亜鉛

2018-02-25 09:44:27 | 日記
原子量65.39の重金属で、せん亜鉛鉱ZnS、菱亜鉛鉱ZnCO3等として産出する。自動車や建材構造物用亜鉛メッキ鋼板、電子部品、機械部品など多くの用途に使用される。亜鉛については従来より、排水基準が農林水産業への被害防止の観点から5mg/lと定められ、水質環境基準は定められていなかったが、2003年11月に水生生物保全の観点から「全亜鉛」として河川・湖沼・海域別に環境基準が定められた。水道水質基準は、白濁という外観上の支障を防止する観点から1mg/l以下と定められている。大気関係では、労働現場の作業環境濃度としてクロム酸亜鉛や塩化亜鉛など許容濃度が示されている亜鉛化合物がある。


低公害車

2018-02-25 09:43:12 | 日記
既存のガソリン自動車やディーゼル自動車に比べ、窒素酸化物や二酸化炭素などの排出量の少ない自動車。地球温暖化、地域大気汚染の防止の観点から、世界各国で技術開発、普及が進められている。
新エネルギー、新エンジンの技術開発により、窒素酸化物、粒子状物質、二酸化炭素が併せて低減できるものが一般的。日本では、電気自動車、圧縮天然ガス自動車、メタノール自動車、ハイブリッド自動車等が実用化され、その普及のための導入補助、税制優遇など支援政策が展開されている。この他、LPG車、希薄燃焼エンジン車、ソーラー自動車、水素自動車、燃料電池自動車、エタノール自動車、バイオディーゼル自動車等多種多様なものがある。
2001年に定められた「低公害車開発普及アクションプラン」では、「低燃費かつ低排出ガス認定車」も低公害車に加え、実用段階にある低公害車を2010年までのできるだけ早い時期に1,000万台以上の普及させることにしている。これに対して、2003年9月末現在の全国の普及台数は約575万台となっている。

廃食油エステル化燃料

2018-02-25 09:41:02 | 日記
植物性廃食用油の資源化技術のひとつ。不純物除去の前処理をした廃食用油に、10?20%のメタノールと苛性ソーダ(触媒)を加えて混合撹拌し、加熱した後、しばらく静置して脂肪酸のエステル交換反応を促進させる。生成物を分離して、粘性や引火点の低いメチルエステルを得、軽油代替燃料として使う。
反応が簡単で大規模なプラントを必要としないこと、業者や市民による地域の廃食用油回収運動と結びついていることに特徴がある。
生成した再生油は、硫黄酸化物をほとんど含まず、黒煙を1/2?1/3に減少させるため、DPF(粉塵除去装置)の装着の必要がなく、ディーゼルエンジン搭載車両用のクリーン燃料として注目されている。燃費や走行性は軽油とほとんど替らず、混用も可能である。
年間に発生する廃食用油は45?55万トン、食品・外食産業と家庭との発生割合はほぼ半々と見られているが、給食施設、小事業所、家庭の廃食用油は、ほとんどが未回収のまま放流されている。