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『笛物語』

音楽、フルート、奏法の気付き
    そして
  日々の出来事など

フルート奏者・白川真理

1月11日 埋める!?

2020-01-25 00:44:50 | 気付き

「そっか!これは埋めるため必要なカーブだったのか!?」 
というのが本日の結論。 
セッティングに迷っているという生徒さんの楽器は古い国産のメーカー。 
日本のビンテージフルートといっても良い笛です。 
これを吹いたところ、面白い発見がありました。 

製作者が、どのような意図で作ったかはわかりませんが、私の推理では、より日本人、アジア人が演奏しやすいように、と考えの試みではないかと・・ 
具体的に説明しようとすると、もう今の奏法全てを言及しなくてはならないので省きますが、この歌口のお陰で、長年の疑問も解消できた・・?かもしれません。 
何故、フルートの歌口の形は丸いのか。 
元は葦の管に穴を開けて笛にしていたのだから、丸いのは当たり前。 
ルネッサンスフルートなどは、その形状をそのまま留めている。 
しかしながら、様々な試行錯誤、試みが成された結果の現在のフルートの歌口も以前として、楕円、という丸い形。 
もちろん、より長方形に近いものもあったり、個体差は様々にあるけれど、丸の仲間の形であることに変わりはない。 
長年の疑問というのは、息の当たるエッジの部分は、まあ、これはこれで、そういうものだ、ということで良しとしても、 
何故、下顎の当たる側まで曲線なのだろう? 
ということ。 
塞いでしまう部分なのだから、まっすぐでもいいじゃない? 
と、かつて、フト思ったことがある。 
見た目の美しさのためかな? 
くらいに思っていた。 
生徒さんの国産の笛の歌口のカーブは、私のロットよりも、かなり、より円に近く、当てた感触も、当たり前ではあるけれど、全く違う。 
そして、面白かったのは、すっと当てると、そのえぐれた曲線の中に柔らかい下唇部分が埋まるように導かれたこと。 
よりフルートとの一体感が増し、通電できた感じ。 

押し当てるのは下唇の柔軟性を妨げるし、この「埋める」という感覚も、口元の力みが減ったからこその感覚、柔らかいからこそ、埋まる訳なので、誰にでもお勧め、という話ではない。 
だからこそ、奏法全般に関わる話になってしまう訳で、ここだけ真似しても、きっと良い結果にはならない、とても危険な気付きであることにも言及しておきたいです。 

でも、夫々の楽器の歌口手前部分の活用方法に、やっと気付いた、というのは、本当に大きなメウロコ。 

国産のその笛は、おそらく西洋人よりも厚い唇を持つ日本人のために、と考えられたものではないか、と。 
そして、初代、五代目ロットは、そこまでカーブはついていない。 
でも、決して直線でもない。 
今までの吹き方よりも、本当に極僅かではあるのですが、この「埋める」という感覚が、また新しい世界を教えてくれました。 


1月9日 ピピロス、重心移動、ホーミー、心

2020-01-25 00:42:39 | 気付き
12月29日からピピがやってきて、5日に戻った、8日間の冬休み。 
この間、フルートを吹いたのは一日だけ。 
こんなことは、フルートを始めてから初めて。 

ピピの滞在は期間限定なのだから、海外旅行にでも行ったつもりで、じっくりピピと遊んでしまおう!!と決めたから。 
実際、本当に楽しく、猫にこれほど癒されるとは・・ 
「吹かない」と決めると、普段よりも家事にも気合が入り、年末年始の御馳走は例年以上にがんばった・・・ 
とはいっても、出来合いのものを並べたり、アレンジしたり、ではあるけれど、テーブルセッティングをがんばった。 
・・それにしても、お節料理も、少しは並べているのに、真っ先に全員の箸がのびるのは、ローストビーフって・・・ 

いつもは、買い物に出たり、外食に2,3回出たりするのだけれど、もうずっと引きこもりで、ピピと家族3人で過した休日。 
外食は、4日の夕刻に近所の和食のお店に一度行っただけ。
この時もそそくさと帰宅。 
とにかくピピ中心のお正月でした。 
なので、5日に帰ってしまった後の「ピピロス」が重傷。 
掃除するためにピピの居た息子の部屋に入るだけで、様々な表情、体勢のピピの様子が、とてもリアルに浮かんで、それも同時に100匹くらいが、部屋中にあふれて蠢いている・・ 
というちょっとシュールな光景。 
ベッドの端に座り込み、涙ぐんでいる私を心配してか、夫がドアを開け・・ 
   「にゃ~~ん」 とピピの真似。 
   
         ・・・違うっ!! 

