Forbesによると、消費者はより健康的な飲料を求めている。需要の変化がこれほどはっきりと実感されるのは、過去にはなかったことだろう。店頭で販売される食品から外食産業にまで、こうした変化は広がっているという。
例えば、スターバックスは先月行った今年第3四半期の決算報告で、「フラペチーノ」全体の売上高の減少が続いていることを認めた。フラペチーノはこれまで、スターバックスが提供するドリンクの中でも人気の高い商品だった。2015年度には、売上高が前年比17%増を記録した。しかしケビン・ジョンソン最高経営責任者(CEO)が今年6月に明らかにしたとおり、「消費者トレンドの急激な変化」が、こうした成長軌道を大幅に狂わせている。5月のフラペチーノの売上高は、同3%の減少となった。
ジョンソンCEOは、「業界において、この(フラペチーノを含む)カテゴリー全体の売上高が減少する傾向にある。こうした飲み物は、自分を甘やかすものと捉えられることが多くなっている。これらは砂糖を多く含み、カロリーも高い」と述べている。
「消費者は、より健康的な、自分にとって良い飲み物を選ぶようになっている」
<iframe class="teads-resize" style="height: 0px !important; width: 100% !important; margin: 0px; min-height: 0px !important; display: block !important; border-image: none; padding: 0px !important;"></iframe>スターバックスの広報担当者によると、同社の売上高に占める冷たい飲み物の割合は現在、年間を通じて50%に達している。同社の最高執行責任者(COO)はこれについて、フラペチーノの売上高の減少を相殺できるほどではないが、紅茶やコールドブリューなど、その他のドリンク類では売上高が大幅に増えているものもあると説明している。
「冷たい飲み物は5年前には売上高の37%を占めていたが、現在では50%を超えている」という。また、ミレニアル世代の男性消費者には特に、コールドブリューコーヒーの人気が高い。
「タンパク質は植物から」も新トレンド
こうした需要の変化を背景に、米国では植物性タンパク質を含む食品の売上高が昨年、前年比8.1%増の約31億ドル(約3430億円)に達した。植物性たんぱく質を使った代替肉の売上高は、同6%増加している。
植物性タンパク質の需要の増加は、スターバックスの売上高にも貢献している。広報担当者によれば、同社が(主にランチ向けに)販売する「プロテイン・ボックス」シリーズの売上高は過去2年間、年率20%の成長を見せている。
植物性タンパク質を多く含む食品の人気を後押ししているのは、主に若い消費者だ。今後もこのカテゴリーには力を入れていくべきだと考えられるだろう。飲食店は規模に関わらず、多くが植物性タンパク質を中心とするメニューに力を入れている。
スターバックスも先ごろ、メニューに新たに「アーモンドプロテイン」と「カカオプロテイン」を加えたブレンデッド・コールドブリューを加えた。同社は2004年に豆乳、2015年にココナツミルク、2016年にアーモンドミルクを使ったドリンクを発売している。広報担当者はこれらの「牛乳に代わるミルク」使ったドリンクについて、「今も人気を維持している」と述べている。
こうした植物性タンパク質を中心としたメニューが今後、外食産業において主流になると考えているかどうかについて、スターバックスは見解を明らかにしていない。ただ、植物性タンパク質が中心の食品は2050年までに、市場の3分の1を占めまでに増えると予測するデータもある。
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