トリハロメタン

2017-12-24 10:18:41 | 日記
トリハロメタンは、メタンを構成する4つの水素原子の内3つが塩素、臭素、ヨウ素等のハロゲン化合物に置換されたもの。
水道水質基準では、その中でクロロホルム(CHCl3)、ブロモジクロロメタン(CHBrCl2)、ジブロモクロロメタン(CHBr2Cl)、ブロモホルム(CHBr3)の4物質を対象としており、これらを総トリハロメタンと総称する。
浄水処理過程の塩素殺菌処理において原水中の有機物、特にフミン質等の有機物質(トリハロメタン前駆物質)が分解・塩素化して生成する。
トリハロメタンは、中枢機能低下、肝機能や腎機能への影響のほか、発ガン性や催奇形性についても指摘されており、妊娠初期の女性が高濃度(0.075 mg/L以上)の水道水を大量に飲むと流産の率が高くなるとの報告もある。厚生省より1981年総トリハロメタン濃度として年間平均値0.10mg/l以下の実施が指示された。

エルニーニョ

2017-12-24 10:17:36 | 日記
太平洋赤道域の中央部(日付変更線付近)から南米のペルー沿岸にかけての広い海域で海面水温が平年に比べて高くなり、その状態が半年から1年半ほど続く現象。スペイン語で「神の子」を意味する。海面水温が高くなる現象がクリスマスの頃に顕著なことから、ペルーの漁師たちが名付けた。逆に、同じ海域で海面水温が平年より低い状態が続く現象はラニーニャ現象と呼ばれる(エル・ニーニョの女性形)。
 気象庁では1961年から1990年までの海面水温の平均(基準値)との差の5ヶ月移動平均値が6ヶ月以上続けて+0.5度以上となった場合をエルニーニョ現象と定義している。これまで、数年に一度発生している。エルニーニョ現象が発生すると、太平洋全域の海水温分布が変化し、これが気圧配置に影響を及ぼし、世界各地でさまざまな気候影響が現れる。日本ではエルニーニョ現象の発生時に冷夏や暖冬になりやすく、また夏と冬に多雨となる傾向がみられる。
 ヨーロッパ南部での夏の多雨による河川の氾濫や、アフリカでの小雨による干ばつなど、エルニーニョの気温や降水量への影響は人間生活にも大きな影響を与える。

都市農業

2017-12-24 10:16:06 | 日記
定義に関し統一的な見解はないが、広義には都市及びその周辺における農業一般を指し、大消費地に近い農業地域、都市の生産緑地、市民農園等において営まれる農業等を包含する概念。都市農業は、都市住民に新鮮で安全な農産物を供給するとともに、水や緑、自然空間の提供等により環境や景観を維持し、ゆとりやうるおいを提供するという貴重な役割を担っていると考えられている。