先端技術とその周辺

ITなどの先端技術サーベイとそれを支える諸問題について思う事をつづっています。

コメダ珈琲店の秘訣

2017年06月01日 21時49分37秒 | 日記
名古屋の喫茶店でしかなかったコメダ珈琲店が全国を生はしつつある。福岡市だけでも20店舗はあるかと思う。、2017年3月で740店舗で、トップのスターバックスが2016年末で、全国1,214店舗。ドトールの次の第3位となっている。

(1) コメダ珈琲店は、郊外型店舗として広い駐車スペースを確保し、木のぬくもりを感じる山小屋風の建物で安らぎを演出。間仕切りと大きめのソファで居心地の良い落ち着いた空間をお客さんに提供して、人気を得ることができた。

(2) 店舗のほとんどはフランチャイズチェーン(FC)店とすることで、出店コストを抑えて短期間で一気に店舗を拡大させた。しかもFCの特性を活かして中央集権ではなく、地域特性に鑑みた現場の創意工夫が可能となっている。

(3) 看板メニューは、パンで、色々な創意工夫がある。デニッシュパンにソフトクリームとチェリーをトッピングした「シロノワール」だ。ボリューム満点の「みそカツサンド」や、大量の野菜が添えられた「ジャーマン」など。

(4) コーヒーは、均質なコーヒーを提供できるよう工場で製造、店では淹れない。注文を受けてから抽出するより速くコーヒーを提供できるので、お客さんを待たせない。

(5) 接客の特徴は、マニュアルを重視せず、店舗スタッフの教育に力を入れている。

コメダ珈琲店の創業は1968年と半世紀も前だが、全国展開し始めたのは、10数年前ではなかろうか? 急躍進の秘訣は、魔法があるわけでなく、いくつかの原則を着実に実践していると言う事。

しかしながら、アメリカのスターバックスが、日本でも群を抜いていると言うのは、なぜ? ハンバーガーでも、マクドナルドが日本でも群を抜いている。日本人はアメリカが大好きからなのか? しかも両者とも、アメリカでの価格は主力製品は1ドル以下、それが日本に来ると3倍はする。両者の日本法人、ぼろもうけであろう。

それにしても、コヒーやハンバーガーでは、アメリカが圧倒しているのに、車は日本ではアメ車は軽蔑に近い存在だが、アメリカの車会社のトップはスターバックスやマクドナルドを学ぶべきであろう。

IBMでも低迷していた1993年、ナビスコ社から引き抜いたルイス・ガースナーが社長として、不採算部門の売却、世界規模の事業統合、官僚主義の一掃、顧客指向の事業経営を行い、オープンシステムを採用したシステムインテグレーター事業へ戦略を大きく転換し、再びIBMを復活させた。意外に食品関係のトップが、技術系の企業を躍進させられることの証左でもある。
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