レアメタル

2018-08-31 15:24:31 | 日記
資源としては存在量が少ない、もしくは存在量が多くても採掘が難しいため産出量が少ない希少金属の総称。
 レアメタルには、プラチナ・モリブデン・コバルト・ニッケルなど、31種類がある。身近な機器の中に使用されており、携帯電話のバイブレーション用モーターや、デジタルカメラの手振れ補正機能、液晶パネルなどに使用されている。
 レアメタルが希少な理由としては、資源として存在量が少ない、レアメタル単体を取り出すことが困難、精錬のコストが高い、などが挙げられる。日本では、経済安全保障の理由から供給停止等の障害に備えて、ニッケル、クロム、タングステン、モリブデン、コバルト、マンガン、バナジウムの7種類のレアメタルについて、国内消費量の約35日分を官民で備蓄している。
 近年レアメタルの枯渇や価格高騰が危惧されており、電子機器内のレアメタルの活用に大きな注目が集まってきている。使用済みとなったハイテク機器を回収し、機器に使われているレアメタルを回収・リサイクルして再使用する取り組みである。こうした電子機器に埋蔵されるレアメタル資源を称して、「都市鉱山」と呼ばれる。

フェロモン

2018-08-31 15:23:02 | 日記
動物の体外に分泌されて、同種の他個体に一定の行動や生理反応などを引き起こす物質の総称。同種の他個体を引きつける(誘引する)物質が多いことから誘引物質とも言われる。
なかでも昆虫フェロモンについては研究が進んでいる。 昆虫フェロモンは、昆虫の感覚によって感知されるにおい物質で、同種個体間の情報伝達、個体の認知、生理制御などに使われている。異性を呼び寄せる性フェロモン、危険を仲間に知らせる警戒フェロモン、仲間同士で集団をつくる集合フェロモンなど多くの物質が明らかにされている。
フェロモンは低濃度でも生物に反応を促し、しかも作用対象を限定できるため、農作物の安全な病害虫防除剤としての利用が期待されている。

ブナ林

2018-08-31 15:21:08 | 日記
ブナが優占する森林。ブナは日本の温帯落葉樹林を代表するブナ科の落葉高木で、ブナ林は冷温帯の代表的な植生である。北海道の渡島(おしま)半島から九州南部の大隅半島まで分布している。年平均降水量が1,200?1,300mm以上の地域に成立する。
日本のブナ林は、ヨーロッパや北アメリカのブナ林に比べ、階層が多層で構成種が多い。林床にササ類の優占種をもつことも特徴である。冬期に積雪量が多い日本海型気候下にみられる「チシマザサ-ブナ林」と夏から秋にかけて降水量の多い太平洋型気候下にみられる「スズタケ-ブナ林」に分けられる。青森県と秋田県にまたがる白神山地のブナ林は分布面積が広く、その中心部は原生状態のまま残されていることから、1993年に世界遺産に登録された。