海面上昇

2018-05-27 10:34:43 | 日記
気温の上昇による海水の膨張や氷の融解が原因となり、海面水位が上昇すること。
地球温暖化の影響として懸念されており、IPCC第三次報告書によると、温室効果ガスの濃度が現在の増加率で推移した場合、2025年までに地球全体の平均気温は現在より約1度、21世紀末までには約3度上昇することがあり得ると予測されている。そしてそれに伴う海面上昇は、2030年までに約20cm、21世紀末までには約65cm(最大約1m)と予測されている。
海面上昇の結果、各地に大きな被害が出るものと考えられており、例えば、ナイル川河口など海面上昇に対して非常に弱い地域では、多くの人々が土地を失う恐れがあるほか、モルジブなど海抜2m程度しかない国では、1m海面が上昇すると、台風が来ただけで国全体が壊滅状態になる恐れがあるとされている。また日本の沿岸域では現在861平方キロメートルが満潮水位以下にあり、仮に1m海面が上昇すると、この範囲が約2.7倍に拡大、高潮・津波の氾濫危険地域が約4倍拡大するとされている。

三元触媒

2018-05-27 10:33:23 | 日記
自動車排ガス中の炭化水素(HC)と一酸化炭素(CO)と窒素酸化物(NOx)の3物質を酸化・還元反応によって同時に除去するための触媒である。ガソリンエンジン車の排ガスを処理するために開発されたもので、今日ほとんどのガソリン自動車に装備されている。
触媒の活性金属は、白金、パラジウム、ロジウムなどを主成分としている。この方式では空燃比(空気と燃料の質量比)が14.7の近傍で効率よくHC、CO、NOを除去するが、空燃比がこれより低くなると急激にCO、HCの除去率が落ちる。このように、ごく狭い範囲の空燃比でしか機能しないため、この技術が実用化され主流を占めるに至った背景には、触媒技術の進歩のほか、酸素センサ?と電子制御燃料噴射装置の開発によるところが大きいとも言われている。

フロン

2018-05-27 10:31:26 | 日記
 フロンは、フルオロカーボン(フッ素と炭素の化合物)の総称で、塩素のみを含むCFC(クロロフルオロカーボン)、水素と塩素の両方を含むHCFC(ハイドロクロロフルオロカーボン)、水素のみを含むHFC(ハイドロフルオロカーボン)がある。
 これらの物質は、化学的に安定で反応性が低く、ほとんど毒性を有しない。また揮発性や親油性などの特性を持っており、冷蔵庫などの冷媒、半導体などの精密な部品の洗浄剤、ウレタンフォームなどの発泡剤、スプレーの噴射剤などとして幅広く使用されてきた。
 しかし、塩素を含むCFCやHCFCは、対流圏ではほとんど分解されずに成層圏に達し、そこで塩素を放出してオゾンを酸素原子に分解することがわかってきた。これがいわゆるオゾン層の破壊である。こうした状況を受け、オゾン層の保護に関するウィーン条約やオゾン層を破壊する物質に関するモントリオール議定書により規制が進められている。
 一方、代替フロンとして急増しているHFCは、塩素を含まないのでオゾン層を破壊しないものの、大きな温室効果を持つことから、気候変動に関する国際連合枠組条約の京都議定書の温室効果ガスとして排出削減の対象物質となっている。