ニューズウィークが、『世界が「緑茶」を知ったのは、辻村みちよのおかげ』という記事で、明治23年生まれの女性研究者のおかげと紹介していた。緑茶の成分カテキンを世界で初めて発見。日本初の女性農学博士である辻村の功績を機に、緑茶の北米向け輸出量は大きく増加したという。

緑茶の研究に奮闘した辻村(1930年、東京) MEIIISHOWA/AFLO
理化学研究所で緑茶にビタミンCが含まれることを発見、さらに1929年には世界で初めて、緑茶成分からカテキンの分離・抽出に成功。翌年にはタンニンの分子構造を解明し、結晶状態で抽出した。この2つの成分はポリフェノールの一種で、苦味や渋味をもたらすことで知られる。
ビタミンCを含む緑茶の成分を辻村らが特定したことで、緑茶の北米向け輸出量は大きく増加したという。
その後、辻村は研究を論文にまとめ、1932年に東京大学から博士号を授与される。日本初の女性農学博士の誕生だ。戦後はお茶の水女子大学教授となって研究を続けたとの事。
お茶のことを日本では緑茶と呼ぶので、緑茶は日本独自のものかと思ったら、WiKipediaによると、世界で飲まれている緑茶の75%は中国産だという。そして製法も摘み取った茶葉を加熱処理して茶葉中の酵素反応(茶業界では「発酵」と呼ばれる)を妨げたもの。多少の違いがあるものの基本は同じ。
ではどうして茶というのだろうか?確かに、緑茶も出して数時間放っておくと、茶色になることから、茶と呼んだのだろうか?
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