太陽から地球に届いた日射エネルギー

2014-05-31 18:29:21 | 日記
太陽から地球に届いた日射エネルギーは一部地表で反射されるが、大半は地表面で熱エネルギーに転換されて地表面を温める。これを輻射熱という。
暖められた地表面は赤外線を宇宙に放出して冷えていくが、放出された赤外線の一部は大気中に存在する様々な気体(温室効果ガス)によって吸収され、地表に向けて再放射されるため地表の平均温度は摂氏15度程度に保たれている。これを温室効果という。
近年人為的活動によって温室効果ガスの濃度が上がることにより、赤外線の吸収量が増え、地球の平均気温が上昇するという地球温暖化問題を引き起こしている

人間と環境との間の熱の移動

2014-05-31 18:28:11 | 日記
人間と環境との間の熱の移動は、伝導、輻射、対流,蒸発に依存している。これらに関与する具体的な環境条件としては、気温、気流、湿度、物体表面温度(輻射熱)が挙げられる。高温時の労働や運動での健康影響(熱中症)を予防するための指標として、これらの要素を取り入れたWBGT(wet-bulb globe temperature:湿球黒球温度)が国際的に広く採用されてきている。WBGTは1957年にアメリカで提案された指標で、次式で求められる。「WBGT(屋外で日射のある場合)=0.7×湿球温度+0.2×黒球温度+0.1×乾球温度」、また、「WBGT(室内または屋外で日射のない場合)=0.7×湿球温度+0.3×黒球温度」。日本体育協会作成の熱中症予防のための運動指針では、WBGT 31度以上で運動は原則中止、28?31度で厳重警戒(激しい運動は中止)、25?28度では警戒(積極的に休息)などと定められている。

安全排出回廊概念

2014-05-31 18:27:05 | 日記
気候変動が人類に危険な影響を及ぼす水準に達するぎりぎりの温室効果ガスの排出量を世界の総排出量の上限、経済発展に必要な最低限の排出量を排出量の下限として、世界の排出総量の経路は、この上限、下限の間(回廊)を通るべきであるとするアプローチ。
温室効果ガスの削減数値目標を巡る国際交渉では、96年ジュネーブで開かれたAGBM の第三回会合において、オランダが安全排出回廊概念を示し、附属書I締約国に許される合計排出量の許容範囲を設定し、その後各国の排出量を決定するべきであると主張。しかし、最終的には問題提起したにとどまった。