森林の減少

2017-12-13 15:59:38 | 日記
伐採などにより世界の森林面積が減少していく状況。世界の森林面積約35億ヘクタールのうち、毎年、日本の国土の約3分の1に相当する約1,100万ヘクタールの森林が減少しているとされる。中でも、熱帯林の減少は著しく、1981年から1990年の10年間で約1億5,400ha(約8%)が減少している。地域別では、アジア・太平洋地域の減少率が約12%で、減少率がもっとも高い。また、単に面積の減少だけでなく、質の劣化、すなわち密閉林から疎林への変化なども生じており、このような現象を「森林の劣化」と呼ぶ。
農地への転用、過度の焼畑耕作、過放牧、薪炭材の過剰採取商業材の不適合な伐採、森林火災などが直接の原因として指摘されているが、その背景として、開発途上国における急速的な人口増加、貧困などが間接の原因として重視されている。

解体廃棄物

2017-12-13 15:58:29 | 日記
建物、道路舗装などを解体・修理したときに出る廃棄物。廃棄物としては、コンクリート、アスファルトコンクリート、材木、レンガ、石膏板、屋根板および断熱材などが発生し、鉛やアスベストなど有害な廃棄物が含まれることがある。建設廃棄物(建設工事に伴い生じる廃棄物)とほぼ同義であるが、厳密には、建設廃棄物のうち、特に、解体工事に伴い生じる木くず、がれき等の不法投棄されやすい廃棄物を指す。
 一戸建和式住宅の重機による解体廃棄物は、木くずを主体にガラス、鉄材、プラスチック類その他雑多な種類の廃棄物が混合し、分別・再資源化が困難なうえに嵩高であり、最終処分場を逼迫させ不法投棄を引き起こす一因となる問題の多い廃棄物であった。そうしたミンチ解体による建設混合廃棄物の発生抑制のために、建設リサイクル法(2000年)では、特定建設資材(コンクリート、アスファルトコンクリート、木材)を用いた建築物の解体工事に際して、分別解体と再資源化による廃棄物の削減を義務付けている。

オイルボール

2017-12-13 15:57:32 | 日記
大雨時に合流式下水道から放流される下水といっしょに排出される、豆粒大から30cm前後の動植物油等を主成分とする白色?灰褐色の固形物を指す。
合流式下水道は、汚水と雨水をいっしょに処理する方式で、トイレの水洗化を進めるのと同時に、都市における雨水浸水を防ぐという2つの効果をもつが、大雨時などには未処理の下水が川や海に放流されるという欠陥を持つ。これは、処理能力を超えた下水が水処理場に流入しないように調節するため、下水管(合流管)の途中に堰(分水堰)を設けて、堰を超える量の下水(排水+雨水)が流入すると川や海に放流する仕組みになっていることによる。こうして放流された未処理の下水を越流水と呼び、その中には家庭や事業所からの排水に含まれる油分や汚物が下水管に付着した固形物が含まれ、これが放流・漂着したのが、オイルボールと考えられている。
対策としては、分水堰の上部にろ過スクリーンを設置して、雨天時下水中のごみや白色固形物などを捕捉し公共用水域への流出を抑制したり、新たに下水道を整備する場合には分流式下水道にするなどがあげられる。