・・・・・・・・ 
と、このようなダレダレの冬休みでしたが、そんな中、久々に明け方の夢のお告げ?がありました。 
おそらく、やはりフルートを吹いていないことが、深層意識の中では気になっていたのだと思います。 
それは、やはり重心移動。 
年末最後の大きな気付きは「首は最後」というものでしたが、そのための、最初のスイッチ、左足の移動のための重心移動。 
これもまた、「陰陽」と呼べるかもしれません。 
釣り合いとは陰陽だ。 
左足を動かすために、重心を一旦右側に移動させる。 
しかる後、徐々に、自分から見下ろして、反時計回りに重心移動をしていくことで、提灯畳み的な体幹部の移動が出来る、というもの。 
夢は、「まず、右でしょ。」と誰かにささやかれたような感じ。 
・・・・・・・ 
ヒストリーチャンネルでは、何度も同じ番組を繰り返しているのですが、つい見てしまうのが「古代宇宙人説」。 
もうなんでもかんでも、宇宙人のせいにしてしまうのが、いっそ清々しく、面白い。 
出演者も、微妙に怪しげで、良いバランスである。 
吹き替えの声が、輪をかけて怪しい感じなのは、日本の制作会社の戦略か? 
この中で、古代遺跡や神殿は、110ヘルツの周波数が生まれるように造られている、というのがあって、「音」によって、宇宙人と交信したり、巨石を持ち上げたりしていた、というものがありました。 

実際に音によって、小さな玉を浮かび上がらせる機械も紹介されていました。 

確かに、音というのは物理的な振動だから、それが上手く増幅したら大きなエネルギーを発することも、あるかも?? 
昔、電通大の坂口教授の研究協力で、新横浜にある、音の振動の影響を計測することの出来る施設にうかがったことがあるのですが、その時、実際に、数値化される「音」を見て、部屋にある物質、机も、椅子も、何もかもがフルートから出る音に共振しているのだな、と知り、嬉しかった。 

・・巨石を浮かべられるかどうかは、まあ置いておくとして・・ 
古代の神殿、とくれば、それはもう「祈り」であり、声明、ホーミー、へと繋がる。 
TVを観ながら久々に、ホーミーをやってみて驚いた。 
昔やっていたころ、そう、このmixi日記の最初はホーミーのことなのだけれど、当時はわからなかった、感覚がある。 
おそらく、ここ数カ月の、特に昨年12月に甲野先生にお教えいただいた、胸鎖関節の使い方に伴う変化だとは思うが・・ 
全然、別物になるのである。 
それは、心臓近くの胸の骨。いや、もしかしたら心臓なのかもしれない。 
だって「心に響く」って言うじゃない? 
・・・・・・ 
新年早々の、この二つの気付きを本日、たっぷり試してみたのですが、身体への振動はより増え、ブレスものび、何より、音自体が持つエネルギーがより充実した感じとなりました。 
・・・ 
「夜間飛行」から配信されている甲野先生のメルマガに、12月5日の音楽家講座のことが詳しく掲載されていました。 

