環境ホルモン

2018-02-09 14:43:39 | 日記
正式には外因性内分泌攪乱化学物質という。内分泌攪乱物質などと省略することも多い。環境中にある物質が体内に取り込まれ、ホルモン作用を乱す(攪乱する)という意味で、環境ホルモンと通称される。
 シーア・コルボーン他著による「奪われし未来」やデボラ・キャリバリー著による「メス化する自然」により内分泌攪乱化学物質が世界的な関心を集めた。
 研究者や機関によって定義が確定していないが、「環境ホルモン戦略計画SPEED’98」(2000年11月改定)では「動物の生体内に取り込まれた場合に、本来、その生体内で営まれている正常ホルモンの作用に影響を与える外因性の物質」とし、疑われる化学物質として65物質をあげている。なお、2005年3月には新たな対応方針として「ExTEND2005」を公表している。


鳥インフルエンザ

2018-02-09 14:42:34 | 日記
ヒトのインフルエンザウイルスとは別のA型インフルエンザウイルスによる鳥類の感染症。水鳥類はこのウイルスを持っている場合が多いが、通常は、感染しても症状を示さないか、または、弱い病原性である。一方、感染した鳥が死亡したり、神経症状(首曲がり、元気消失等)、呼吸器症状、消化器症状(下痢、食欲減退等)等の症状を発症したりと、特に強い病原性を示すものを「高病原性鳥インフルエンザ」と言い、1878年にイタリアで初めて確認された。ただし、日本の国内法(家畜伝染病予防法、農林水産省所管)では、病原性の強弱にに関わらず、鶏、七面鳥、うずら等の家禽がH5型またはH7型の鳥インフルエンザウイルスに感染した場合を高病原性鳥インフルエンザとしている。これらのウイルスは弱病原性タイプから強病原性タイプへ変異するおそれがあり、弱い病原性を持つと思われるウイルスが発見された場合であっても、強い病原性を持つタイプに準じた防疫措置を講ずる必要があるとされるため。
人への感染については、体内に大量のウイルスが入ってしまった場合に、ごく希にかかることが知られており、これまで香港、オランダ、ベトナム、タイでの事例があるが、日常生活で鳥インフルエンザに感染する可能性は極めて低く、また、人から人への感染が確認された例もない。しかし、ウイルスは変異しやすく、人に感染するタイプに変異する可能性もあるため十分な注意が必要とされている。なお、鶏肉や鶏卵を摂取することによる人への感染の報告はない。
近年、世界各国から鳥インフルエンザウイルスの蔓延が報告されるなど世界的な問題となっている。日本でも、2004年に山口県の養鶏場のニワトリから強い病原性を示す鳥インフルエンザウイルスが確認されたのに続き、京都府等でニワトリや野生のカラスから確認され、その侵入経路や蔓延防止対策を巡って大きな社会問題となったが、大規模な蔓延は免れた。2005年にも茨城県の養鶏場のニワトリから弱い病原性を持つ鳥インフルエンザウイルスが確認されたため、直ちに蔓延防止策が講じらるとともに、その侵入経路の解明が行われている。

繊維強化プラスチック

2018-02-09 14:38:18 | 日記
 耐久性を持たせたプラスチックの複合材のことで、ガラス繊維・炭素繊維などを特定の型に積層させ、プラスチックで塗り固めて硬化させるという製造方法をとる。
 最も一般的ものは、不飽和ポリエステル樹脂とガラス繊維を組み合わせたもので、ヘルメット、スキー、ラケット、浴槽、建材、産業用電子機器材料、小型船舶、自動車、航空機、人工衛星などに使われている。
 一体的に成形され、難燃性・耐食性に優れ、軽くて強いなどの利点を持つが、高価なうえに解体処理が困難でリサイクルに向かない。このため、2005年に廃棄物処理法に基づく広域的処理の対象となる一般廃棄物として廃FRP船が追加され、リサイクルシステムが構築されているほか、処理やリサイクルしやすい繊維を使用することなども検討されている。