先端技術とその周辺

ITなどの先端技術サーベイとそれを支える諸問題について思う事をつづっています。

藻からオイルを取るのが効率的!?

2022年04月03日 09時41分22秒 | 日記

 

ニューズウィークに、筑波大学の渡辺さんという研究フェローが、『「日本を産油国に」と宣言して顰蹙かった藻類バイオマスエネルギー 今、再び注目される3つの理由』という解説記事を書かれているが、なるほど、藻類からオイルを取る方法が、汚染もなく、効率的か分かった。

ミドリムシに着目して、航空機燃料を作っている日本の会社もあるから、藻からオイルが取れるとは聞いているが、この解説では、昔から藻類が石油資源であったことはわかっていて、第1次石油ショックのときに、不安定な化石燃料に頼るばかりでなく、バイオ燃料を、ということで、アメリカのエネルギー省が「藻類からバイオ燃料を」というプロジェクトを立ち上げたのが始まりでした。石油産出大国のアメリカが最初に発送していたのは驚き。

上図で、藻類②は増殖がよくオイル生産が高い種、藻類①はその土地土地に住んでいる、いわゆる雑藻類、土着の雑藻類

下段の数値は、藻類のオイル生産効率と、世界の年間需要を各植物で賄うとしたときの必要な面積で、藻類は、現在の世界の植物耕作地の数%で済むというからすごい。しかも、新たに藻栽培の設備はいらず、下水処理上の水を使えるというからすごい。

さらに、日本全国に点在する下水処理場の3分の1で藻類が育てられ、原油生産を始めたとすれば、現在の日本の年間の原油輸入量1億3600万トンと同じ量の原油を藻によって生むことができるということがわかったのです。

 

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