先生に拙フルートの進展を認めていただいていること、そして、先生の大きな進展にあの日の講座が関われたことが、とても嬉しかった。 
師から「音の出し方はわかってきたみたいね。後はどう心をこめられるか・」 
という、進級課題を与えられたけれど、そもそも、その込めるための「心」がチープではしょうがない、というのが、ここのところの自身の悩みでもあり課題でした。 
そんな中、やはり同じメルマガに、吉本ばなな先生と甲野先生の往復書簡があるのですが、今回の甲野先生の御手紙に大きな衝撃を受けました。 
そのタイトルは 『「自然な」が「不自然な」時代』 
実際にメルマガを読んでいただくのが一番なので、3文だけ抜粋を。 
(抜粋引用開始) 
(前略)
そして、それによって現代という時代のどうにもならなさを痛感しているわけですが、現在「自然」 
という事にこだわる人達が、どうしても陥ってしまう根本的矛盾は、昔は「自然な」ということは、つ 
まり「あまり人が手を加えていない素朴な」という事であり、経済的にも安価だったわけですが、 
現代はそうした「素朴な物」の方が逆に高価になってしまっている事だと思います。 
(中略)
数十年前までは安価なものは「素朴で手のかからないもの」でしたが、現代はそうではなくなって 
いるのです。それだけに「自然」を強調し、それによって商売をしている人も少なくないわけで、 
「自然」の強調は、それ自体が不自然になっており、ばなな先生が「自然派」や「自然的」に懐疑 
的になっていらっしゃることは十分に理解も出来ます。
                                   (抜粋引用終わり) 
その後、内容はテクノロジーの加速的な発展に伴う様々な弊害・・若い世代の国語力の低下、地球温暖化、海洋に漂うプラスチックごみ問題、放射性廃棄物処理問題、と展開します。 
次号のばなな先生の返信書簡が今から待ち遠しい。 

近未来小説や映画などで描かれている、 
「格差がより広がり、一部は清潔で文明を享受する快適なシェルターの中で生き、それ以外はスラムでの生息を余儀なくされる」 
という事態は、地球規模で既に始まっているけれど、でも、そのシェルターが本当に天国かというと、それはそれでまさに『「自然な 」が、「不自然な」時代』の似非天国な訳で。 
このような時代だからこそ、より深い心と魂を持って、それを音楽に託せるような笛吹きになりたい、と感じた次第です。

2020年元旦 明けましておめでとうございます!

2020-01-25 00:39:01 | 日常
明けましておめでとうございます。 
亥年であった昨年は猪突猛進。 
1月(7銀座・王子ホール、チェロ・山本徹氏、ピアノ・砂原悟氏)、6月8洗足・プリモ芸術工房、ギター・宇高靖人氏)、11月(1月と同じトリオで軽井沢・ムジークサロン千ヶ滝)、12月(1月と同じトリオで高輪・アンビエンテ)と4回のコンサートを盛況の中、開催させていただくことができました。 
素晴らしい共演者との刺激に満ちた充実の一年で、これも皆さまのお陰と大変感謝しております。
本当にありがとうございました。 
子年の今年は、改めて初心に帰り、新たな種を宿すためにも、一旦、逸った心身を鎮め、よりじっくりと音楽、フルートに取り組んでいく所存です。 
プライベートでは、4月に夫とエジプトに。行く前は、「お腹も壊すというし、薄いビールしかなさそうな国は嫌!」と抵抗していて、実際その通りだったのですが、すっかり古代の遺跡と抜けるような青空の虜になってしまい、帰国してからはエジプトの文献資料を読み漁っています。 
また8月から息子が飼い始めた猫(ソマリ・雄・10カ月)が可愛い過ぎて、すっかり「猫おばあちゃん」状態。これまた猫の関連本ばかり読んでいます。
周囲の方々に猫の写真を見せては「猫自慢」してご迷惑をかけております。 
鼠は子沢山で豊穣の象徴でもあるそうですが、明るい年となりますよう、そして皆様のご健勝を祈念しております。
本年も、どうぞよろしくお願いいたします。 

