも共感、交流する力がついてきているのだなぁと思いました。
 最近は他の子と遊んでいてもMくんはうれしくって頻繁に伝えに来るのでとても忙しいのですが、嬉しい限りです。

 ぽぽろの療育は塾のようにマンツーマンで向かい合って絵カード見せたりして「ことば」の訓練をするというような方法はとりません。やりたい!伝えたい!ことや人があってこそのことばです。ですからその子が好きな遊びを一緒に楽しむことからはじめます。ことばの土台が貧しくならないように、生きたことばの獲得につながるようにしたいですね。


 今日は児童の入所施設である市の支援センターと支援学校と子ども家庭センターと施設側とのケース会議です。入所にあたっての当面の受け入れと、その子の将来を家族の思いを受け止めながらもどのように支援していくのかが大きな焦点になると思います。先日はお父さんから今の家族との関係や将来の不安についての率直な思いを聞かせていただきました。「脱施設」という流れの中で、地域で自立・自律した生活を送っていくために家族との関係も含めて子どもにどんな力をつけさせていけばいいのか、地域移行にあたって必要な諸制度や施設などの基盤整備は何が必要なのか、「家族介護」を押しつける日本の貧困な福祉の現状などについて考えさせられました。

 午後からは軽ワゴンを運転して、中古のしっかりしたプラスチック?のすべり台をいただきにいきます。

 帰ってきたら、すぐに堺市に飛んで夕方からは施設実践支援事業のケース会議。今日はお母さんとの懇談会です。

 明日は朝からある民間の保育所へ。ジャージはいて遊びながら考えるスタイルが私には一番似合っていると思います。
 それにしても児童福祉法の「改正(案)」等による保育所への契約制度導入の問題や乳幼児の療育保障の問題、格差や貧困の問題、保育所や幼稚園に在籍する発達障害を含む障がいのある幼児の保育・療育の課題など、問題が山積しているように思います。5月28日には研究者も交えて関係者の会議が予定されています。

 この4月から土曜日にも開催することになった親子療育教室の申込みが増えてきました。日頃、十分な療育が受けられていない子どもたちを対象に行います。各区の子育て支援室にも案内のチラシを発送させていただく作業などもあります。

 あさって17日(金曜日)の子育て支援教室では、自立支援法や特別支援教育をめぐる大きな動き(東京出張のみやげ話)についても少しご報告もできると思います。何よりも新学期が始まっての我が子への期待や不安なども交流できたらいいですね。今年度に勉強や交流したいことも出し合いましょう。午前10時~12時ころまでです。どなたでも参加できる気軽な集まりです。コープ鶴見店2階会議室でお待ちしています。

 しばらく忙しい日々が続きそうです。


新学期いかがですか?

2009年04月12日 | ノンジャンル
今、伊吹山を横に見ながら東京に向かう新幹線の中です。車窓から色とりどりの春の花を眺めながらボーッとしていました。
しばらくブログをお休みしていました。
 学童大盛況の春休みはバタンキューの生活でした。終わってもがらがら声のままです。
書きたいことはいっぱいあります。春休みのストレス、新しい学校・教室と先生、友だち、行事・時間割など、新年度は戸惑ったり緊張したりすることも多いのです。それらから解放された学童は結構荒れるのです。
 Sちゃんが言っていました。「ぽぽろに来ると大暴れしたくなるねん」と。それらに付き合うことはけっこう心身ともにぐったりくるものです。ですが、そのことがまたおもろしろい。
 そんな中でも、いくつかブログに書きたくて貯めていた記事が消えてしまったのです。それですっかり書く意欲がなくなっていたんです。
 Mくんの「ヤッター!」連発に見る変化。転校して表情も生活も変わったMちゃんのこと。Mばかりですが、新音楽教室・Mさんによるボールプールでのサーキットカー遊び。公園でのドロドロ泥んこぬたくり遊び。
パソコン二台の寄贈。青年期問題プロジェクト、堺市での新しい事業プロジェクトなどの諸会議。
自立支援法改正問題と児童分野、特別支援教育のこれから。これから東京でやる問題です。
では、行ってきまーす。
来週金曜日午前10時からはパルコープ鶴見店で子育て支援教室です。久しぶりに私も参加できそうです。お待ちしています。