先端技術とその周辺

ITなどの先端技術サーベイとそれを支える諸問題について思う事をつづっています。

塩分を好む細菌

2017年06月06日 06時45分46秒 | 日記
愛知県衛生研究所が、ビブリオ・バルニフィカスなる、塩水を好む殺人ヴィールスについての研究成果を公表している。

海は塩分があるから、細菌はいないと思っていたが、全く偏見であった。海の魚にも、刺身で食べると、人体に住みついてしまう肝臓ジストマとかが居るからは細菌が居てもおかしくはないのだった。

ビブリオ・バルニフィカスは2~3%の濃さの塩分を好み、海岸の近くの海水中や海水と淡水が混じりあうような場所に住んでいて、海水の水温が15℃以上になると増えます。また、この菌は海水中や海の底に生きている魚や動物性のプランクトン、それに貝類、カニなどの節足動物に付着しています。発病する菌の量は、この病気にかかりやすい人の場合で100個より少ない数とされています。


ビブリオ・バルニフィカス感染症はおそろしい病気ですが、この菌に汚染された食品を食べたとしても健康な人は軽い下痢や腹痛程度ですむと考えられます。注意をしなければならないのは、免疫機能が減弱している人や、肝硬変、肝臓がんなど肝臓疾患のある人、鉄欠乏貧血などで鉄剤を内服している人など、感染危険度の高い(ハイリスク)人です。さらには、糖尿病の人、アルコールを大量に嗜む人、喘息などの治療目的でステロイド薬剤を使用中の人なども注意が必要です。なお患者は成人に多く、50~60歳の男性(男女比6:1)に多いことが報告されています。


ビブリオ・バルニフィカスの感染源には、夏季に刺身や寿司に調理したボラ、スズキなど近海産の魚、貝類、カニ、エビなどの節足動物を生食、あるいは十分に加熱せずに食べたことにより感染する場合(経口感染型)と、岩場や砂浜で貝殻などで足などを切ってその傷口から感染する場合(経皮感染型)が知られています。古城ら2)によれば、経口感染型が患者総数の74%を占めており、経皮感染型は8.6%と低率でした。なお、人から人にビブリオ・バルニフィカスがうつって患者のまわりの人が感染したという報告はないとの事。

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