宝石サンゴ

2018-02-24 09:43:51 | 日記
 宝石として使われる、樹枝状の群体をつくるサンゴ。石灰質の緻密な骨格をつくる。刺胞動物門花虫綱八方サンゴ亜綱ヤギ目サンゴ科に属するアカサンゴ、シロサンゴ、モモイロサンゴなどがある。
 深海に生息し、褐虫藻と共生せず、サンゴ礁をつくらない。相模湾以南の日本近海ではかつて年20トン採捕されたが、近年は激減して2トン程度。資源量は乱獲により激減したとみられるが、資源量も把握されてはいない。中国・台湾の沖合などでも産するが、これも激減してると推測される。
 中国では国家一級重点保護動物として禁漁にし、ワシントン条約付属書IIIにも載せている。台湾でも厳しい規制がある。
 日本では県ごとに漁業調整規則のもとに採捕のルールを定めているが、国としての規制はない。欧米からはワシントン条約付属書IIに載せるべきだと提起されたが、日本の反対で否決された。
 2014年晩秋には中国からとみられる大量の密漁船が小笠原近海に押し寄せ、密漁対策強化の法改正がなされた。

地熱発電

2018-02-24 09:42:41 | 日記
自然が有する地下の熱源(熱水、高温蒸気)を利用し、発電する方法。新エネ法による新エネルギーのひとつであり、再生可能エネルギーの一つとして、注目されている。日本は火山国であり、70年代より開発が進められてきた。しかし、適所の大半が厳正な自然保護を図るべき国立公園の核心部であること、パイプがスケール(湯垢)により目詰まりしやすいこと、重金属などの排水による公害が懸念されることなど、環境保全の観点からの問題も指摘されている。

カネミ油症

2018-02-24 09:41:16 | 日記
1968年、カネミ倉庫(北九州市)が製造した食用油「カネミライスオイル」を摂取した人に発症した中毒症。米糠から抽出するライスオイルの脱臭工程で使われたPCB(ポリ塩化ビフェニル)などが製品中に混入したことで起きた日本有数の食品公害事故のひとつ。被害の届けを出した人は、福岡県・長崎県を中心に15府県で1万4,000人を超え、認定患者は発生から37年間の累計で約1,900人。
原因は当初混入したPCBとされ、血中のPCB濃度を中心とした診断基準により患者の認定がされてきたが、近年の研究でPCBが加熱酸化されるなどして異性体になったダイオキシン類との複合汚染であることが判明。2004年には、ダイオキシン類のひとつであるPCDF(ポリ塩化ジベンゾフラン)の血中濃度が診断基準に加えられる形で23年ぶりに見直された。
この事件を契機に、PCBの毒性が社会問題化し、1972年旧通産省の行政指導により、PCBの製造中止・回収が指示された。以来、旧通産省の指導の下、処理施設立地などが進められてきたが、一部を除いて処理は実現されず、約39万台のPCB使用高圧トランス・コンデンサ等のPCB製品のうち廃棄物となったものが、事業者により長期にわたって保管されてきた。
PCB特措法(2002)では、国が処理基本計画を定め、それに即したPCB処理計画を都道府県および政令市等が定め、また事業者は法施行日から15年後に当る平成28年7月14日までに処分する責務が定められている。