先端技術とその周辺

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科学技術後進国、日本  III 基礎科学編(論文数)

2023年03月07日 13時48分06秒 | 日記

文部科学省科学技術・学術政策研究所が、2022年8月18日に発行した、令和4年版科学技術・イノベーション白書に、日本の科学研究力を、ノーベル賞受賞から、大学生や院生あるいは、大学院生さらには研究者について現状をまとめてあった。

 

「国の科学研究力」を定量化し比較する際、論文数を根拠とすべきも、単に発行しただけでは意味がなく、意味ある論文は、他の研究者からいかに参照されるか、いかに重んぜられているかを知る必要がある。そこで、論文の性格を3つに分類し、単なる発行したもの、とp10&の論文は、論文の引用数が各分野で上位10%に入る論文、とp1%に入る論文と分けて分類してある。

ろんぶん数では、日本は株の青のタイトルのところで示されているように米国、中国に次いで、3位となっているが、2020年になると、5位に下がっている。さらにTOP10%の論文になると、2020年では、12位にまで落ち込んでいつ。

ろんぶん分類は詳細な分類がいてあって、その仕方は以下の様。、「論文の生産への関与度(論文を生み出すプロセスにどれだけ関与したか)」と「論文の生産への貢献度(論文1件に対しどれだけ貢献をしたか)」を把握することとする。前者は整数カウント法、後者は分数カウント法により計測する。論文の生産への関与度と貢献度の差分が、「国際共著論文を通じた外国の寄与分」と言える。各国・地域により国際的活動の状況が異なるため、カウント方法によりランクが入れ替わることがある。
 また、「国の科学研究力」を見るときに、量的観点と質的観点が求められる。そこで、量的観点として論文数を、質的観点として他の論文から引用される回数の多い論文数(Top10%補正論文数、Top1%補正論文数)を用いる。
 Top10%(Top1%)補正論文とは、論文の被引用数(2014年末の値)が各分野の上位10%(1%)に入る論文の抽出後、実数で論文数の1/10(1/100)となるように補正を加えた論文数を指す。このように分野毎に算出するのは、分野毎に平均被引用数がかなり異なるため、その違いを標準化するためである。

 

 

 

 

 

こうなった理由は、1.総定員法により大学の研究者の数が減ったこと。

         2.研究費が、科研費減少や、国立大学法人化で、大学が自前で研究費を調達しなければ亡くなった。

         3.上記の理由で、大学等での研究生活が難しくなり、研究者志望者が減少したこと

などにある。