照葉樹林

2018-02-23 14:13:31 | 日記
常緑の広葉樹が優占する森林。優占する樹種によりシイ林、カシ林、タブ林などと呼ばれることもある。温暖で夏に雨が多く、冬に乾燥する気候条件下で成立。ヒマラヤ山地から中国南部、台湾、沖縄を経て日本の南西部に至る東アジアの暖温帯に分布。主な樹種はカシ類、シイ類、タブノキやクスノキなどのクスノキ科、サカキやヤブツバキなどのツバキ科など。これらの種は、寒さや乾燥に適応した小型で厚い葉を持ち、葉の表面にクチクラ層が発達していて葉が日光を反射して光ることから「照葉」の名がついている。照葉樹林は階層構造が発達し、着生植物やつる植物も比較的多い。林床にも常緑の種が多いため林内は暗く、湿度も高い。
日本の照葉樹林の分布域では昔から土地利用、改変が行われていたため、現在まとまった自然林は少なく、本州では社寺林や急斜面などに断片的に残っているものが多い。
なお、中国南部から日本に至る地域で、照葉樹林を活用しつつ発達した「照葉樹林文化」は、数十年単位でくり返される焼畑を中心にソバや雑穀を栽培する農耕文化で、水稲栽培以前に発達した。

ディーゼル微粒子除去装置

2018-02-23 14:12:22 | 日記
DPFはディーゼル・パティキュレート・フィルター(Diesel・Particulate・Filter)の略。
ディーゼル微粒子除去装置のことで、これはディーゼル自動車から排出される微粒子状物質(PM)(発ガン性の疑いのある有害物質が含まれる)の削減などの排出ガス対策として注目されている処理技術。DPFは自動車の排気管の一部にフィルター装置を装着することによって、排出ガス中のPMを除去する。
東京都の条例(都民の健康と安全を確保する環境に関する条例)では、都内を運行する使用過程にあるディーゼル車について粒子状物質の排出量許容限度を設けて規制しているが、知事が指定するDPFを装着していれば規制に適合するとみなすこととしている。

杉並病

2018-02-23 14:11:18 | 日記
1996年頃から東京都杉並区の都清掃局杉並中継所井草森周辺の住民が、視神経異常などの化学物質過敏症に類似した健康被害を訴え続けている問題。
杉並不燃ごみ中継所が原因物質の発生源ではないかという住民運動が起きている。「化学物質過敏症」の患者の大半はいわゆるシックハウス病症群と呼ばれる室内空気の汚染によるものだが、杉並の患者のように大気汚染が引き金となって集団発症したと疑われる事例は珍しい。大気分析では、アルデヒド類などが多く、クレゾールなどのような異臭が発生し、一般の都市の空気と異なり通常なら多くみられる石油系の成分が比較的少なく、杉並の空気の異様さを指摘している。
2000年になり、硫化水素が原因物質であるとの都の見解が出されたが、詳細は解明されていない。現在、国の公害等調整委員会に原因裁定の申し出をし審理中。