菌類

2016-12-25 09:47:03 | 日記
主として吸収型の従属栄養を行う真核生物の一群。いわゆるカビ類、キノコ類、酵母類の総称で、真菌類のほかに粘菌類なども含めていう。最も広義には原核生物の細菌類を含める場合もある。形態、生態、生理などは極めて多様。栄養体は変形体、単細胞または菌糸で、細胞壁にキチンを含むものが多い。多くは有性世代と無性世代を含む複雑な生活環を持ち、多様な形態の胞子を形成して繁殖する。
生態系においては、分解者として物質の循環に大変重要な役割を担い、菌類の働きがなければ動植物遺体の分解は不可能であるとさえいわれる。また、動植物の病原体となるものや、ほかの生物と共生生活しているものも数多く知られる。

枝打ち

2016-12-25 09:45:38 | 日記
枝を幹の付け根から切り落とすことをいう林業用語。樹木の枝の部分は、幹の成長とともに幹に巻き込まれ、製材したときに節となって現れる。節に生節と死節の2つがある。生節は生きた枝が巻き込まれたもので、節と幹は強固に連結している。死節は枯枝が巻き込まれたもので、幹との連続性はなく、乾燥すると抜け落ちる抜け節であることが多く、腐朽した枝を巻き込んだ場合は腐れ節となる。林分(森林)の林冠が閉鎖すると、下枝は陽光不足のため次第に枯れ、時間の経過とともに、自然に落下する。枝打ちは、主に、無節の価値の高い材の生産のために実施されるが、ヒノキのように長期間枯れ枝が幹に付着する樹種については、自然落枝させると死節となり材の価値が大きく低下するため、枝打ちが必要となる。また、病虫害防除、雪害の防止等林分(森林)の保護のためにも実施される。


中皮腫

2016-12-25 09:44:45 | 日記
肺、胃腸・肝臓などの腹部臓器や心臓は、それぞれ胸膜、腹膜、心膜に包まれており、この膜の表面を覆っている中皮から発生した腫瘍(体細胞が過剰に増殖する病変のこと、癌(がん)もその一つ)を中皮腫と呼ぶ。
中皮腫には良性のものと悪性のものがあるが、悪性中皮腫はかなり希な疾病であり、その発症にはアスベスト(石綿)が関与していることが多いといわれる。職業上の暴露事例では、暴露されてから中皮腫が発症するまでの潜伏期間は最短でも11年であり、平均では35~40年と極めて長いという特徴がある。中皮腫の発生部位としては、胸膜が圧倒的に多く、次いで腹膜で、心膜と精巣鞘膜にも僅かながら発生の報告がみられる。
厚生労働省労働基準局長通達(平成15年9月19日付け基発第0919001号)は、石綿との関連が明らかな疾病として石綿肺、肺がん、中皮腫などを挙げ、その認定基準を示している。