コイヘルペス

2018-02-17 09:44:44 | 日記
コイヘルペスウイルス(koi herpes virus/KHV)と呼ばれるウイルスを病原体として、マゴイとニシキゴイに発生する病気。
感染したコイから水を介する接触により別のコイに感染するが、コイ以外の魚やヒトには感染しない。幼魚から成魚まで感染し、発病すると行動が緩慢になったり餌を食べなくなる。死亡率が高い病気だが、現在、有効な治療法はない。
1998年にイスラエルやアメリカでコイの大量死があり、2000年にこれが新しいウイルス(KHV)が原因であると発表されたが、その後、ヨーロッパやインドネシアなどでも同ウイルスによる発病が確認されている。
日本では、2003年10月頃から霞ヶ浦のコイ養殖においてコイのへい死が見られ、原因について調査したところコイヘルペスウイルス(KHV)が確認された。同ウイルスは、その後、全国の水域に拡大し、現在(2004年9月)では、39の都道府県でKHVが確認されている。
このような状況から更なる蔓延を防止するため、特別の監視体制、養殖場における自衛措置及び感染ゴイの処分、感染ゴイが確認された天然水域におけるコイの持ち出し禁止措置、一般人に対するコイの移動についての注意等の措置がとられている。


クロロフィル

2018-02-17 09:43:25 | 日記
植物の葉緑体やシアノバクテリアに含まれる光合成に関与する緑色色素。一般には葉緑素と言われてきた。クロロフィルa、b、cおよびバクテリオクロロフィルの4種類がある。
クロロフィルaはほとんどの植物に含まれているが、水域ではその濃度が植物プランクトンの量を示すこととなるので、さまざまな環境指標として用いられる。たとえば、植物プランクトンの餌となる無機塩類が多ければ、植物プランクトンが増えクロロフィルa濃度が高くなるため、水質汚濁の指標となる。
クロロフィルは可視領域において強い吸光特性を持っており、その吸収極大波長や吸光係数はクロロフィルの種類によって異なる。そこで前処理によって得た検液を吸光光度法により波長665nm付近の各吸光度を測定することによってクロロフィルaを定量する。海域における7?9月の成層期における富栄養域では1?10mg/m3である。


金属くず

2018-02-17 09:40:55 | 日記
産業廃棄物としての金属くずは製造工程から排出されるものと建築廃材の金属部分をいう。

 金属くずは、普通、鉄くず、非鉄金属くずに分けられ、後者は、軽金属と重金属、希少金属や貴金属に分けられる。重金属は、比重が4?5を越える金属の総称。生物にとって必要な量は微少で、それ以上の量が生体内に蓄積されると、一般に有害である。なお、粉体状の金属研磨くずであって水分を多く含む物は、汚泥として取り扱われる。

 有害な金属の代表的な例としては、水銀、カドミウム、鉛、クロム、スズ、ヒ素、セレン等があり、これらの金属は分解されない。これらは有害産業廃棄物に該当し、排出・溶出した重金属とその化合物は、河川や工業地帯沿岸・内湾などの海洋を汚染し、魚貝類や底泥に濃縮されて生態系に影響を及ぼすほか、人体への影響がある場合もある。猟銃の弾による鉛中毒も野生動物に広がっている。
 有害金属の影響でもっとも有名な事件は、カドミウム汚染によるイタイイタイ病であった。水俣病については、水銀が有機化した塩化メチル水銀が発祥の原因となった。なお、ごみの焼却灰や飛灰中には多種類の重金属が含まれ、無害化処理が行われている。また、近年、循環型社会形成の一環として、シュレッダーダストなど、有用金属を含む廃棄物で従前は最終処分されていたものを溶融処理し、金属を回収する動きが広がってきている。