・・・・・・・・・・・・・ 

29日から我が家に帰省中の猫・ピピに夫も私も夢中で、ついつい無理した姿勢のまま長時間、猫と遊んでいたせいで、二人共満身創痍。 
猫の遊び相手になる、というのも、中々エネルギーが必要です。 
ピピは最初こそ、息子のベッドの下にもぐったきりでしたが、我が家ならではの、普段よりはちょっと贅沢な御飯、ということで、人間でも安心して食べられるというドイツ製の子猫用パテを普段のカリカリに混ぜてあげたところ、 
「これです!僕が好きなのはこの味です!」 
とばかりに、一口食べては、首をククっとまげて満足そうに私の顔を見て、の繰り返し。 
普段、息子の家でカリカリだけ食べていた時は、こんなことはなかったので、余程、気に入ったのだと思います。 
この猫缶を購入したペットショップのお姉さんは、アビシニアンを飼っているということで、一気に仲良しに。お互いの猫の写真を見せ合う。 
「猫パテだけにしてしまうと、その後カリカリを食べなくなってしまうこともあるので、必ず、カリカリに加えて混ぜてあげるようにしてください。開封後は冷蔵庫で二日は持ちます。」 
とのこと。 
このスペシャルなごはんをくれる人、という認識がピピの中で出来た模様で、そのお陰もあり、一気に距離は縮まり、かなりあっさりと、抱っこもさせてくれるようになりました。 

本日などは、陽だまりでくつろぐピピのブラッシングまで出来てしまった。 
「ここもやってくれよ~~」 
というように、顎の下をクイっと持ち上げるのにも驚いた。 
「懐かれる」というのは、なんと楽しいことでしょう。 
それは夫も同様で、いつもならTVザッピングの年末年始なのに、もう二人で息子の部屋に入り浸り。 
・・・こんなに一家団欒、それも30歳近い息子と・・・というのは初めてのことです。 
年末に届いた月刊誌「ねこのきもち」の付録に 
「うちのこカレンダーお仕立券」 
というのがあったので、今までのものと、新たに撮影会をして写したもので、息子にやってもらいました。 
片づけたばかりの陶器のクリスマスツリーをまた出して、上部にまたたびスプレーを一吹き。 
それをクンクンしているところをパチリ。 
これが12月用。 
そしてお正月用は・・ 
祖谷渓のホテル内の骨董品コーナーで買った朱塗りの盃型の木の器に、スーパーで買ったお供えと、飛騨高山で買ったもみにお人形の付いた飾りをレイアウト。 
こちらは、カリカリを置いてみた。 
ななめからピピがクンクンしたので、お供えは曲がってしまいましたが、ご容赦を。 

ということで、猫三昧の子年です。

12月31日 冬休み

2020-01-25 00:31:23 | 日常
28日は、友人夫婦と一緒にワインバーでランチ。 
フルート仲間のMちゃんは、音大の一年後輩で、川崎優先生が主宰されたヨーロッパ演奏旅行の仲間であり、ムジカフィオーレのメンバー。 
一緒に、東京会館や、様々な一流ホテルでのラウンジ演奏などもした、アルバイト仲間でもあります。 
ご主人と、ご主人のお父様は産婦人科医で、息子の妊娠がわかってからは、ずっと所縁の大学病院の先生をご紹介いただいたりして、とてもお世話になった恩人でもある。 
Mちゃんの長男Hくんは息子と同い年。 
この二人がまだオムツをしていた小さい頃もベビーカーで、箱根や軽井沢に一緒に行って遊んでいた。 
前回、Mちゃんのコンサートで、十数年ぶりに久しぶりにご主人にお会いして、今回の流れとなりました。 
そうそう。ファイテンを教えてくれたのもMちゃん。
インフルになって身体の節々が痛かった時も、メタックステープをびっしり貼ることで、随分とラクになったものです。 

夫婦で飲むのは初めて。 
でも、日頃からお互いの夫の話もよくしているので、殆ど旧知の仲のように。 
男性陣同士も意気投合していて、夫も「楽しかった!」 

最初はギネスで、スパークリングワイン。お店のソムリエはいつものように、沢山の「試飲」を提供してくださり、「年末スペシャル」ということで、本当のシャンパンや、かなり高級な数本をテイスティングということだけれど、普通にグラスでサーブしてくださり大盤振る舞い。 
4人でギネスビール、ボトル3本だったし1時から6時までゆっくり時間をかけての会食だったので、それほど飲んだ訳ではないのだけれど、 
「・・皆さん、本当によく飲まれますよね・・・」 
とソムリエ。 
・・そうか。多分「試飲」だけでも、もう一本分くらいの量にはなっているかな・・ 
また、来年、陽気の良い頃に、やりましょう! 
と約束してお別れ。良い一年の締めくくりができました。 

