再生紙

2018-02-28 16:13:54 | 日記
原料に古紙を配合した紙・板紙。
家庭衛生紙や板紙は古くから再生紙が利用されてきたが、1960年代以降に脱墨技術が発達したことで、新聞用紙や印刷用紙等への再生紙の利用も進んだ。1970年代以降、省エネルギー対策や資源の安定的確保の目的からこの傾向は顕著となり、1980年代後半には脱墨技術のより一層の進歩と普及により、古紙配合の上質紙の需要・供給も高まった。
上質紙に裁落古紙を少量配合すると紙が抄きやすく、またできあがりもしなやかになるため、特定の紙における産業古紙配合は、古くは江戸時代から行われてきた。現在は、市中回収古紙も含めた古紙の再生利用が環境負荷軽減を目的に推奨され、グリーン購入法(2000)の適合基準としても、古紙配合率の下限などが定められている。

遮水シート

2018-02-28 16:12:26 | 日記
管理型処分場では、堆積したごみから重金属や有機溶剤などの有害物質を含む汚水が地中に漏出して、周辺の地下水を汚染することを防ぐために、遮水能力のあるシートを埋立地の側面や底面に敷く。シートの遮水材料は、合成樹脂系、合成ゴム系およびアスファルト系の物質である。
 廃棄物処理法(1970)の1991年改正により、1.5mm厚のゴムシート1枚を敷くことになったが、この時以後、現場では、シートが破断しないよう、坑の側壁・埋立て法面の下側にマットレス・畳・蒲団・毛布などの粗大ごみを当ててブルドーザーの衝撃を緩和する工夫をしていた。
 その後、1997年には設置基準が変更されて、ゴムシートは2枚(間に不織布/フェルト代用を一枚挟み込む)になっている。


透明度

2018-02-28 16:11:14 | 日記
直径30cmの白色円板(セッキー円盤)を水中に沈め、水面から識別できる限界の深さをmで表示する水質指標の1つ。
湖や海の水の透明さを表す値で、透明度が低ければ、海中へ届く光の量が少なく、海藻など海中植物の光合成が妨げられる。浮遊物質(砂、シルト、原生動物、生物の死骸・排出物など)による濁りが透明度を下げる原因。
水産環境水質基準では、年平均5m以上、最低値2.5m。透明度は浮遊懸濁物質の量と密接な関係を有するが、季節、天候などによってかなり変動するもので、測定回数を多くすることが望ましい。