先端技術とその周辺

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ISの首都ラッカ攻撃

2017年06月05日 15時58分22秒 | 日記

「毎日新聞によるとイスラム国」(IS)が「首都」と位置付けるシリア北部ラッカと、イラク国内の最大拠点の北部モスルに対する米軍などの攻勢が進展し、奪還が目前となっている。制圧に成功すれば、米国のIS掃討作戦は2014年の空爆開始以来、大きな節目を迎える。ただISはシリア東部デリゾール県などで一定の勢力を維持し、イラクの首都バグダッドでも自爆テロを続けており、完全な掃討には時間がかかる見通しだ。



 米軍が支援するクルド人主体の民兵組織・シリア民主軍(SDF)の報道官は3日、ラッカ奪還に向けた最終作戦を「数日以内」に始めると述べた。既に2日夜に作戦が開始されたとの報道もある。

 AP通信によると、3月の時点でラッカには30万人の市民がおり、IS戦闘員が住民を「人間の盾」として立てこもっていたという。IS側は現在も約3000人が市内に潜伏しているとされ、最終局面で激しく抵抗する恐れもある。

 ラッカ奪還作戦を巡っては、米国と同盟国トルコとの間で摩擦も起きている。米国はIS掃討のパートナーとみなすクルド人民兵に武器を供与。だが民兵らを反政府組織・クルド労働者党(PKK)の一派として敵視するトルコのエルドアン大統領はこれに反発し、5月にトランプ米大統領と会談した際も懸念を表明していた。

 イラクでも北部モスルの奪還が間近とみられ、イラク軍は既にISが潜伏するモスル西部地区の9割以上を制圧。イラクのアバディ首相は5月29日、「勝利宣言の時期は近い」との認識を示した。当初、イスラム教のラマダン(断食月)開始の5月下旬までにモスル全域の奪還を目指していたが、路地が入り組む旧市街の攻略が難航している。

 ISは14年、シリアとイラクにまたがる地域を領土として「国家樹立」を宣言し、両国を主な活動範囲としてきた。拠点のラッカとモスルの陥落は大きな痛手となる。だが追い詰められたISは今後リビアやエジプトなど中東の他の地域に加え、5月末に80人が死亡する自爆テロが起きたアフガニスタンや、ISに忠誠を誓う戦闘員の流入が指摘されるフィリピンなどアジアで勢力拡大を模索するとの見方もあり、各国の治安当局は警戒を強めている。
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