会いたい友人には会っておく。 
飲みたい時には飲む。 
いつ何時、どうなるか一瞬先はわからないのだから。 

・・・・・・・ 
本日29日は早起きして、練馬の息子のアパートまで、車で。 
ピピと一緒に帰省するというので、迎えに行きました。 
幸い、冬休みになったせいか、道路は混むこともなく順調に。 
長距離ドライブはピピにとっては初めてのことで、心配だったのですが、キャリーケースの中にまたたびスプレーを少しかけてやったせいか、少しは鳴きましたが、比較的落ち着いている状態で無事到着。 
息子の部屋に入ると、すぐにベッドの下にもぐりこんで、なかなか出てこなかったのですが、息子がエサの準備をすると食べて、その後は、部屋の隅々を探検。
そしてオモチャでいつものように遊び始めたのでした。 
夫も私も、もうずっと息子の部屋でピピとゴロゴロ。 
「もう猫も居ることだから、着物で初詣は、やめてもいいでしょう?毛がつくと手入れも大変だし・・」 
夫は年に一度だけの着物姿に結構楽しみというか、拘りもあるのですが、確か今年も風邪気味だったのでやめたこともあり、 
「ああ、いいよ。」 
とあっさり。 
ということで、ホームウェアーで猫とゴロゴロの年末年始の予定です。 

そして、今年一番嬉しかった出来事。 
なかなか息子以外には抱っこさせてくれないピピなのですが、私がベッドでうつらうつらしていたら、そっと近寄ってきて、前脚を肩に載せ、なんと唇に鼻先をつけて「チュッ」とご挨拶。 
帰省先の部屋にも馴染んで、私にもなついてくれて、とても嬉しいです。 
帰省とはいっても、息子は今日は中学の友人、明日は大学の友人と会うとのことで、外出。
結局私と夫は「猫シッター」にされているのですが、大満足。 

本年も本当に御世話になりました。
今年も僅かとなりました。 
皆様もどうぞ良いお年をお迎えくださいませ! 
(写真はようやく拙宅の息子の部屋にも慣れて寛ぐピピ)

12月24日 足裏重心移動

2020-01-25 00:29:23 | 気付き
情けは人の為ならず・・ 
というか、人生無駄なことなどひとつもないな、と感慨深いです。 

月曜日の、夫の妙なゴルフのスィングの姿勢を見た瞬間に感じた違和感は、そのまま自分自身への違和感に繋がったのでした。 
折よく、先日のコンサートの動画もNくんが、とても素敵に作成してくれて、それを受け取ったばかり。 

いつも、演奏動画を見る時は、ついつい音にばかり集中してしまうのですが、今回は 
「何処をつついたら、この笛吹きを倒せるか」 
という視点で見た。 
私の弱点、滞りは首、ということが今更ながらに、アリアリと把握出来た。 
背骨、首の取り扱いに関しては、まだまだ稚拙で、特に肩甲骨上部あたりの背骨はまだまだ硬いなあ、という自覚はあったけれど・・ 
スターウォーズの映画の前の宣伝タイムにミュージカルのキャッツを映画化したものの宣伝をやっていたのを見たこともヒントになっていた。 
もちろん、世界のトップクラスのダンサーばかりで、その動きは見事で、しなやかだ。 
でも、本物の猫があれを観て感想を述べるとしたら、、「おいおい、何やってんの?」 
と言うに違いないのは、猫好きであれば、賛成してくれると思う。 
・・・ネコの背骨は人間の倍の数あるそうだから、致し方ないところではあるけれど・・ 
超一流のプロダンサーでも猫に比べたら、あんなに硬い動きしかできないのだなあ、としみじみしたのでした。 

羊座りや、鎖骨の取り扱いで相当変化したとはいえ、自分の背骨はまだまだ硬い針金みたいなもんだなあ、と思う。 

そして、話は夫のヘタなゴルフのフォームに戻るのだけれど、 
腰先行で、下半身、腰、上半身の繋がりがばらけてしまっているように見えた。 

だから、部分しか使えず、すぐに腰を痛めたりするのではないかしら? 
夫はゴルフのたびに、その後数日間は「痛いよ~~~」と言っている。 
・・・なら止めればいいのに・・ 

