電力自由化

2016-11-30 15:48:15 | 日記
戦後の日本で電力事業に関して認められていた9電力会社(沖縄返還とともに10)による地域独占から、発電、送配電そして売買電に市場原理を導入する規制緩和を総称して「電力自由化」と呼ぶ。
 欧米では1980年代から90年代にかけて電力自由化が行われたところが多い。日本では1995年から少しずつ電力自由化がはじまった。発電部門ではIPP(独立系発電事業者)による電力会社への卸売り、小売り部門ではPPS(新規参入の特定規模電気事業者)による大口需要家への売電が認められた。2013年には(1)広域系統運用の拡大、(2)小売及び発電の全面自由化、(3)法的分離の方式による送配電部門の中立性の一層の確保という「電力システムに関する改革方針」が閣議決定され、電気事業法を逐次改正、2020年までに完全自由化がなされることになった。2015年には電力需給の管理を、地域を越えてより効率的にやり取りすることで、安定的な電力需給体制を強化する目的で電力広域的運営推進機関が発足した。2016年4月からは小売りが全面自由化された。2020年までに法的分離による発送電分離がなされることになっている。

ダイオキシン類

2016-11-30 15:45:41 | 日記
有機塩素化合物の一種であるポリ塩化ジベンゾ-パラ-ジオキシン(PCDD)を略して、「ダイオキシン」と呼ぶ。
ときに、「ダイオキシン類」という表記がされる。これは、塩素含有物質等が燃焼する際に発生する、狭義のダイオキシンとよく似た毒性を有する物質をまとめて表現するもの。ダイオキシン類対策特別措置法(1999)では、PCDD、ポリ塩化ジベンゾフラン(PCDF)、コプラナーポリ塩化ビフェニル(Co-PCB)をあわせて「ダイオキシン類」と定義。いずれも平面構造を持つ芳香族有機塩素化合物で、置換した塩素の数や位置により多数の構造異性体が存在。
塩素と有機物(ベンゼン環)存在下で、銅を触媒にして生成する。特に250~400℃の比較的低温で、有機塩素を含むプラスチックを不完全燃焼すると発生しやすい。
廃棄物処理に係る環境省の基準によれば、ダイオキシンの発生防止には、焼却炉の構造と特定の運転条件が必要で、(1)廃棄物の連続定量投入、(2)燃焼温度800℃以上の高温処理、(3)十分なガス滞留時間(1~2秒以上継続)、(4)200℃以下への排ガスの高速冷却とバグフィルターの設置、(5)排ガス中のCO濃度の連続的測定記録、などを義務付けている。
ダイオキシン類の除去方法には、バグフィルタ-の他に活性炭等に吸着させる方法、触媒により分解する方法があり、無酸素状態で400~450℃に加熱すれば分解することも確認され、実行されている。


グレア

2016-11-30 15:44:28 | 日記
グレアとは、「ぎらぎらする光」という意味であり、日本語では「まぶしさ」と訳している。グレアは、物の見え方の良否に影響を与える要因のひとつである。
視野の中に部分的に極端に明るい部分があると、見ようとする対象が見えにくくなる現象がおきる。例えば、夜間において対向車のヘッドライトによって、運転手が歩行者を見損なうことを経験することがあるが、この現象のように周囲が暗いと、一層グレアの影響が強くなる。
グレアは、光害として問題となる場合もある。