そして我が身を振り返る。 
ヘタなゴルファーが腰から動いてしまいがちな様に、ヘタなフルーティストは・・・ 
色々なケースがあるとは思うけれど、私の場合は首から動いていた!? 
ということに気付いた次第です。 
陰陽の構えと、鎖骨の変化、上半身と下半身の分離によって、相当肩の位置と横隔膜は下がり、だからこそ、病み上がりでも、進化更新の本番となったけれど・・ 

まだまだ首には沢山の滞りが。 
フルートの歌口に誘われて、真っ先に首をそちらに向けていた。 
まさに「普通」だと思ってと思ってやっていたことが、とても不自然、という状態だったのである。 

まずは、足裏の重心移動。 
そして、左足全体の移動。 
そこから全てを始める。 
丁寧に少しづつ、下から順番に。 
それはとぐろを巻いていく蛇の様でもあり、法螺貝の螺旋の様でもあり、提灯のようでもあり・・ 
蛇のとぐろ、つまり「宇賀神」や「法螺貝」へのシンパシーを感じていたのは、2010年頃だったか。 
さらに言えば、この原理は、2003年、最初に気付いた「見返り美人」の構えにも通じる。 
ポジションだけではなく、「動画」として考えた場合、何処から動き始めるか、ということが実はとても大事だった・・・ 
これに気付くのに16年もかかってしまったのね・・ 
それにしても、この足裏重心移動先行による首の滞り解消効果はとても素晴らしいものがあり、本日レッスンした生徒さん3名全員の音が、びっくりするくらいに急激に変化。 
首まで響く音は本当に気持ち良い。 

この気付きは、生徒さんにとってだけでなく、もちろん私にとっても、何よりのクリスマスプレゼントとなりました。 
響きが増しただけでなく、首がラクというのがとても嬉しい。 

ゴルフなんて、一体何が面白いのだろう?と半分ヤレヤレと思っていたけれど、夫がゴルフ好きで、その上ヘタで、本当に良かったです!! 

さらには、ピアニストをお教えしていて気付いた「可動域」に関しての三点(左手、右手、鳩尾)の取り扱い方。こちらも重心移動関連。 
そして、陰陽の構えから発展した前後の重心移動による音域の変化、 
など、身体の回復と共に、本日は、気付きがまとめて降ってきた。 
「重心移動」は、まさに「立っているために使っているエネルギー」を取り出す、合理的で、最高の、かつ洗練された技法だと思う。 
そいつを邪魔するのが「ふんばり」による滞り。 
踏ん張っていないつもりでも、「立っていよう」と自分のポジションを変えないことが、踏ん張りを生んでいる。 
もう、病み上がりで、咳も残ってるし身体も辛いから、年末年始は猫三昧でダラダラしようと決めていたのだけれど、やはり、フルート面白いです。 
吹かずにはいられない。 

・・・・・・ 

ついに『ねこのきもち』というベネッセから出ている猫専門誌を一年間定期購読で申し込んでしまいました。 

だって、12月24日までに年間購読で申し込むと、一号分無料になるし、キラキラした蝶々の猫じゃらし、リサ・ラーソンのあの縞々の猫クッション、愛猫カレンダーお仕立券、岩合光昭氏による来年の「ネコこよみカレンダー」と魅力的な付録ばかりだったので・・ 

もちろん、記事も面白く、ニヤニヤしながら読んでいます。
猫じゃらしは、ソファーで寝ている夫の鼻先でひらひらさせて練習し、猫クッションは毎晩抱えて寝て・・ 
10年前から猫にどっぷり、という猫先輩の生徒さんからは 
「でも、先生、一年経つと、もうみんな知っていることばかりになって、記事も一巡して、同じような内容になるので、その後は、とらなくなりますよ~」との声も。 
でも今は、既に来月号が楽しみ! 

夫も猫好きですが、私の「猫どっぷり」にあきれ顔。
鼻先の猫じゃらしを払いつつ 
「『ひとのきもち』っていう雑誌もあればいいのにね・・・」 
!?